戻る
大塚ムネトの超不定期日記(2005年10月)
2006年 1月 2月 3月
2005年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001年 10月 11月 12月


2005年10月31日 1.5日で完了するには?

今回のツアーは、どの会場も仕込みから本番まで「1.5日」しかない(1.5というのは、「丸々仕込みが出来る1日」と「夜から本番の日の半日」をあわせた日程のこと)。

通常ギンギラは仕込みだけで2〜3日間使うので、ちょっときついスケジュールなのだ。結局パルコでは深夜まで作業しっぱなしだったし・・・。

今日は舞監の松元さん、照明のアラマッキーと、パルコでの反省を踏まえて「どうすれば1,5日で出来るか」の作戦会議。何とか「1.5日で完了のスケジュール表」を作成する。

2005年10月30日 もっと高く!

まず前半を通して、細かくチェックを入れていく。ダメ出しと言うよりは、「こうしたらもっと効果的だよ」という技の伝授みたいな。

本番を何度か経験することで、こなれてうまくなっている役者には、「今出来ている表現から、もっとハードルが高い表現」へ挑戦して欲しいのだ。公演期間が長いと、こうしてじっくり作っていけるのが良い。

ただ、期間が長くなると、「ちょうど良い状態が、やりすぎに変わりやすくなる」ので、その点については注意が必要だ。

本番の時に一番美味しくなってないとね。

2005年10月29日 大分・宗像は絶賛発売中!

テレビの放送後から西鉄ホ−ルに問い合わせが続いたらしく、残っていたチケットも全て売り切れたとのこと。ありがたいことだ。まだ宗像と大分は絶賛発売中なので、買いそびれたお客様がうまく流れてくれればいいのだが・・・。

今週はイベント続きで「翼」に関する稽古が休みだった。今日は一週間ぶりの稽古だったが、いきなり通しをして感覚を公演状態に戻す。

2005年10月28日 東京公演の模様が明日放送

夕方から西鉄ホール事務所へ。ゲンさんと待ち合わせて、写真データの受け渡し。別にホールじゃなくても済む用事なのだが、ギンギラのホームグラウンドなので何かあればホールへ集合なのだ(それと、脚本で煮詰まって逃げる時とかもね。みんな優しく迎えてくれるし)。

事務所の方々が忙しく仕事をしている横でゲンさんと楽しく過ごした後は、福ビルの西鉄本社へ。ちょうど帰ろうとしていた取締役社長の長尾さんと会ったので、ちょびっと立ち話。東京大成功の報告などをする。「地元福岡の物語」を背負っての東京公演だったから、こうして応援してくれている地元の方に報告するのがとても嬉しい。西鉄本社の皆さんも喜んでくれていた。

東京の報告といえば、いよいよギンギラ東京公演の密着レポートが、明日の朝10:30から放送の「土曜ニュースファイル CUBE(キューブ)」の中で流れる。担当ディレクターの話では約20分の特集になるとのこと。

この日記で紹介しきれなかった「あれやこれや」が赤裸々に登場すると思うよ。ああ、ボクも楽しみ。

それと今日の西日本新聞朝刊に装苑12月号の広告が出ていて、ギンギラも写真付きで登場している(なんと特集4ページ!)。昨日の朝日新聞夕刊にも東京公演の記事が出ているし、今発売中の九州ウォーカー演劇ページでも、写真多数と共に東京報告が載っているよ!

「ギンギラの戦いぶり」をぜひ見てくれよな!

2005年10月27日 「イベント2つ」みたいな

朝から会場のソラリアホテルで簡単なリハーサル。リハの後は、本日もう一つのイベント「ちょっと贅沢な昼ご飯会」を開催すべく、ダダビルの上にある中華の店へ。リハから本番までの間に時間が空くのがわかっていたので、「みんなでゆっくりランチを楽しもうじゃないか」という計画になっていたのだ。個室で丸テーブルを囲み中華三昧。予定通り、のんびりと贅沢な時間を過ごす。

