大塚ムネトの超不定期日記(2003年12月) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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太宰府天満宮へ「1年を締めくくるお礼」のお参りに行く(ボクは「締めくくりのお参り」と「年始のお参り」をわけている。夜中に行っていっぺんに済まそうなんて図々しいことはしないのだ。まあ、いつも公演の前と後にはお参りに行くほど通い慣れているので、また年が明けたら行こうというわけ)。 いつもは人が少ない夕方までにお参りを済ませているのだが、今年は用事があって遅くなってしまい太宰府駅に着いたのは夜8時過ぎだった。で、驚いたのが駅構内の風景。 改札口のそばには「福岡県警察と刺繍の入った帽子」をかぶった私服警官がズラリと並んでいる。こっそり数えてみたら(だって指さしながら数えたらなんか言われそうだし・・・)その数なんと26人!その26人全員が、電車から降りてくる乗客1人1人をしっかりチェックしている。さらに改札をでると、今度は制服姿の警察官が2列になって並んでいる。人が少ない夕方にしか来た事がなかったので知らなかったが、夜中の混雑に向けて駅も境内も警察官で一杯だった。 お参りを終えて駅に戻ったら、相変わらず警察の方が一杯で睨みをきかせている。まだ電車の到着まで時間があったこともあって、ホームは「警官26人に対して、一般客はボクを含めて4人」という、普通だったらあり得ないような状況だった。 周りのほとんどがお巡りさんというのは不思議な風景だったなぁ。 |
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本番一週間前なので、本来ならこの時期は「休みナシでバリバリ稽古」となるのだが、正月だし、練習場も休みなので、明日31日から年明けの2日まで稽古は休みとなっている。 今日は年内最後という事で、細かい部分をいくつか確認してから「本番のつもりで」通し稽古をする。 いつものごとく「最初にセリフをしくじった役者が、他のみんなにジュースをおごる」という罰ゲーム付の通しだった(かわいそうなので名前は出さないが3名ほどしくじったのがいた)。 もちろんボクはノーミスだったので、今度の稽古でおごってもらえる。 |
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今日は次賀君が来て立ち回りのチェックをする日。指示通りに動けているか、タイミングはどうかなどを細かく確認してもらう。もともと今日は立ち回り稽古の日だったので、順番に立ち回りをやりながら、手が空いている役者は相手役と自主練。 ボクは立ち回りと、自主練している役者の両方を見ながら、色々注文を出していた。 時々次賀君がお手本として殺陣を見せてくれるのだが、これがもう、ホントカッコイイ。腰の高さ、力の入り方、スピード感など、どれをとっても文句なし。 横で見ていて「おおーカッコイイ!」を連発するボク。で、「カッコイイなぁ」が、そのうち「うらやましいなぁ」に変わっていく(そう、今回またしてもボクは立ち回りがないのだ!)。あーもう!立ち回り大好きなのに!自分で書いた脚本なのに!なんで出番がないわけ? 無理矢理にでも自分用の立ち回りを書けば良かったなぁ・・・。 |
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このHPのトップページには「発売中」となっているが、おかげさまですでに前売り券は完売している。いつもならとっくに更新しているのだが、色々とシステムの変更中で、しばらく更新出来ない状態が続いているのだ。何とか公演前までには解決したいと思っているが、もしかしたらしばらくこの状態が続いてしまうかもしれない。 この日記だけはボクの管理なので、何かあればこの日記で発表していこうと思っている。今しばらくこの状態が続くことを許して欲しい。 |
