大塚ムネトの超不定期日記(2003年8月) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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今日も打ち合わせで外に出ていたが、夏休み最後の日曜日だけあって、あっちこっちで親子連れを見かけた。で、ふと思ったのが「あの子供達は、もう宿題を終わらせたのかな?」ってこと。 小、中、高と「1度たりとも、夏休み中に宿題を終わらせた事がない」ダメ人間のボクとしては、あの子供達の笑顔がちょっと気になった。なぜ「途方もない宿題を前に絶望しているはずの31日」に笑ってるんだろう。 ボクがそうだったように開き直って遊んでるだけかな。まさか・・計画通り宿題を終わらせたスゴイ連中だったりして・・・。 |
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昼から倉庫で取材用の写真撮影。新聞にはタテ構図の写真が載るとの事で、写真映えするように「かぶりモノ」をタテに積み上げて撮影。カメラマンも楽しんで撮影していたので、きっといい写真が撮れてると思う。 じつは徹夜だったので(昨日芝居を観た後、あなピグモの福永君と深夜1時過ぎまで飲んで帰ってきたのだが、寝ればいいのになぜか「やる気」が出てしまい、まあ「やる気」が出るなんて滅多にないので勢いに任せて徹夜で原稿を書いていた)、夕方まで仮眠。 夜はNHK用の稽古。今日は担当ディレクターが見学に来ることになっている。で、ついでに「天神開拓史」のオープニング映像を借りたいとの事だったので、稽古前にDVDに焼いて渡す事に。 ※「南国から来た寒いヤツ」の前売り券払い戻しは、31日までとなっていますので、どうかお忘れなく! |
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とても面白かった。出だしの「人物設定の説明」にちょっと時間がかかった気もするが、これについては、会話の断片からそれぞれが抱えている「どうしようもない現実(関係性)」を想像していくのが良いところなので、そのまったり感を楽しまないと損。もちろんボクはあれこれ想像しながら楽しく観ていた。 でも中盤からは見事にひろげた風呂敷をたたんでいくし、あえてケリをつけないエピソードなんかもあったりして(この辺が、もうずるいぐらいに見事な脚本だと思いましたよ)本当に最後まで楽しめた。 一番印象にのこったのは、時々挿入されていた「幻想的な場面」。 作品に登場する人物達は、それぞれ「切ない現実」にがんじがらめになって、それでも懸命に生きている。その姿が息苦しくなるぐらい悲しく見えてくるのだが、そんなときには必ず「幻想的な場面」が登場して、ホッとさせてくれる。一瞬「幻想的な場面」が入る事で、現実という重力から解放される登場人物達がとても心地いいのだ。 でも、あくまでも一瞬なので、じつは現実に戻ったあとによけいに切なくなったりするんだけどね・・・(って、この辺も本当にうまいよなぁ。だってね、時間を計ったら、大体決まった間隔で幻想的な場面が入ってるんだもん。きっと計算通りなんだと思う)。 なんか、色々書いてしまったが、それもこれもいい作品だからこそ。ほら、いい映画観た後って色々語りたくなるでしょ?林真也もいい味出してたし、太陽族の「それを夢と知らない」は、本当に素敵な芝居だった。 |
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昼からコラムの取材。今回は、「キリンドラフトマスタースクール」にお邪魔して「生ビールの達人への道」をあれこれ取材。ビールのおいしい注ぎ方から、ビアカクテルの楽しみ方、銘柄を当てる利きビールなど、イベント盛りだくさんでとても面白かった。 イベントごとに試飲するのだが、さすがに昼間から酔っぱらうわけにはいかないので、「じゃあ、とりあえず一口だけ・・・」と、がまんして少しだけ飲む。「せっかくおいしく注げてるのに・・・」とグラスのビールが言ってる様な気がしたが、あくまで取材なので酔っぱらうわけにはいかない。・・・が、イベントのたびに少しずつ飲んでいたので、結局最後は顔が真っ赤になるほど酔ってしまった。「このあと仕事がなければ、思いっきり全部飲むんだけどなぁ・・・」と、カメラマンと編集とボクの3人は、切ない気持ちになりつつ取材終了。 