イベントの後は西鉄ホールで4月の打ち合わせ。ホールに行く途中でインキューブの食玩コーナーをのぞいたら、またしても「宇宙戦艦ヤマトもの」が発売になっていた。ショーケースに並んでいたが、サイズは小さいながらも汚しまで入っていてなかなかの出来。ああ・・・買わずにいられない。ただ、ショーケースで飾ってくれるのは嬉しいけど、ガミラス艦の、前後が逆になっていたよ!・・・今の人は知らないんだろうなぁ。

2005年10月26日 HPリニューアル

HPリニューアルの準備を進めている。全体的にシンプルにしつつ、コンテンツは増やす予定。今後は、これまでの公演やイベントで撮り溜めている写真も公開していきたいと思っている。

今月中には切り替わる予定。

2005年10月25日 次は全自連でミニライブ

あさってのイベントの稽古。電車祭りの次は全自連でのミニライブ。全自連というのは「全国自転車問題自治体連絡協議会」という、全国の不法駐輪に悩んでいる自治体の集まり。その総会があさってソラリアホテルで開催されることになり、ギンギラでミニライブをすることになったのだ。

ギンギラメンバーはさすがにイベント慣れしているので、電車祭りが終わって「中一日」でセリフの入れ替えが完了している。まあ、こうでなければ公演期間中にイベント3つなんて不可能だよね。うん、頼りになるメンバーだ。

2005年10月24日 久々にスタトレ話

「翼をくださいっ!」で、ボクが演じる「エンタープライズ号」が通信機に向かって「チャーリー・・・」と呼びかける場面がある。このチャーリーというのは、1966年から放送された最初のスタートレックシリーズに登場する、宇宙船USSエンタープライズ号の機関長。頑固者だけど茶目っ気たっぷりなところもあって、みんなに愛されるキャラだった。残念ながら、このチャーリー機関長を演じていた俳優ジェームズ・ドゥーハン氏は今年の7月に85歳で亡くなっている。

先日の報道によると、このドゥーハン氏の遺灰がロケットで宇宙に打ち上げられるらしい。スペース・サービス社という民間会社が打ち上げるロケットで、他に120人の遺灰と共に宇宙に行くとのこと。

というわけで、ボクは「宇宙に旅立つチャーリー」を思い浮かべながらセリフを言っている。

2005年10月23日 筑紫車両基地で「西鉄電車祭り」

今年も西鉄電車祭りで「電車劇場」と題した約10分の作品を上演。3回公演をしたが、どの回も子供たちで一杯だった。子供たちは舞台から声をかけると一生懸命返事をしてくれるし、去っていくキャラにいつまでも手を振っている。なんと素直に観てくれているんだろうと毎年感動してしまう。

公演の合間はボクらも工場内を見学して存分に祭りを楽しんだ。終わりがけに、今日から発売になった「200形電車のダイキャストモデル」を記念にもらって大喜び。この200形電車というのは、ボクが生まれて初めて乗った電車なので愛着があるのだ。当時住んでいた小郡から久留米の幼稚園まで、毎日この200形に乗って通ってたんだよなぁ・・・。あー懐かしい。

イベントが終わったあとは西鉄の方たちと一緒に打ち上げ。焼き肉食べまくりで大いに盛り上がった。

2005年10月22日 西鉄・地下鉄・JRが勢揃い!

西鉄・地下鉄・JRの3社が合同で「電車のマナーアップを訴えるキャンペーン」を実施することになった。「初の3社合同イベント」らしく、関係者は気合が入っている。で、我がギンギラにも協力依頼が来た。もちろん喜んで「3社の電車キャラ」となってイベントに参加。

まずは博多駅で開会式。各駅の駅長、運輸局関係者と一緒に、神妙な顔はしているけれど「電車なボクら」が並んでいる光景は、かなりおかしかったと思うよ。

出発式のあとは博多駅でチラシ配り。今日のイベントは、各駅でチラシを配るだけでなく「駅長が立ち会っての電車出発式」もある。各駅の出発式には「電車なボクら」も参加(それぞれの駅の様子はしっかり写真を撮っている。近日HPで公開予定なのでお楽しみに)。