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だいぶいい感じに仕上がってきた。演出の要求に、ようやくたどり着いた役者と、もともといい感じで頑張っている役者の両方が、一つになった感じ。これで場面ごとの意味合いも、より鮮明になってきた。 今日は「場面を支配する空気」に気をつけながら、さらに細かい要求を出す。やっとたどり着いた役者は励ましつつ、すでに出来ている役者には、もっと上を目指してもらうべく注文を出す。 |
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今日の稽古は、天神にあるアクロス地下の練習場。で、自転車で稽古場に向かっていたら、途中で雨が降ってきた。「おいおい勘弁してくれよ!」・・・寒いし、風は強いし、その上雨まで降ってくるとは・・・・。「もう稽古に行くのをやめて家に帰ろう」と、弱気になる自分と戦いながら、自転車をこぎつつアクロスへ。 と、今度は雪が降ってきた!これはもう、自分の意志が試されているに違いない。「くそー負けんぞー!雨にも雪にも負けずに稽古をしてやるー!おりゃー!」。あまりに過酷な状況に、今度は逆に燃えてきた。 早く着きたい一心で必死に自転車をこぐのだが、スピードが上がるほど、雪と風と「時々雪に混じって降ってくる雨」が顔にバチバチとぶつかってくる。はじめは痛かったが、そのうちあまりの寒さになにも感じなくなってきた。「寒いーうう・・・うげおあいぃー」と、自分でも何だかよくわからない雄叫びをあげながらひたすらに自転車をこぐ。 稽古場に着いた時には、急に暖かい室内に入った事もあって、鼻水が出てくるわ、顔がほてって真っ赤になるわで、まるで「冬のマラソン大会のあと」みたいな感じだった。寒いのに汗だらけだし、きっとボクの自律神経が悲鳴を上げていたと思う。「寒いの?暑いの?冷やすの?暖めるの?一体どっちなの!」って。 周りを見回すと、同じように顔を真っ赤にしてボロボロになっている役者が多数。そう言えばギンギラは自転車率が高いんだった。 |
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今日で天神にある岩田屋本館屋上が閉鎖になる。小さい頃から通っていた大好きな場所だったので、無くなると思うととても悲しい。ここ1,2年は、おおかたの遊具もなくなり、昔懐かしい10円ゲームが何台かあるだけの寂しい状態が続いていたが、それでも一応一般に開放されていたので、ボクはよく通っていた。 天気がいい日の午後に屋上で過ごすのは、本当に気持ちが良かった。 明日からさよならバーゲンという事で、「昔の天神が今の姿になるまで」をコマ送りのようにしてみせるテレビCMをやっているが、まるで天神開拓史を観ているかのよう。 CMといえば、昔ギンギラで出演した「某めんたいこ」のCMがまた流れている。とっくに契約は切れてるはずなのに、どさくさでもう何年使われているんだろう? |
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いつもは10時半まで稽古なのだが、今日は10時で切り上げてみんなでケーキを食べる。NHKや電車の日イベントに参加した役者は、今日がギャラを渡す日だったので、まるでプレゼントのようだと喜んでいた。 しばらくワイワイ騒いでから、本番までのみんなのスケジュールを改めて確認。その他、色々と打ち合わせをしてから今日の稽古は終了。 |
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約束通り今日から不破君が稽古に復活。うんこれで一安心。もともと「ふわりん」の本公演があったので、今回はちょっとだけの出演だが、前々から1度出て欲しいなぁと思っていた役者さんなので、ちょっとだけでも嬉しい。まあとりあえず今回はお見合いみたいなモノで、縁があればこれから先も出て欲しいなぁと思っている。もちろん所属する劇団のスケジュールもあるだろうから、ムリにとはいかないけどね。 思えば今のギンギラに出ているメンバーも、半分以上は不破君と同じように客演として参加してくれている役者達。 実は、ギンギラ太陽’s所属の役者は、ボク、立石、杉山、上田、仲の5人しか参加していない(あと松清貴樹がいるが、今回の公演はお休み)。子育て中で長期の休みを取ってる瀬戸さんを入れても、ギンギラ太陽’sは女優5名、男優2名のとっても小さな劇団なのだ。 もともとボク自身が、ずっとフリーの役者として客演ばかりしていたので、あまり集団のカタチにこだわらずにやって来たのだが、とはいえ「ユニット」といいつつ、だいたい同じメンバーでここ3年ほど公演を重ねて来れたのはとても嬉しい。 (12月5日の日記にも書いたが)みんな色々ある中で、頑張ってくれている。 |