そのあと酔いを醒ましたところで、1件取材を受ける。で、土曜の昼に倉庫で写真撮影と言うことになってしまった。せっかく飛ぶ劇を観に行こうとしていたのだが、またしても行けなくなりそう・・・。 夜は西鉄ホールで1月公演の打ち合わせ。ホールに行くと、すでに大阪から太陽族が小屋入りしていた。今回の太陽族の公演には、遊気舎で活動中の林真也が客演している。稽古の合間に話したが、久々に会った林真也は、胸板が厚くなってたくましくなっていた。「昔、ギンギラに客演してた時はもう少し細かったよねぇ・・・」と言ったら、すぐに「鍛えてますから」との言葉が返ってきた。東京でも活動しているとのことだったが、「上には上がいる」現実の中で、きっと、上を目指して自己鍛錬を欠かさないようにしているんだろうなぁ。 ある有名な演出家が言った言葉を思い出した。「まずはやりたいからやっていた自分だが、”やるべき人間”になることを目指して必死に修行してきた・・・」。(これって、18日に書いた日記の内容にもつながっていくことなんだけどね。) ちなみに太陽族の公演は明日、金曜日と土曜の2回。ボクは明日の公演を観に行くつもりでいる。 |
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ひよ子侍役の松清貴樹が仕事で出られないので、急きょ、中村タクジがひよ子侍を演じることになった。で、今日は立ち回りに関係がある役者だけで立ち回りの稽古。短いながらも見せ場なので、まずは動きになれておかないと。 演じる役者だけでなく、登場キャラが岩田屋からホークス(福岡ドーム)に変更と、脚本もちょっと変わっているので、「NHK特別バージョン」という事になりそうだ。 |
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いつも火曜日は博多人形の話になってしまうが、今日は嘉穂劇場の話から。 嘉穂劇場の復興のため、募金活動が始まる。目標金額は3億円とのこと。ギンギラとしても、さっそく1月公演の時に募金箱を西鉄ホールにおいて、ぜひ協力したいと思っている。すでにコガキョが署名活動を始めているので、この署名台帳もホールにおくつもりだ。 まずは、劇場の復活を目指す「嘉穂劇場復旧委員会」が発足したので、とても嬉しい。 さて人形の方だが、いまは下半身の「袴」を作るのに熱中している。上半身を作るときに、「着物のシワの再現」にとらわれてしまった反省から、今回は、たんなる再現ではなく、ちゃんと何かを表現したいと思っている。で、今イメージしているのは「吹きすさぶ風にはためく袴」。「風の中に立ちつくす感じ」が再現できたらいいなぁ・・・何て思っているのだが、いやーこれが難しい。 でも、この難しいのがいいんだよねぇ。 |
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午前中は、先週から持ち越しになっていた件を電話で確認。午後からはちょっと時間が空いたので、10月に予定しているイベントについて考える。企画の大枠は大体出来ているので、今日は細かいデティールをあれこれ検討。 夕方から財団へ。11月からやることになっているワークショップの打ち合わせ。今日はデザイナーさんが募集チラシのデザイン案を持って来る日。ギンギラだといつも自分でやっているので、プロの仕事を間近に見れてとても刺激になった。 |
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昼はご飯ついでにイベントの打ち合わせ。ありがたいことにいくつか話が来ているので、すでに進んでいる話を中心に「さて、あとをどうしようか?」と相談。あと、ついでに秘密の相談もちょっと(秘密なのでここには書けない)。 夕方からは、NHKの方とギンギラ倉庫へ。「番組の中でかぶりモノを紹介しよう」と言うことになり実際のかぶりモノを見学に来たのだ。 本当は今日は飛ぶ劇を観に行くつもりだったのだが、打ち合わせが長引いたので行けなくなってしまった。とりあえず杉山秀美が観に行くとのことなので、ギンギラからの差し入れを託すことに。何としても続編の「カズクン、旅に出る」は観たいんだけどなぁ・・・。 |