地元に密着しているギンギラらしいイベントだった。

2005年10月21日 なんと贅沢な・・・

昼から朝日新聞の取材。「東京初日に駆けつけてくれた記者さん」なので話が早い。共有する思い出として東京公演を振り返って、さらにこれからのことを話す。堀さんも同席してくれていたので、3人でずいぶん話し込んだ。

取材のあとは堀さんと一緒にぽんプラザへ。きららのインデックスが明日からはじまるが、2人とも行けないのでお詫びがてら会いに行く。なんとボクと堀さんのために、特別に短編を1つ上演してくれた。貸し切りで芝居を観るなんてすごい贅沢な気分。

きららのみんなありがとう。

2005年10月20日 4月の作戦会議

あんみつ姫で石川さん、堀さんと4月の新作について作戦会議。4月は目指していることがたくさんある。新作で勝負というのは決めているので、衣装、かぶりモノも全て1から。せっかくだから、今までと違うニュアンスを入れたい。何が実現出来るのかを今から相談しておかないと。

あと動員で言えば次の目標は5000人。ただ公演数を12回以上出来るか微妙なので、これは持ち越しになるかも。

まあボクとしては、なんとしても1万人を動員したいのでまだまだ先は長いんだけどね・・・。

2005年10月19日 酒無しでもOK

アクティブハカタの伊集院さんと昼飯。伊集院さんには色々と公演に協力してもらっている。「翼」で97式戦闘機を演じている林君もアクティブの所属。東京の報告をして、かねてから話している企画の相談。夜に酒でも飲みながら話すような「夢のような企画」についても、しらふで語り合う。ボクは「基本的にどれも本気」なので、酒なんかで盛り上がらなくても、いくらでも語る。

伊集院さんは、今よりももっと厳しかった時代を「演劇で生きてきた」強者なので、普通はあきれられることが多いボクの企画を笑いながら聞いている(もちろん実現する気満々で!)。さすがだ。

2005年10月18日 イベント3つ!

昼から西鉄本社で打ち合わせ。今週電車がらみで2つのイベントをするのでその確認と、12月に頼まれている講演の内容確認など。

夕方からはピクニックで堀さんと打ち合わせ。近くのカフェで「ちょっと早い夕飯」を食べながら相談事。

夜は稽古。今週から来週にかけてイベントが3つあるので、稽古時間を前半と後半に分けて、まずは「翼」を半分通す。後半はイベント(毎年恒例の電車祭り「開拓史短縮版」)の稽古。

2005年10月17日 こっちは本気で戦ってるぜ

ホッとしてしまいそうになるが、地震で中止になった公演のリベンジはこれから。明日の稽古に備えて脚本を読み直す。午後からは轍の日下部君と会う。パルコのこと、今後のことなど久しぶりに色々話した。彼も「演劇で生きていく」と決意して活動している。いわばボクらは戦友みたいなもの。時々話すことでお互いに励まし合っているのだ。

戦友は他にもたくさんいる。フリンジ荻野さんもそう。嬉しいことに今日のブログでパルコ公演について語ってくれていた。いつも援護射撃ありがとう!

東京公演以降、色々な方から連絡が来る。「戦う覚悟のあるヤツ」なら、初心者だって若手だって大歓迎。いくらでも話をするよ。ただし、「覚悟のないヤツ」につきあうつもりはないのであしからず。

2005年10月16日 稽古再開

今日は今後のスケジュールを話すぐらいで、稽古と言うよりは「お互いに東京公演を振り返って・・・」みたいなトークで盛り上がる。各方面の反響の大きさに喜びつつ、お互いに褒めっこ。「頑張っただけでなく、ちゃんと結果も出したぜ!」って。

ずっと密着しているTNCスタッフが締めくくりのコメントを求めてきたので、ボクは「締めくくりなんてとんでもない。これからが新しいギンギラ伝説の始まりなんですよ」と宣言。今後も画期的な作戦をどんどん実現していくのだ!

