大塚ムネトの超不定期日記(2006年1月) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2月5日から始まる稽古に向けて、1月は週一でミーティング。今日が最後のミーティングでなので、第一稿を持って稽古場へ。みんなで読み合わせ。脚本は、まだ準備稿なので、ごった煮のまま。とりあえず材料全部をぶち込んで、「さて、みんなはどの味が気にいったかな?」と質問。 ボクとしては、材料(エピソード)の選択ぐらいのつもりだったのだが、かなり根本的な部分(そもそもの世界観・・・調理法というか)にもツッコミが入る。 ダメ出しはへこむが、このツッコミが一番大切。脚本を読むみんなが、ボクにとっては「最初のお客様」なので、みんなが喜ばなければ、お客様にまで届くはずがない。 書きたい材料は山ほどある。今日の意見を踏まえて、調理法から変えてみることに。 |
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今日は中島かずき脚本のウルトラマンが放送。「やたら熱血になってしまうウイルス」をばらまき、過剰に燃え上がる人間の生体エネルギーを吸い取る宇宙人が登場。ウイルスでやる気に燃える一般市民は、素手で(八百屋は大根を持って)怪獣に向かっていく。やる気になりすぎたウルトラマンは、エネルギー代謝が早くなりすぎて3分持たずに力尽きてしまう。 「理屈はおいといて絵で見せる」おバカですばらしい話だった。 ちゃんと初代マンへのリスペクトもあるし、光線だけで倒せる怪獣を、まずは切り捨ててから光線と、ケレン味もたっぷり。熱血バカテイストは、島本和彦の「炎の転校生」のよう。ホント面白かった。 中島さん、またウルトラマン書いてください。それとパルコでは、ご来場ありがとうございました。 |
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夕方から市役所の文化振興課へ。新しい劇場の話など。ボクなりに思っていることなどを話す。隣はオリンピック準備室。最近の報道では、オリンピックをキッカケに、一気に天神北側を再開発の思惑も見えている。 新都心構想委員会の委員だった時、「せっかく海のそばなのに、北側を生かし切れていない」と話したのを思い出す。財源のことさえ解決できるなら、こういう「祭りのノリ」で進める開発は、福岡らしい気もする。 |
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H2Aロケットの打ち上げが成功。よかった・・・ちょっとしたトラブルが続いて何度も打ち上げ中止になっていたので、「もしや失敗するのでは・・・」とハラハラしていた。地上波ではどこも放送していなかったが、CSのニュースチャンネルで中継していたので、脚本作業を中断してテレビにかじりつく。 確実性の目安として、「3回続けて成功すること」というのが最低限の条件らしい。今日で2回連続成功なので、あと一回成功すればOKとなる。 頑張れH2Aロケット! |
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昼にあんみつ姫の劇場に集合。中1日という短い時間だったが、撮影に必要な衣裳は全て完成していた。「毎月新作を上演」というスケジュールにあわせて衣裳を作っているだけあって、あんみつ衣裳部の動きは早い。しかも出来も良い。さすが! 照明も、注文を出すとすぐに対応してくれる。撮影はゲンさん。プロデューサーも進行を見守ってくれている。「どのパートもプロばかり」なのでとても心強い。ボクは安心してイメージを追求出来る。 2時間ほどで撮影は終了。今日は昼からDM作業をしているので、役者たちはそっちに合流。ボクはその場で写真を選んで、脚本作業に戻る。 夜はジャンジャンで打ち入り。酔っぱらいつつも、4月にやりたいことを、各スタッフに課題として相談。2月の稽古開始に向けて、着々と進んでいる。あとは脚本だよ、脚本! |
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明日の撮影に向けてかぶりモノ作り。新作では、「¥」の形が、武器やペンダントなどを象徴して登場する。まずはひたすら「¥」の形を切り抜いていく。この形は、切り出すのがめんどくさくて大変。 あと作るのは、敵方として登場する「安売りを許さない問屋側の武将」がつける兜。「問の字」をかたどった、今までにないパターンのかぶりモノなので作っていて楽しい。時間はないが、試行錯誤を楽しみながら製作。面取り(エッジを落とすこと)を、わざとデコボコにして味わいを出したりと、凝りまくる。 夜中の3時過ぎに、ようやく全ての製作が終了。あとは塗装。真夜中のベランダでスプレーで塗装して仕上げていく。寒いし、風は強いし、暗くてよく見えないしと最悪の塗装環境・・・うう・・・辛い・・・。 何とか塗装を終えて部屋に戻ったら、自分が金粉まみれになっていることに気がついてへこむ。暗い中で塗装していたので気がつかなかったが、風にあおられた塗料を全部かぶっていたみたい。 お気に入りの「黒い上着」が、蛍光灯できらきら光っていたよ・・・トホホ。 |