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E−1グランプリ以来、すっかりファンになっている劇団きららを観にぽんプラザへ。今回は、バイオリンの生演奏やバレエなど何でも有りのオムニバス公演で、1ネタ5分から20分ほどの演目が2時間に渡って次々上演された。 どれも楽しかったが、バレエと芝居を組み合わせて絵本のようなテイストでまとめてあった「浮かれ石の話」と、”恋に恋する”日舞の先生が主役の「恋島恋太郎」が印象に残っている。特に恋太郎シリーズは前から観たかったので、やっと観ることが出来て大満足。いやーホント面白かった。 公演が終わったあとの食事会にも呼んでもらっていたので、主宰の池田さんをはじめ劇団の方々と色々語り合う。で「何か一緒に出来たらいいよね」という話になった。まだ全然具体的には決まってないが、「一緒にやろう」という気持ちを持ちあえばきっと実現すると思うので、これからが楽しみだ。 |
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8日に話していた「福岡演劇について」の取材の続き。8日は時間切れで今日まで持ちこしになっていたのだ。改めて漂流画報の北島さん、NTRの柴山さんと、約2時間たっぷり語り合った(詳しい内容についてはNTRを読むべし!)。 次の予定まで時間が空いたので、アルティアムに北島さんと「20世紀の新しい空間を求めて」を見に行く。 夜はギンギラ制作ミーティング。来年1月公演のチケット一般発売日、先行予約日、告知掲載誌の原稿締め切りなどのスケジュールを確認する。そろそろ忙しくなりそうな予感。 |
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ギンギラにテレビ番組への出演依頼が来ている。面白いのは依頼があった局がNHKだって事!果たしてギンギラを見せることが出来るのか?! 今日はNHKで「どこまで放送OKなのか?」について打ち合わせ。脚本と、登場キャラの写真を見ながら番組スタッフと「これはますいかなぁ・・」「いや、これは何としてもやりましょう!」など、あれこれ話ながら「お互いのOKライン」を確認し合った。 今のところ予定としては、2月に上演した「ひよ子侍 隠密和菓子旅」から、オープニングの「ひよ子侍が、東京の大手銀行から岩田屋さんを助けるシーン(約5分)」を番組内で上演しようかということになっている。 たった5分の場面だが、さてどこまでやれるのやら・・・。 |
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今日から「20世紀の新しい空間を求めて」と題して、建築家ミースとコルビュジエの図面やパネルの展示会が始まる。ちょうど天神で打ち合わせだったので、早めに家を出て展示を見ようと思ったのだが、別件が入ってしまい今日は行けなかった。 「こんな家、人が住めるわけないじゃん!」と、ツッコミを入れるのを楽しみにしてたのになぁ・・・。 |
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着物のシワの再現に苦労していたら、先生から「一体何を見せたいのか?着物のシワなんかより、まずは三船の力強さを出さないと・・・」との指摘を受ける。確かに先生のいうとおりで、いつの間にか「着物シワ」ばかりに気を取られていた自分を反省。何日もかけて作った着物シワだったが(当然、それなりの愛着もわいていたが・・・)、思い切って全て消して改めて作り直すことにした。 かぶりモノを作るときには、「強調と省略」をちゃんと意識できているのだが、人形の場合、「どこまで作り込むのか」のバランスがまだうまくつかめていないようだ。 |
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日経エンタの演劇コーナーにこんな文章が出ていた。 ・・・多数の目にさらされないために、無批判に内輪受け的な舞台作りを続け、いつしか姿を消す劇団も後を絶たない。動員数に関係なく、いかに志の高さを保てるか。演劇を続けていくには覚悟がいる。(「演劇には覚悟がいる」より、一部抜粋) これもっともだと思う。問題は、「やりたからやる」だけでは、キッカケとしてはよくても、続ける意味がなくなっていく一方だって事。「若さの勢い」だけで活動を続けたあげく、いい歳になって解散というパターンがいかに多いか。 いい歳してやっていくには、「自分がやりたい気持ち」はもちろん、「その作品(劇団)がお客様に求められるほどの価値をもつこと」が必要だと思う。「観る人の心に響く何か」がなければ。 エンタの文章には「動員数に関係なく・・・」とあるが、ボクは「志を持って頑張っていれば、きっとお客様は来てくれる」と信じている。 うーん、なんか偉そうなこと書いてしまったが、ボク自身も今まさに戦っている最中。今日書いたことは全てボク自身への課題だったりする。 |