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今日は稽古が休みなので、先ずはのんびり過ごしてから「ワークショップ用の脚本」を考える。 すでに3つほど候補があるのだが、初心者ばかりの公演なので、あまり難しすぎてもいけないだろうし、かといってペラペラな簡単な作品ではやりがいがないだろうし・・・「難しくもなく、簡単でもなく」と言うところで、ちょっと悩んでいる。 まずはどの話にするかを決めてから、難易度を変えていった方がいいんだろうなぁ。 |
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今日は芝居のクライマックスシーンからラストにかけての位置を確認。いつものごとくギンギラの公演では、会場全体を舞台として使うので、「それぞれの場面をどこで演じるのか」をお互いに確認しながら、目線などを統一する。 何度か確認しているうちに、「普通だったら、絶対移動が間に合わないシーン」を発見。で、移動する役者に「普通じゃないぐらい早く動けばいいから・・・」と、無茶苦茶なダメ出しをする(冗談だからね。実際小屋に入ってからちゃんと確認するから)。 |
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今日の稽古場所は博多座の近くにある神社の集会場。ここは道真公ゆかり場所なので先ずはお参りをしてから稽古へ。で、久々に行ってビックリした事が2つ、1つはいつものコンビニがつぶれていた事。もう1つは、つぶれたコンビニのちょうど向かい側に「博多の老舗 チョコレートショップ」の新店舗が出来ていた事。しかも、立派なビルだったので「おお!あの小さなお店がこんな大きな建物に・・・」と、しばらく見とれてしまった。 そう言えば、昔「チョコレートショップ」のオーナーに取材した事があるが、「チョコの世界」も面白い話が一杯だった。 ※おかげさまでチケットがほぼ完売となりました。 風邪続出でへこみそうになりましたが、これを励みに頑張ります! |
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今回「演劇微少集団ふわっとりんっどばぁぐ」の不破一夜君が初めて客演する事になっているが、ひどい風邪にかかっていてなかなか稽古に参加できないでいる。「ふわりん」の公演も風邪で苦しみながら乗り切ったそうなので、治すヒマがなかったらしい。「とりあえず今週末まで稽古を休んでいいから、何とか来週から復活できるよう頑張ってくれ!」と伝えているが・・・ちょっと心配。 今稽古に参加しているメンバーも、何人か風邪を引いている様子で、稽古中に、どこからともなく「ゴホ、ゴホッ・・・」なんてセキが聞こえてくる。 来週休みを1日増やして休養させたほうがいいかもしれないなぁ。 |
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年内のワークショップは今日で最後。はじめは何をやるにも緊張していた参加メンバー達も、だいぶ慣れてきたようで楽しそうに動き回っている。声もだいぶ出るようになったし、うん、来年も楽しみ。 今日は早めに終わって近くのお店で「お疲れ&来年もよろしく会」をする。高校生も参加しているので「ノンアルコールで」という事になり、大人チームはビールが飲めなくてちょっと不服そう。ボクは公演前という事もあって「なくてもかまわない派」だったので、気にせずトマトジュースで乾杯。 まあ、すっかり騒ぐ事に慣れたメンバーなので、アルコールが入って無くてもすぐにワイワイ始まったけどね。 |
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今日の朝刊各紙に、ホンダが自社開発した飛行機の試験飛行についての記事が出ていた。ホンダの創業者である故本田宗一郎氏が「航空機産業に参入する」のを夢見ていたのがキッカケとの事で、ついにその思いが実現したという事らしい。エンジンも機体も自前で作ってしまうなんてすごいよね。 とりあえずは開発だけで販売予定はないとの事だが、この技術を生かして「世界初の空飛ぶ自動車」なんて作ってくれないかなぁ。 ちなみに、100年前の今日は、ライト兄弟の動力付飛行機が初めて空を飛んだ日。 |