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昼からあんみつ姫へ。今日は、土曜に撮影する情宣写真の打ち合わせ。メンバーは、プロデューサーの石川さん、衣裳デザインのとまとママ、衣裳の津方さんなどスタッフの方々。 新作なので、まだ衣裳もかぶりモノもないが、かぶりモノは土曜までに作る気でいることを話すと、とまとママも「何とか衣裳も作ります」と言ってくれた。ありがとうママ!おかげで「チラシ通りの写真」を撮ることができそう。 早速、とまとママ、津方さん、ボクの3人でサンカクヤへ行って、衣裳に使う生地と色の確認。そのあとは2人に衣裳を託し、ボクは帰って夜までかぶりモノ作り。 |
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昨日のミ−ティングを踏まえて脚本作業。「コタツの天板をコンパネ板(90×180)」に取り替えた巨大机の前でひたすら悩む。延々と、「各場面を書いたメモ」の並び方を変えて、何通りもの物語をシュミレーション。 短くしないといけないのだが、ひらめいた場面が増えたりして、どうにも短くならない。「サブストーリーが多すぎ」という原因はわかっているんだけどねぇ・・・。ああ・・・どれか諦めないと・・・・でもどのエピソードも気に入っているし・・・ああ・・・。 悩ましい日々。 |
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2月からの稽古開始に向けて脚本ミーティング。まずは事務的な打ち合わせをしてから、いくつか場面を抜き出した脚本をみんなで読む。もちろん、役のイメージはあるのだが、今日のところは、「あえて偶然に任せて」順番にまわしていく。 偶然のおかげで、思ってもいなかった役を読む役者が何人かいた。これがなかなか面白い。新たな発見。 ある程度読み合わせをしたあとは質疑応答。部分脚本なので、全体を説明しながら疑問に答えていく。早くも良いアイデアが出てきたよ。 |
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明日の入稿を前にチラシの仕上げ。タイトル文字の大きさは、「100%」が良いのか「95%」か、それとも「90%」か・・・・背景色はどの程度の赤にするか・・・などなど、延々と悩む。ある程度までは理屈で作って、最後は感覚の世界。だからキリがない。でも、それが楽しい。 あまり目立たないが、今回は背景にもこだわった。古い屏風の折れシワ、金箔を貼ったあと、石の質感の3つをスキャナーで取り込んで合成し、さらに「光の当たり方」を微調整。 庄ちゃんのイラストの雰囲気も新しいし、全体の構成デザインもかなり気に入っている。我ながら、いいチラシが出来たと思うよ。来週DM作業をするので、今月中に手元に届くはず。お楽しみに! |
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ウイルス対策ソフトの購読期限が切れたので、HPでダウンロード購入。キー操作だけで全てすむので、買いに行く手間も省けて楽ちん。ただ・・・商品の実物がないのが、なんだか不安になってしまう。「実感がないこと」に違和感を覚えてしまう、アナログ世代の悲しさか。 耐震偽造のニュースで、「設計ソフトを導入してから、偽装の度合いが激しくなった」と証言していることを紹介していた。これは勝手な推測だが、「キーで数字を打ち込むだけの簡単操作」になったから、ここまで事態が悪くなってしまったんじゃないだろうか。 ただキーを打ち込んで数字を変えるだけで、「気まずい、つじつま合わせ」を、瞬時にソフトが計算。これでは、罪悪感を感じる暇もないだろう。 |
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九州ウォーカーの取材を受ける。まずピクニック事務所で話をして、そのあとキャナル横の旧ダイエーで撮影。今では知る人が少ないが、ここは元々ユニード本店だった場所なのだ。 ユニードからユニード・ダイエーとなり、あっという間にダイエーに飲み込まれて、経営が苦しくなると24時間こき使われて、あげくに閉店と見捨てられた「元ユニード本社ビル」。ああ、切ないビルだなぁ・・・。 だから写真は、ユニードに扮したボクが「かぶりモノと実際の建物が同じに見える角度」で切ない表情で撮ってもらった。 さあ、いよいよ4月公演の情宣が始まった。ちなみにチラシはただいま制作中。庄チャンに発注したイラストをスキャナで取り込んで着色まですんでいるので、あとは全体のレイアウト。作りたいイメージはあるので、そのイメージを形にしていく作業。 あー凝りまくっているので、全然時間が足りないよー! |
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今日は、TVチャンピオン「コロコロからくり装置王選手権、第2弾」が放送(コロコロからくり装置については、去年の4月21日の日記を)。 「制限時間9時間の間に成功させること」と言うのが第一回戦。「えー9時間は長すぎるだろう・・・」と思うなかれ。どの装置も、全体で30行程ぐらいあるし、それぞれの仕掛けが「ちょっとした調整ミス」で動かなくなるから、なかなか最後までたどり着かないのだ。ついには時間オーバーする強者も登場。 見ているこっちまで力が入ってくるコロコロ装置たちは、どれも「素敵でおバカな仕掛け」で一杯だった。今回もしっかり録画して永久保存版に。 |