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DVD売り場で「2枚買うと1枚タダ!」というコーナーを発見。どうもボクは、こういうのに弱い。ワクワクしながら並んでいるDVDのタイトルをチェック。おせじにも名作ばかりとはいえず「お前はタダでもいらないや」という作品も多かったが、何たって、「1枚タダ」。買う気マンマンで2枚を選ぶことにした。 で、2枚選んだところでふと気がついた.「ちょっと待てよ・・・・これ、1枚いくらなんだろう?」。見ると、1枚3980円と書かれている。今どき特典もナシの1枚売りで、しかも旧作を4千円で売ろうとは、何を考えてるんだろう?結局2枚で4千円なら、1枚2000円。これなら隣の「1枚1500円コーナー」の方がまだ安い。危うく買うところだった。 この売り方って、なんかテレビショッピングみたいだなぁ。「今ならダイナミックキャンペーンにつき、同じモノをもう1つプレゼント!これはお得ですねぇ・・・」 いらないから1つを安くしてくれって・・・。 |
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巨大ねぷたを見にキャナルへ行ってきた。明治時代、電柱の邪魔になるからと姿を消していたのを復活させたモノとのこと。この話を聞いて「ああ、どこも祭りは同じなんだなぁ」と思った。 博多山笠もその昔は、高さ16メートルもある巨大な舁山(かきやま)が町に繰り出していた。やはり明治時代に電柱が登場し、今の姿に形を変えたのだった。 祭りへの人々の情熱が大きさに現れるのかもしれない。 ちなみに展示されているねぷたには「北の守護神」というタイトルが付いている。これは四天王の多聞天(毘沙門天)のこと。じつは博多人形で作ろうかと思っていた題材の1つだった。 |
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毎週1軒の家が完成するまでを紹介している番組「完成ドリームハウス」で、これまで番組に登場した新築住宅を振り返える特別編を放送していた。家をテーマにした番組は最近多いが、「建てた家にダメ出し」ができるのは、この番組ぐらいだと思う。 他の番組では局側が提案した住宅や、リフォーム計画だったりするので「ダメ出し=提案した局側の責任」になってしまう。その点「完成ドリームハウス」の場合は、あくまでも本人が希望した家を建てる様子を追いかける番組なので「ダメ出し=建てた本人の責任」で済むもんね。 番組では、いくつかの家が紹介されてが、どこも「デザインと居住性」が、なかなかうまく両立していないようだった。気になったのは、「それって最初からわかってたんじゃないの?」と突っ込みたくなるような問題が多かったこと。設計士がちゃんと教えてやらなかったのかなぁ・・・。 |
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ひよ子侍を上演するときに刀や鎧などを借りたりと、色々お世話になった夢街道の売却が発表された。営業は新しい会社が引き継ぐが、「どう再生するか?」で悩んでいるらしい。 テーマパークにとって重要なのは、「いかにリピーターを獲得するか」ということ。唯一勝ち組のTDLの場合は「永遠の未完成」をテーマに、常に新しいソフトを提供している。 テーマパークに必要な「非日常の劇的空間」は、ちゃんと夢街道にもある。あとはその施設をどう生かしていくかだと思う。歴史というと、あんまり若者に受けないかもしれないが、ここは開き直って近くの温泉とセットにした「熟年層にアピ−ルするようなイベント」を考えたらどうかな。 |