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今回の「三十郎人形」で困ってる事が1つ。資料の写真がモノクロしかなくて「一体、着物は何色なのか?」が、全然わからないのだ。しかたなく顔から着色をはじめていたら、去年1年目の時にお世話になった博多人形師の川崎先生が、「三十郎の着物は上が緑と黒を合わせたような深い色で、下は・・・」と、事細かに教えてくれた。で、「どうしてそんなに詳しいんですか?」と聞いてビックリ! 何と川崎先生のお父さんが、公開当時、東宝から頼まれて「三十郎」の人形を作ったそうで、その時に製作資料として「撮影に使った衣装などの現物」があったんだって!ちなみに作った人形は3体で、それぞれ東宝と黒澤監督と三船敏郎に贈られたとのこと。 スゴイ話なので感動してしまった・・・。 |
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注文にしていた「コナミ・サンダーバードコレクション」が届く。いつもながらのすばらしい出来で、中でも「2号格納庫ジオラマ」が本当にカッコイイ。今回の箱には「VOL・1」と書かれていたので、今後も続くんだろうなぁと思うと、楽しみでしょうがない。 ここで、今回の一番ウリである「2号格納庫ジオラマ」の見つけ方を伝授!!手に持った時に、「1番重いヤツ」がそう。両手に持って比べると明らかに重さが違うので、すぐにわかるはず。(かなり対象が限られると思うけど)スゲー得する情報でしょ? メーカーによっては、簡単に見分けがつかないように、重量のバランスを調整するんだけど、コナミはそんな事どうでもいいみたい。エイリアンシリーズの時も、1番重いのがノストロモ号ってすぐにわかったし・・・。 |
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きららの「キリンの眼」をぽんプラザに観に行く。しかし11:30開場の12時開演という時間設定は、ちょっと驚いた。ばらしから逆算してどうしても仕方がなかったとのことだが、11:30開場だと、「午前中から芝居を観る」って感じで、ちょっと違和感を持ってしまう。とは言え、寝ぼけて観るのは嫌だし失礼なので、早起きして「しっかり目を覚ましてから」会場へ。 読み合わせに参加した作品という事もあって(詳しくは10/5の日記を)、まるで自分の公演のような気持ちで観ていた。お客のボクは喜びつつも、役者のボクは「何で自分が出てないんだよぅ・・・」とブツブツ言っていたかな。 夕方からはイムズの「嘉穂劇場72年の歩み展」へ。今日は劇場主の伊藤さん達が会場にいるとのことなので、稽古前に挨拶がてらお邪魔する。 夕方からは稽古。いつもだと夜10時まで稽古なのだが、今日は「みんなでもつ鍋を食べて公演を乗り切ろう会」の日なので、ちょと早めに練習を切り上げて大名のお店へ。半分本気で「今日はアルコール無しで」と言ってみたら、それまで喜んでいたみんなが、まるでマンガのように急にシュンとなってしまった。 結局、喉に自信がある役者はビールで、やばそうな1名だけウーロン茶と言うことになった(もちろん、ボクじゃないからね)。きららの時は大事をとって飲まなかったが、今日は「みんなで頑張ろう会」なので、ボクも飲むことに。やっぱ稽古が終わった後はビールだよねぇ。 |
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つまり明日からの稽古では、しっかりセリフを入れてこいよということ。すでに脚本を持たないでやっている役者もいるが、ちょっと心配なのも何人かいる。おいおい、脚本を渡してもう1ヶ月ぐらいになるぞ!まあ明日は持たないと信じて、今日のところは軽くぼやくだけにする。 稽古の後はきららのごはん会へ。公演前なのでアルコールは控えてグレープフルーツジュースを飲みながら宴会に参加。稽古上がりだったのでテンションも高く、しらふでも十分楽しんだ。 |