2005年10月15日 4月の準備も着々と

資料を探して書店巡り。それだけでは寂しいので途中で寄り道してDVDを物色。

今日は「銀河ヒッチハイク・ガイド」を買った。といっても現在公開中のヤツではなく、1981年にイギリスBBC放送で制作されたヤツ。2枚組で特典映像(3時間)つき。

「映画が福岡に来ない切なさ」を紛らわせるのに十分な、おバカDVDだよ。

2005年10月14日 嬉しいメール

プロデューサーの堀さんからメールが転送されてきた。古舘プロダクションからパルコ事務所宛のメールで、「所属している松尾貴史さんがギンギラを観てHPに感想を書いているのでよかったら見てください」という内容。

さっそく松尾さんのHP「日常の非日常的記録http://www.matsuo.tv/sunbbs02/index.html」を見る。一緒に酒を飲みながら話したいぐらい嬉しい内容だった。実は松尾さんは東京の雑誌の対談で「ギンギラってのがパルコに来るので観たい」と語ってくれていた。で、ちゃんと最終日に来てくれていたのだ。

さすが東京というか、パルコ公演についてはブログや演劇系のHPでたくさん語られている。表現者として反響が大きいのはとても嬉しい。

2005年10月13日 ささやかなご褒美

いつも公演写真を撮ってくれているゲンさんの車で春日のマンガ倉庫へ。今日は、東京を頑張ったご褒美として「おもちゃ買いツアー」をする日なのだ!春日だけでなく、福岡空港そばのマンガ倉庫もまわって、ひたすら欲しいおもちゃを買いまくる(まあ、買いまくると言っても、1つ300円ぐらいの食玩が中心なので、たかがしれているんだけどね)。

途中、広報の大場さんから原稿確認についての電話がかかってきたが、ボクらがおもちゃツアーをしていることを話すと「こっちは仕事中なのに!」と笑っていた。で、「無駄使いしちゃだめですからね」と念を押されるチビッコ状態のボクら。

夕方からは倉庫で荷物の整理。東京から着いた衣装やかぶりモノを片付ける。

2005年10月12日 東京公演の報告は

今回の公演には各社が取材で来ていた。新聞は西日本新聞と朝日新聞、雑誌は九州ウォーカー。これから記事が出るので楽しみにしていて欲しい。あとTNCが密着しているので近いうちに放送になるはず。

11月公演のアフタートークでも報告しますのでお楽しみに!

2005年10月11日 嬉しい驚き

昼前にふくおか会館を出る。フロントの方がギンギラの新聞記事を切り取ってくれていて「これって、みなさんですよね」なんて話しかけられる。ちょっと驚きつつボクは「ええそうです。東京公演は大成功でしたよ。また来ますからよろしく!」と答えた。

嬉しい驚きは空港でも起きた。帰りの飛行機(もちろんスカイマーク)に乗ろうと搭乗手続きをしていたら「ちょっと待ってください。ぜひ挨拶をしたいので・・・」と社員さんから声をかけられたのだ。で、そのあとに誰が来たと思う?なんとスカイマーク取締役副会長の井手さんが登場したのだ!井手さんは最終日を観てくれたそうで、ボクらが乗ることを知ってわざわざ見送りに来てくれたのだ。

ボクらは井手さんに見送られて東京を発った。機内にいたスタッフの方が井手さんに見送られているボクらを見て驚いていたのがおかしかったなぁ。トップの方が見送りしてるんだから。そりゃあ何事かと思うよね。

今回の東京公演は本当に色んなことが起きた。しかも、どれも嬉しいことばかり。ああ何から人に話そうか・・・とても話しきれないよ。

2005年10月10日 最終日

いよいよ東京公演も最後。今日のチケットはすでに完売で、当日のキャンセル待ちが出るだろうという状況。初日は緊張しまくっていた役者たちも、すっかりリラックスして本番までの時間を過ごしている。その状況を眺めながら、「ああ、パルコ公演でしっかり結果を出すことが出来たんだなぁ・・・」と、一足早く感慨にふけってしまった。

そして開場。満員のお客様の中に飛び出していくバス軍団。もちろん今日もつかみはOK。盛り上がったまま最終公演がはじまった。カーテンコールでは立ち上がって拍手してくれているお客様もいて、これには感激した。

で、最後に客席をバックに記念写真をとったが、このときにちょっと悪のりして、お客様に「全員が立ち上がってスタンディングオベーションで盛り上がる感じで写真を撮ろうよ!」と提案。会場は爆笑となり、ボクらとお客様が一体となって「スタンディング(うそ)べーション」で記念撮影。

会場が一体となって撮影出来ただけでも嬉しかったが、さらに感激だったのは、撮影が終わって「もう座っていいですよ」と言ったあと誰も座らず「それまで以上の大きな拍手」が起きたこと!うそべーションが本物べーションに変わったのだ!