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今日の朝刊に演劇祭の記事が出ていたので、この日記でも発表。福岡演劇祭というのは、西鉄ホールを会場にして4月から5月にかけて開催される「福岡市で初めての演劇祭」で、ギンギラはオープニングアクトとしてトップを飾る。 元々ギンギラの4月公演は、去年から決まっていた。あとから演劇祭が決まり、日程がちょうどギンギラ公演が終わってからだったので、「せっかくだからギンギラも参加しませんか」という話になったのだ。参加するメンツは、これまで一緒に頑張ってきた連中が多いし、何より西鉄ホールが中心。だから喜んでオープニングを引き受けることにした。 ボクらのあとに登場する劇団は、「劇団轍WaDaChi」、「さかな公団」、「藍色りすと」、「ギャングママMAX」。それと大阪からゲストとして「南河内万歳一座」も参加するよ。 |
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賞味期限って関係あるのかな?・・・・「基本腐ってる」みたいなもんでしょ?だから関係ないよねぇ・・・と、勝手に決めつけて賞味期限が過ぎた納豆を食べる。 炊きたてご飯に、ネギをまぶした納豆をかけて食べるのが大好きなので、我慢出来なかったんだよなぁ・・。 平気だよね?まさか「体に良い腐り方」から「体に悪い腐り方」に変わってたりして・・。 ま、おいしかったからいいか・・・。 |
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小さい時、NHK教育で放送していた工作番組「できるかな」を欠かさず見ていた。「手先が器用なノッポさん」と「着ぐるみのゴン太くん」の2人が、紙を使って色々なモノを作る。もう夢中になってみていた。紙とはさみで何でも作り出すノッポさんは、ボクのヒーローだった。小さい頃、父親の教育方針でおもちゃを買ってもらえなかったボクにとって、「紙とはさみがあれば、自分でおもちゃが作れるんだよ」と教えてくれたノッポさんの存在がどれほど大きかったことか・・・。 と言っても、小さかったから全然番組通りには作れなかったんだけどね・・・。全然思ったように出来なくて、「今にイメージ通りモノを作り出してやるからなぁ・・・」なんて悔し泣きしていた。ボクの原点。 番組が終了してから徹子の部屋にゲスト出演したノッポさんが、「実は不器用なんです」と告白するのを見た時はショックだったけど、ボクのヒーローには変わらない。 このノッポさんが今「みんなの歌」に登場している。うたは「グラスホッパー物語」。なんと作詞もノッポさん。で、ノッポさんはバッタの扮装をしてクレイアニメの子バッタたちと楽しく歌いながらタップを踊る。裏側を紹介する番組で、クレイアニメの作家が「アニメキャラに、人であるノッポさんが負けていない」と驚いていた。 さすがノッポさん! |
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熊本に郷土史に関する資料で有名な古本屋がある。ここで、ずっと探していた資料を発見。大喜びで購入。やっと見つけたよ!あと今回の作品には全然関係ないけど、たまたま見つけた流し台メーカークリナップの社史「クリナップ40年史」も購入。「流し台の世界」なんて全然知らないから面白そうでしょ・・・って、社史でワクワクするのはボクだけかな? これを読んで初めて知ったけど、クリナップって元々座卓を作ってたんだって。社史には、戦争から帰ってきた創業者が、バラバラだった家族を集めるために仕事を探している時、久しぶりに再会した父とすごしながら「そうだ、一家の団らんに必要な、家族が集まる座卓を作ろう!」と決心して座卓作りが始まった・・・なんて書いてある。 うう・・・いい話だ。 |
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元プロ野球選手で中日や大洋の監督としても活躍した近藤貞雄氏が2日に亡くなった。天神開拓史に登場する西鉄軍に、最年少ピッチャーとして入団した方だった。戦争末期にたった1年だけ存在した幻のチーム西鉄軍。その当時を知る方は、もういないかもしれない・・・。 ご冥福をお祈りします。 |
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ケーブルで放送中の海外ドラマ「LOST」にハマっている。物語は、無人島に飛行機が墜落し、生き残った乗客がサバイバルを強いられるところから始まる。全米大ヒットだけあって、お金もかかってスケールがでかいし、何より話が面白い。 サバイバルモノとXファイルを合わせたような感じで、「なぜ墜落したのか?」「無人島のはずなのに、何か別の生き物の気配が・・・」とか、もう謎だらけ。これ日本でもヒットしそう。 正月に集中放送していたので、改めておさらい。 |
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思えば去年は、ちゃんと結果を出した「勝ち取った一年」だった。地震のリベンジもしたし、話題となったパルコ公演も大成功。何と言っても「地元そのままに上演した作品」がパルコで大好評だったことに意味がある。地元にこだわり、地元で盛り上がっている作品が「全国的に評価」なんて、とっても痛快。ギンギラらしいラジオドラマもギャラクシー賞を受賞したし。 全ては、現状に甘えず、常に挑戦し続けてきたからこそだと思う。 すでに次の挑戦は始まっている。作品としては、スーパーマーケットキャラを中心にした新シリーズの構築。制作的には動員5000人を目指し、西鉄ホールで13ステージのロングラン公演。ボクは「これまで地元劇団が成し得なかったことの実現」を目指して挑戦を続ける。 と、新年第一日目なので決意表明など。 |