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今日からイムズ8階のアルティアムで「嘉穂劇場72年の歩み展〜もう一度、まわれ、回り舞台」が始まる。会場には、貴重な小道具類やポスターなど様々なモノが展示されていて、なんと幻となった「南国から来た寒いヤツ」の絵看板も登場。 嬉しいのは看板の横に書かれた「水害で延期になった公演」とのコメント。そう、あくまで「中止ではなく延期」。 公演は「延びただけ」で、必ずやるぞと言うことなのだ! |
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新年早々公演なので、忙しい時期だけど何とか今月中に打ち合わせをしようと言うことになった。で、舞台監督の横山君がスケジュール調整をしてくれていたのだが、「24日か25日しか、みんなの都合があわないんですが・・・」との電話が今日かかってきた。 「え?それって・・・24日という事は・・・クリスマスに打ち合わせと言うことに・・・・なるのかなぁ〜」と、わかってることなんだけど、つい聞き返してしまった。(いや、別に何かするというわけじゃないけど、クリスマスに打ち合わせは寂しいでしょ?)。 「こうなったら、サンタ役を決めて、限りなくパーティーのような打ち合わせにしようか」と、ちょっと調子に乗ってみたら、横山君から「みんな忙しいんです。」と、冷静なツッコミが帰ってきた。そりゃあ、横山君だって嫌だろうなぁ。 とりあえず「イブの夜に天神のレストランで打ち合わせ」ってのだけは避けたいねぇ。 |
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脚本の字面で見ると、「ちょっと説得力がないかぁ・・・」という場面があるとき、昔は何としても脚本の段階で解決しようとして時間がかかってしまっていたが、今は、とにかくカタチ(脚本)にしてみんなに判断してもらうようにしている。 みんなで読み合わせをすると、思わぬいいアイデアが出たり、(本当はいけないかもしれないが)役者の説得力で場面が成立したりと、案外解決したりするんだよね。 今日も気になる部分をみんなに相談したら、すぐに解決案が出た。うん、みんな頼りになるぜ! |
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FBSで火曜深夜に放送している「スタートレック・エンタープライズ」が、次回から第2シーズンに突入するらしい。スタトレといえば「CSのスーパーーチャンネル」でまず放送して、その後に地上波での放送というのがいつものパターンなのだが、まだCSで第2シーズンを放送していないので、何とFBSの放送が「日本で最初の放送」という事になる。 これってトレッキー的には大ニュースで、ネットのファンサイトなどでは「福岡に住む人がうらやましい・・・」なんて書き込みが登場するほど。もちろんボクも大喜び。FBSではこれまでもずっとスタトレシリーズが放送されているし、きっと局内にトレッキーがいるに違いない。 |
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今日は午後から家で音響の打ち合わせになっていたが、音響担当の遠藤さんがなかなか来ない。「いつも時間通りの遠藤さんなのにおかしいなぁ・・・」と思っていたら、遠藤さんから「すぐ近くにいるんですけど・・・閉じこめられていけそうにないです・・」と電話がかかってきた。 何とウチのマンションのエレベーターに閉じこめられてしまったのだ! 慌てて外に出てエレベーターの中をのぞいたら、遠藤さんがトホホ顔で手を振っている。「エレベーターに人が閉じこめられる」なんて、ドラマの中だけの出来事かと思ってた。いやー実際あるんだねぇー。 で、驚いたのが扉の力!4人乗りの小さなエレベーターなのに、扉がびくとも動かない。内と外から遠藤さんとボクで一緒に動かそうとしても全然ダメ。 携帯でお互いに話しも出来るし、扉のガラス窓を通して姿も見えるのに、差し入れのコーヒーを渡すことも出来ない。「ものすごく近くにいるのにどうすることも出来ない」というのが何とも変な感じだった。 約30分ほどで管理会社の人が来てくれたので助かったが、ある意味貴重な体験だったかも。 ※チケット情報 おかげさまで木、金は売り切れました!他も、曜日によっては残席が30を切っている回がいくつかあります。まだという方はお早めにどうぞ! |