初日のハプニングでは、どうなることかと死にそうになったが、あとは(ここがどこかを忘れてしまうぐらい)まるでいつもと変わらない楽しい日々だった。東京から来る劇団が「東京のお客様に比べて福岡のお客様はあったかい」と言うのをよく聞くが、ボクからすれば、東京のお客様も福岡のお客様も全然違わなかった。

もちろん地元ネタへの反応は少なかったけど(そりゃあ、福岡じゃないんだからわからなくて当然だよね)、作品構造としての笑いにはしっかり反応してくれていたし、毎回クライマックスでは拍手喝采だった。「ローカルを追求することでグローバルになる」と言うのを実証出来て嬉しかったなぁ。

今日は約束通り本広監督が来てくれていて、終わったあとはかぶりモノをかぶってみんなと一緒に記念撮影。打ち上げは昨日やっていたが、今日も大入り袋を配りがてら祝杯をあげる(ちなみに飲み代は、今日観に来てくれていた佐藤B作さんからのご祝儀を使わせてもらった。B作さん、どうもありがとうございました)。

2005年10月09日 完売間近!

初日の段階ではまだ3日目4日目のチケットは残っていたが、2日目が終わってからチケットが売れ出して、なんと今日は当日券も完売。キャンセル待ちが出るという状況になった。明日の前売りも完売しそうな勢いらしい。初日、2日目を観てくれたお客様が口コミで宣伝してくれているとしか考えられない。なんと嬉しい展開!

作品が大好評な上にチケットも完売なんて、初東京でここまで結果を出せるなんて本当に嬉しい。関係者一同で喜び合う。

もちろん今日の本番も大好評。終わったあとはパルコ主催の大打ち上げへ。明日はばらしが深夜になるので一日前倒しとなったのだ。というわけで連日気持ちよく飲んでいる。

2005年10月08日 早くもリラックス

今日の集合は昼から。渋谷のセンター街でゆっくり昼ご飯を食べて劇場へ。昨日のハプニングが結果的に会場の一体感に貢献したので「今日も最初は失敗しようか」なって冗談も飛び出す。お客様の中には演出と思った方もいたみたい。いえいえ、あれは本当にミスだったんだから!

気になるところをいくつか確認して本番の準備。昨日の手応えもあって、みんなすっかりリラックスしている。東京2日目にして、早くも「いつものペース」になっているのが嬉しい。

そして開場。もちろん今日もバス軍団の大暴れから。強制記念写真大会ですっかり盛り上がったところで本番へ。今日も大好評。盛大な拍手でトリプルカーテンコールとなった。

終わったあとは観に来てくれた関係者にご挨拶。昨日に続きマスコミ関係の方がたくさん来てくれていた。今日は後藤ひろひと氏も来てくれていて終わったあとはみんなと一緒に飲みに行く。

連日気持ちよく酒が飲めているのでとても嬉しい。ちなみに昨日の初日打ち上げには福岡から西鉄ホールの中村さんをはじめ、西日本新聞と朝日新聞の記者さんも駆けつけてくれて一緒に祝ってくれていた。MOPの三上氏と新感線の粟根氏も来てくれていて結構まじめに語り合ったよ。

2005年10月07日 初日!

今朝もギンギラ号で劇場へ。快適快適。昨日頑張った甲斐あって、今日はスケジュール通りに進んでいる。 午後からNHK−BSの取材。ちょうどラストシーンあたりを収録。明日放送なので、速攻局に戻って編集とのこと。ギリギリまで宣伝をしようと頑張ってくれているパルコに感謝。チケットは初日と2日目はほぼ売り切れという状況。当日券も残りわずからしい。3日目、4日目はまだチケットがあるとのこと。目指すは全て完売だ!