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各新聞、経済誌などの「気になる情報」は切り取って保管しているが、さすがに4年近く経ってくると、量も半端じゃなくなってくる。「流通」「交通」「外食」など、ジャンルごとに分けて整理していた棚には、とっくに入りきれなくなってしまった。 何とか量を減らすいい方法はないかなぁ。せめて「棚に収まる量」にまで減らしたいんだけど・・・。 さて、どうやって減らそう?記事の内容を別の紙に書いてまとめるか?うーん、これは時間がかかりそうだなぁ。それとも、スキャナーで記事を取り込んでデーターベース化するか?そうすれば「見かけの量」は減る。でも、記事を画像として取り込んでたら重たくてしょうがないだろうし・・・。こうなったら切り抜きを減らすんじゃなくて、収納する棚を増やすか? いかん、これじゃ問題を先送りするだけだぁー! |
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BSで昔のSF映画を連続放送している。夕方からの放送なので録画してみることが多いが、どれも懐かしいモノばかり。ボクが小学生の頃は、この手の映画を夏休みによく放送してたよなぁ。 まず朝9時台は「空飛ぶ幽霊船」とか、「サイボーグ009(古い方)」とかのアニメ映画。たまに特撮映画「吸血鬼ゴケミドロ(宇宙人と吸血鬼を合わせた全然救いのないイヤな映画)」を朝から見てしまい、1日ブルーになってプールを休んだり・・・。 夕方は「黒いジャガー(SHAFT)」(米映画。黒人の私立探偵が活躍するブラックアクション映画の名作。2000年にサミュエル・ジャクソン主演でリメイクされた)。で、見終わったあとは「主人公がキックで悪人を倒すシーンのマネ」とかをやって喜んでいた。邦画で言うと、妖星ゴラスとかの東宝特撮映画。これをかっぱえびせんとかバリバリ食べながら見るのが最高の贅沢だった。(一袋全部食べると、えびせんの表面に付いてる塩で唇がヒリヒリしたのは、ボクが小さかったからか?) 夜はNHK教育の名画劇場。強烈に覚えているのはフェリーニの「道」。たまたまチャンネルを変えてる途中で放送していたんだけど「お、なんかモノクロ映画やってる・・・」と、何げに見始めたら、ぐんぐん引き込まれて最後まで見てしまった。他にも「カサブランカ」とか「スミス都へ行く」なんてのもこの枠で見たなぁ。 この手の名画に関しては、まだソニーがベータで頑張っていた頃に、深夜枠で、CMを挟まない「ノーカット名画劇場」なんてのもあった。これも確か夏の夜に放送だったような・・・。 うーん、映画の話になるときりがなくなってしまう。まあ、今日のところは懐かしかったという事で。 |
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留守電に、西鉄ホールプロデューサーの中村さんから「ぼちぼち準備を始めますがどんな感じですか?」とのメッセージが入っていた。この「ちょい軽めの催促」がっとてもありがたい。催促がないと油断してしまいそうだし、かと言って、きつく言われるとへこむし(オレは子供か!)。 ちなみに「ぼちぼち準備」の中身は、情宣だったり、具体的項目が入った書類作りなどの、「制作的な動き用」のこと。公演自体の準備については、すでに1年前から同時進行で始まっている。 |
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8月号の特集記事は「特殊印刷・加工ガイドブック2003」。スクリーン印刷から、食品にそのまま印刷出来る(つまり食べてもOKってこと!)の可食印刷まで、様々な印刷技術が紹介されている。 で、なにより有り難いのは、それぞれの印刷コストから会社の連絡先まで全て載ってること。たとえば可食印刷だと、「10cm角の一色刷で300枚3万円から」なんて書いてある。 他にも香りがする印刷に、こすってはがすスクラッチ印刷などなど、面白い印刷は山ほどある。 チラシ1枚作るのにも、まだまだ色んな可能性があるってことだよね。 そうだ!チラシにスクラッチ印刷をして「こすって当たりが出たら劇場にてプレゼントを差し上げます!」とか書いておこうかな。もちろん、全部「当たり」って書いておくけどね、ウッシッシッ・・・これぞ、名付けて「悪徳商法作戦!」。 |