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今日の夜中にCSで「ガープの世界」を放送していたが、ちょうど1年の締めくくりの時期にこの映画って言うのはピッタリな気がする。だって、この映画を観ると「人生って何だろう・・・」と、ちょっと自分を振り返りたくなるし(そういえば去年も暮れから新春にかけて放送していたような・・・放送する担当者も同じ気持ちなのかな)。 偶然・必然・善意・悪意・・・・そんなこんなをひっくるめて、人生をふと考えさせる映画。ボクはこの映画を数え切れないぐらい何度も繰り返し観ているが、「その時の自分の状態」によって、心に引っかかる場面が違ってくる。だから何度観ても全然飽きない。 ホント「ガープの世界」は傑作だ。 で、やはり今日は・・・今日なので(わかる人にしかわからない表現で申し訳ない)。「死とは突然頭の上に落ちてくるもの・・・」と話す場面がグッと来た。そう言えば、この映画を撮ったジョージ・ロイ・ヒル監督も、去年の12月に亡くなったっけ・・・。 去年の12月8日に書いた事を改めて肝に銘じて、悔いのないように頑張らねばと思う。 |
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この時期、忘年会だのなんだのと飲む機会が多くなる。まあ仕方がないことだし、飲むなとも言わない。ただ、飲み過ぎて体調を壊すとか、寝不足で風邪を引いて声を嗄らすとか、「防ごうと思えば防げる理由」で、芝居に支障をきたすのだけは勘弁してほしい。 つい油断して、せっかく頑張ってきた公演を台無しにするなんて、きっと本人だってイヤなはず。体調管理も役者の仕事。 「すでにチケットを買って本番を楽しみに待ってくれているお客様」のために、表現者として責任を持たなければプロとは言えないよね。 |
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今日はアクロスで稽古だったが、たまたま同じ時間帯で「あなピグモ捕獲団」も稽古をしていた。すでに各情報誌で発表されている通り、「あなピ」はこんどの公演が最終公演になるとのこと。ボクは福永君の作品が好きだったので、ちょっとショックだった。 ホント続けるって大変だよなぁとしみじみ思う。 ギンギラもボクが主宰になってから5年たつが、実は、もともとボクはギンギラの一役者でしかなかった。5年前「ギンギラを解散しよう」という話になった時に、「解散するくらいならボクが続ける。」と言ったのが、ボクが主宰になった経緯。しかもその時は、「会場との契約(あと2回、作品を上演する約束になっていた。)を守ってから解散しよう」という、つまりは、「終わるための臨時主宰」だったというわけ。 ギンギラが順調にやって来たと思ったら大間違い。解散の話が出た頃は、300人を切るぐらいまで動員も落ち込んでいたのだ。 ただ、ボクとしては「このまま終わらせてなるものか」という気持ちで一杯だった。で、それまでのコント路線から、もっと芝居っぽい作品を目指して、必死に「新しいギンギラ」を追求した。幸い、「新しいギンギラの手応え」をボクだけでなく、一緒にやっている役者も感じてくれたし、なにより「お客様」が作品を支持してくれたので、こうして今に至っている。 で、気がつくと5年。5年もやってると、そりゃあ色々ある。歳だって、33だったボクがもう38だし・・・。 仕事をしながら出演しているメンバーもだんだん年齢が上がって、バイトから正社員になったり、会社での立場が上になったりと、「必ずしも芝居優先」とはいかなくなってくる。他にも結婚とか、出産とか、子育てとか・・・・年齢と共に、責任がどんどん増えていく。学生で参加しているメンバーの場合も、1、2年のうちはいいけど、いずれは「卒業して就職」ということになるし。 家の事情や会社の事情などで、どうにもならないこともあるのだ。 ウチの看板俳優である松清貴樹も、仕事の都合で、来年1月公演には出れそうもない。正直、彼が出演できないのはものすごく痛い。でも考えてみれば、彼はボクが主宰になった時から、一度も休まずに参加してくれてる「皆勤組」。だから、今回ぐらい本人の都合を優先してやりたいとも思う。 一人一人色んな事情がある中で、「ある一定期間を共有して芝居を作り、さらにそれを続けていく」って、実はスゴク奇跡的なことなのかもしれない。 |