予定通り午後3時半からゲネをして本番に備える。さあいよいよ!みんなには「これまでやってきたことを信じて、応援してくれた地元のお客様を支えに思いっきりやろう!」と声をかける。

18時半、定刻開場。お客様がゾクゾクとやってくる。今日は関係者の比率が高いらしい。パルコに地方劇団が初登場とあって、業界注目度がものすごく高いのだ。もちろん一般のお客様も大勢入っている。

そして開演10分前。僕らはお馴染みバス軍団で客席に飛び出していった。そう、ここがどこかなんか関係ない。僕らはこれまで地元福岡でやってきたことをやり倒すのだ!「おまえたちー!よく来たなぁ!」そう叫びながら客席になだれ込んでいくバス軍団。戸惑っていた客席にひるむことなく「福岡そのまま」にあばれ続ける。すぐに客席も盛り上がってきた!さあいよいよ本番!

が、なんと信じられない事件が起きた。オープニングは映像からなのに、音声だけで映像が出ないのだ!記念すべきパルコ公演が、よりにもよって初っぱなからトラブル。出だしからつまずくなんてあり得ない!さあ、どうする?しくじったまま続けるのか?

ボクは舞台に飛び出して行って叫んだ「ごめん明かりつけて!」。

舞台で何をするのか全然思いついていなかったが、このまま進めるのだけは我慢出来なかったのだ。明るくなってざわつく客席。ボクは満員のお客様の前で思いっきり謝って「もう一回最初からやらせてくれ!」と頼んだ。で、瞬間瞬間命がけで喋って、何とかこの「信じられないミス」を笑いに切り替え、袖から「準備出来ました」と声がかかるまでひたすら喋りでつないでいた。「OKです」との言葉が聞こえた時、どれほどホッとしたことか・・・「では改めてどうぞ」と締めくくって引っ込むと、会場からは大きな拍手。ところが、なんとまたしても映像が出ない。せっかく盛り上がった会場がまた微妙な空気に変わっていく。「こうなったら仕方がない・・・」またしても舞台に飛び出して、「2回目のやり直し」を頼む。もちろん「自分の瞬発力を総動員して」笑いで盛り上げましたよ。締めくくりの拍手のすごかったこと!

「本番2回やり直し」という前代未聞のハプニングだったが、この2回のミスを笑いで切り抜けたことで、会場はそれまで以上に盛り上がった。袖に引っ込んで無事流れている映像を見ながら、あわてていた役者たちに「もう大丈夫だ。さあ存分にやるぞ!」と声をかける。

そこからは夢のような時間だった。多少のハプニングはあったが、お客様は大いに笑い、泣き、盛大な拍手で僕らの芝居を楽しんでくれていた。カーテンコールの鳴りやまない拍手。まるでいつもの西鉄ホールで公演をしているような会場との一体感。

ギンギラの新たな伝説が始まった手応えで体が熱くなった。

2005年10月06日 ギンギラ号に乗って

劇場集合は朝の9時。ホテルで朝食を食べて8時半過ぎにみんなで地下鉄半蔵門駅に移動。劇場がある渋谷まで混雑が怖かったが、なんと僕らが乗る半蔵門駅が始発で、しかも集合時間に間に合う電車がやってきた。まるで僕らのために用意されたような電車なので、またしても勝手ながらが「ギンギラ号」と名付ける。

午前中、女子は衣装の整理、男子は舞台の手伝い。ボクは下手袖そばにある楽屋でかぶりモノの修理など。ボクが使っていた部屋は美輪様御用達の部屋らしいので「美輪様部屋」と呼ぶことに。「壊れたのがあったら、美輪様部屋に持ってきて・・」って具合。

午後からあたり稽古。最初から順番にキッカケを確認していく。初っぱなは映像から始まるのだが、どうも機械の調子が悪い。仕方がないので、映像をとばして芝居から確認していく。(あとから思えば、このときの映像トラブルをしっかり確認しておくべきだった。まさか本番であんな恐ろしい事態を引き起こすとは・・・・)。