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「シティ情報ふくおか」がもうすぐ創刊600号を迎える。で、ちょっとしたコメントを頼まれたのでライターさんと会って話すことに。 「どこで話そうか?」と言うことになったが、良い天気だったので、岩田屋の屋上でのんびり話すことにした(プレイランドが無くなって屋上が閉鎖になってると勘違いしている人もいるが、まだペットショップも営業しているので屋上には自由に行けるようになっているのだ!)。 天神の人混みがウソのように、屋上は、いつものんびりとした時間が過ぎている。 考え事をしたり、時にはみんなで集まってミーティングしたりと、ボクはよくここに来ている。「何にも無いからつまらない」と思うかもしれないが、ボクの場合は「小さかった頃に通ったあこがれの場所」という、思い出も込みなので、何も無くても十分だったりする(・・・って、この「屋上への想い」は、同世代しかわからないかもね)。 |
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財団が発行している雑誌の取材で、「福岡演劇に必要なことは何か?」を聞かれることに。で、ボクの前に西鉄ホールの中村さんが同じ取材を受けると聞いたので、早めにホールに行ってその様子を見学。 じつはボクも「何があったらいいんだろう?」というのをずっと考えていたところだった。何にもないよりは、何かがあった方がいいと思うんだよね。でも、「じゃあ、何があればいいのか?」でずっと悩んでいたわけ。 ちょうど、「色んな立場で芝居に関わっている人」と会って話を聞いていたところだったので、今日の取材はボクの方が質問することが多かったかもしれない。(これじゃあ逆だよね。) たまたま取材担当の方が、NTRを作っている柴山さんだったので、引き続き「福岡演劇」について話す。途中「漂流画報」を作っている北島さんも合流して、ますますディープに語り合った。表現する側と観る側という立場の違いはあるけど、演劇にかける想いは熱い方々なので、話が出来たのはスゴク有意義だった。 どうしても福岡って、それぞれが点で活動している気がするので、こんな風に、集まって話す場がもっとあればいいのになぁと思う。 |
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ひたすら彫っているのだがどうも顔が似てこない。どうもパチ臭い顔なんだよね。(マトリックスリローデッドに出てきた「ミフネ」と呼ばれていた外人みたいな・・・)。まあ、「パチ」とはいえ、ある程度顔が出来てきたので同時に胴体の製作へ。 用心棒に登場する三船敏郎はぺらぺらにすり切れた着物を着ている。まずは「ぺらぺらの薄い感じ」を出すのがポイント。あと、先生からも言われていた「猫背」。鏡の前で猫背になって「背中の曲がり方・肩の骨・筋肉の盛り上がり方」を観察したり、実際の着物にシワを作ってスケッチしたりと、あれこれ試行錯誤が続く。 ひよ子侍の時に散々着物で苦労していたおかげで、どんなシワが出るかとか、着物の形などは感覚で覚えている。そのイメージと観察の結果を頼りにして粘土と格闘。 あー何て楽しい作業なんだ! |
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ある方から「iモードを使った芝居ランキングシステム」についてどう思いますか?との質問をメールで受けた。このシステムは、星マークの数によって「ぜひオススメ」から「オススメしません」まで5段階で評価しようというもので、星マークは携帯電話などから気軽に投票出来るようになっている。 ボクが1番気になったのは、「薦めない」というマイナス評価までを、匿名で気軽に投票出来るようになっていると言うこと。ボクは、「匿名で許されるのは善意だけ」だと思っているので、この「マイナスまでも含めてゆだねる」というのが、どうしても気になる。 ネット上という公の場所で評価をつけるわけだし、場合によっては「劇団に不利益な事態」も起こるかもしれない。その場合、どう責任を取るんだろう?「匿名だからわからない」では済まされないと思うんだけど・・・。 せめて「オススメ星」をつけるだけとかの、「善意の行動」だけなら、まあ匿名でもいいかなとも思う。でも、この場合も「組織票をどうするか?」とか、「何を根拠に薦めるのかの判断?」など、気になることはたくさんある。 ・・・と、ここまで書いておいて何だけど、ボクも「何らかのランキングシステム」はあった方がいいと思っている。問題は、そのシステムだよね。 |