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日本で初めての火星探査機「のぞみ」が、エンジントラブルのため火星にいけそうにないらしい。「はあ?火星探査機が、火星にいけないだって!何だそりゃあ・・・」と、H2Aロケットの失敗に続いてトホホな気分。最悪の場合、かかった費用の約190億円が無駄になるとのこと。 でも、火星にはとっくにアメリカのバイキングが行ってるし、何で今さら日本が観測しないといけないんだろう? これと同じような疑問を持ってしまうのが「日本独自開発のシャトル」ってやつ。これも、もうあるんだから作らなくていいんじゃないの・・・。 そりゃあ、独自技術で全てやりたい気持ちもわかるし、ボクもそうなって欲しいけど「すでにやり尽くされて、出遅れてること」に限られた予算を使うより、「まだみんなが同じスタートラインにいること」に使った方がいいと思うんだけど・・・。 例えば、予算不足であまり進まない「国際宇宙ステーションの建設」。これにお金と技術を使って、「宇宙ステーションといえば日本の貢献が大きいよねぇー」と世界中に言わせるぐらい頑張るってのはどうかな。 |
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もちろん脚本はボクが責任を持って書く。ただ、書く時に「簡単に予想がつく場面」にはせず、「ちょっとムリかもしれないが、ものすごくワクワクする場面」になるようにする。そして、この「ちょっとムリかも・・・」の部分を、キャスト・スタッフに存分に力を発揮してもらって、「ボクだけではたどり着けなかった表現」にまで増幅させる。 これが、ボクが目指す芝居作りの現場。 で、昨日と今日の「立ち回り稽古」がまさにこの理想通りだった。ボクの大まかなイメージで、次賀君が具体的に殺陣を構成してくれて、さらに演じる役者もアイデアを出す。その積み重ねが、「ボクだけではたどり着けなかった、予想を越える場面」として出来上がっていくのがホント嬉しかった。みんなも気合が入ったようで、2時間の稽古が終わって気がつくと、ガラス窓が熱気で曇っていたほど。 ただ、嬉しすぎてテンションが上がってしまい、今思うと、次賀君が立ち回りを構成している最中に横から口を出したり、色々うるさかったかもしれない・・・いや、間違いなくうるさかったな(キッパリ)。 でも、演出なんだから口を出すのは当然なんだからね・・・と、ちょっと言い訳したりして。 |
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ひよ子侍に続いて、今回も殺陣指導は「劇団轍」の次賀君。本当は役者としてもぜひ参加して欲しかったのだが、残念ながらスケジュールがあわなくて「では、せめて、殺陣指導だけでも・・・」とお願いしたのだ。 今日は「立ち回り稽古」の初日だったが、期待通りの殺陣を考えてくれていた。彼は、ボクが「互角の戦い」とか「一方が強い戦い」など全体的なイメージを話すと、ちゃんとそのイメージ通りの殺陣を考えてくれるのでホント頼りになる。 ひよ子侍の時は「初めての立ち回り」に戸惑っていた役者も、今回は経験済みなので話が早い。たった1日だけなのに、もう「だいたいの殺陣の流れ」をつかんでいた。これにはちょっと感動した。 |
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女の子フィギュアと、コミックをセットにした「週刊わたしのおにいちゃん」と言うのが創刊されるらしい。「おまけ付きの週刊誌」は色々出ているけど、まさか「わたしのおにいちゃん」とくるとは・・・。さすがのボクもこれには驚いた。 しかしスゴイ誌名だよね「週刊わたしのおにいちゃん」だよ! で、広告の文章がまた強烈だった。「週刊だから一号ずつ自分のペースで萌えることが出来ます」だって! 「自分のペースで萌える」って・・・。 |