映像以外は順調に進んだが、当初終了予定の11時をすぎ深夜0時をまわってしまった。明日は本番なので役者は解散にして、スタッフだけでさらに作業を続ける。残っていたスタッフの顔ぶれは嘉穂の時とほとんど一緒なので「嘉穂の夜を思い出すねぇ」などと話ながら作業。パルコ劇場からも「何時でも気が済むまでやってください」といわれている。この「存分にやっていいよ」って姿勢も、嘉穂劇場の時と同じ。さすが劇場って感じだ。照明の修正や映像の確認などをして終了したのは午前3時。

ホテルに戻ってまずはゆっくりシャワーを浴びる。本番前は膨大な案件を処理しないといけないので、寝る前に「明日やることリスト」を書く。やるべきことを書くだけでなく、優先順位、まさかの時の代案まで考えて書いておく。で、ここからが肝心だけど、いったん考えて書いたことは「出来るだけ考えない」ようにする。だって、ぐるぐる考えても仕方がないし、寝れなくなったら困るでしょ。

2005年10月05日 5日の続き 福岡空港からパルコ劇場到着まで

出発のコメントまで更新してから家を出る。途中、綱式神社によって天神様にお参りしてから空港へ。ちょっと早くついたが、スカイマーク(もちろん行きも帰りもスカイマーク!)のカウンター前にはすでに半分ぐらいが集合していた。西鉄ホールでのアフタートーク用に「ギンギラらしい写真」を撮りながら飛行機に乗り込む。

嬉しかったのは、「さあ、いよいよ離陸」と言うときに、ちょうど鹿児島からYS−11が到着したこと。まるで僕らを見送りに駆けつけてくれたみたい。「お前(YS−11)の生き様をしっかり語ってくるからな」と、心の中で話しかけたよ。

東京に着いて、まずは宿泊先に移動。これから僕らが一週間泊まるのは地下鉄半蔵門駅から歩いて5分ほどのところにある「ふくおか会館」というホテル。プロデューサーの堀さんが見つけたのだが、パルコからも近いし、綺麗だし、さらに「福岡人は宿泊費がちょっと安くなる」と、言うこと無し。部屋は3畳ぐらいかな。ベットとちょっとした机と椅子が一脚。皇居のそばなので窓からの眺めもいい。今回は一週間も過ごすので基本的にはみんな個室になっている。

東京なのに、「ふくおか会館」ってのがギンギラらしくていいでしょ。誠に勝手ながら「ギンギラ東京基地」と銘々。これから一週間よろしく。

劇場では今日まで美輪さんの音楽会をやっているので入りは夜の10時過ぎ。ボクは新聞の取材があるのですぐにパルコの事務所へ移動。パルコ側プロデューサーの大竹さん、制作の谷村さん、広報の大場さんの出迎えを受ける。みんなの顔を見ながら「いよいよですね・・・」と、武者震い。

10時に劇場に集合して、みんなで素舞台に立つ。さあ、いよいよギンギラの新しい伝説が始まる!

2005年10月05日 いつも通りに大暴れ

かぶりモノたちは、3日の夜に倉庫からトラックで出発。今頃は一足先に東京に着いてる頃だと思う。出演者スタッフなど総勢25名は今日東京へ出発することになっている。

もちろん移動はスカイマーク!(あ、だけど別に協賛とかとってる訳じゃないからね。何しろ勝手にやってることだし)。僕らの心意気として、「やはり乗るならスカイマークしかないだろう」ということになったのだ。

これから一週間、東京で公演の日々が始まる。

福岡が本拠地のギンギラからすると、「東京が地方公演」ってのがちょっと痛快。では、「福岡を凝縮した、普段通りのギンギラ太陽’s」で暴れてきます!

2005年10月01日 シアターガイド11月号に

パルコ劇場で取材を受けた分の記事が出ている。メインカットは「渋谷に現れたYS−11」。他にも公演写真をちりばめた、にぎやかなギンギラらしいページに仕上がっている。

内容については先日書いたように、ギンギラのことをよくわかってくれている編集長が書いてくれているので文句なし。

「よし、ギンギラの記事を読んでみよう!」と思ってくれたあなた!「ご購入の上」お読み頂けると、編集長も喜びます。よろしくね。