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「まずは先生方にお詫びをしなければ・・・」と思いながら教室に入ったら、人形師の先生方から次々に「新聞読んだよ・・大変だったねぇ」との言葉を頂く。謝るよりなにより、先生の方から「大変だったねぇ」と声をかけてもらえたのがスゴク嬉しかった。 しばらく中止までのいきさつとか、嘉穂劇場の話をしてから人形作りへ。 ボクが「パチ三船」で苦戦していると、ある先生が声をかけてくれた。その先生は、ボクの人形の顔を見るなり、「目をもっと彫りを深くしなさい」と一言アドバイス。で、その通りに彫りなおしたら、前よりグッとよくなった。うーんさすがは先生。 終わりがけにまた別の先生から「お!三十郎かい?ポイントは背中だよ。猫背の感じが出るかどうかが大事・・・。」と、また一言アドバイス。 「的確な指示」をピンポイントで出す。しかも一瞬で判断して即答なんてかっこいいなぁ。 |
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煮込みの大将から「公演中止のお見舞い」を頂いたので、お礼がてら集まれるメンツで煮込みへ。みんなでワイワイ騒ぎながらおいしくホルモンを食べる。 参加者が女子の方が多かったので、途中から「ギンギラレディースデイだー!」と女子だけやけに盛り上がりだした。酒も入っていることもあって、とてもここには書けないような話題で大騒ぎの「ギンギラレディースチーム」。まあ正直いって、「この呼び名もいかがなものか・・・」と思うのだが、本人達が気に入って盛り上がっているので仕方がない。 女子のパワー全開で飲み会は終了。いやーホント凄かった。 |
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フルタの「スタートレックフィギュアコレクション」を6個(もちろん店にあった分全部)購入。地球の船が欲しかったのだが5個まで開けても出てこない。へこみながら最後の一個を開けたら、シークレットの「ロミュラン・ウォーバード」が出てきた。やったー!シークレットゲットだぜ! でも、1つも地球の船が出ないなんて、ちょっと寂しい気もするなぁ。 |
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公演中止でバタバタしていたので、ここ2回ほど人形講座を休んでいる。遅れを取り戻すために家にこもって人形作り。前回は歌舞伎モノに挑戦したが、今回は「リアルな造形」に挑戦しようと思っている。で、何を作るか色々考えたあげく、大好きな黒澤映画に登場する「三船敏郎」を作ることにした。 まずはスケッチブックに「三船敏郎」の顔をひたすら描く。シワ、眼差し、など顔の部分を何度も書き直しながら「どうすれば三船らしくなるのか」という「顔のポイント」を探す。ポイントさえつかめば、小さくても「らしさ」が出ると思うのだが、これがなかなかうまくいかない。 「お前誰やねん?」とツッコミを入れたくなるような「おやじ顔」の絵ばかりが増えていく。何だろう・・何が違うんだろう?「よし、写真を見るのをやめて、映画を見てみよう!」。 動く姿を見れば、何かつかめるかもと思ったボクがバカだった。隠し砦の三悪人、用心棒、椿三十郎、七人の侍と、結局映画を見倒して「満足して1日が終了」してしまった! いやぁー何度見ても面白いなぁー・・・て、あれ?大事なことを忘れてる・・・。 |
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予想通り徹夜で原稿を書き直す。編集の方には「あくまで何カ所か部分的に修正をしたいだけですから・・・」と言っておきながら、結局文章の半分を丸々書き直してしまった。 前より良くなってますから・・・なんて言い訳を添えてメールで原稿を送る。どうか差し替えを許してもらえますように。 ちょっと仮眠を取って、午後イチで庄ちゃんから4コママンガの原稿を受け取る。で、スキャナーでマシンに取り込んで、フォトショップでカラーに着色。メインカラーを変えつつ全体の雰囲気などをあれこれ探っていたら、あっという間に夕方になってしまった。最終的に中間色をメインに使った「柔らかいイメージ」のヤツを入稿することにした。 これでとりあえずの締め切りは全て終了。 |