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大塚ムネトの超不定期日記(2003年10月)
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2003年10月31日 先行予約の日(一般販売は11月9日から)

夕方から財団でワークショップの打ち合わせ。財団の担当の方と、こちらからはボク・仲・立石が参加して、「方向性」などをしっかり意思統一する。

財団での打ち合わせが終わったのが8時過ぎ。今日は7時から先行予約だったので、立石さんがローソンチケットに電話して状況の確認をすることに。ドキドキしながら電話でのやりとりを聞いていたが「売り切れましたか!」との言葉が出たのでホッとする。

なんと予約が始まってから1時間の段階で、先行販売分は「初日以外、全て売り切れた」とのこと!

頑張って電話してくれた皆様、本当にありがとうございました。

2003年10月30日 じっくりストレッチ

あんみつ姫の10月公演に客演していた、中村タクジとコガキョが今日から稽古に参加。まずはあんみつ姫で2人が経験した「おもしろ話」をあれこれ聞いた。コガキョはダンス経験者なので問題ないが、中村タクジはまずダンスで苦労したとのこと。たしかにギンギラではダンスシーンがないから、「いきなり踊れ」っていわれても苦労するだろうなぁ・・・。せっかく2人がいい経験をしてきてくれたので、今日の稽古は「あんみつ仕込みのストレッチ」をやろうということになった。

全員でリズムを合わせてテンポよくメニューが進んでいくのだが、「あいててて・・・」とか「うわ、右足がつった!」とか、途中で流れを止めてしまう人間が何人かいて(情けないが、ボクも、「あいててチーム」に入っていた)、「ダンス経験者」と「未経験者」の間でかなり差が出てしまった。

1月公演にダンスシーンはないが、いい機会なので今後もストレッチをしっかりやろうという事になった。この練習期間中に、もうちょっとついていけるように頑張らなければ!

稽古のあとは、みんなで軽く飲む

2003年10月29日 発売中のウォーカーに

ギンギラ1月公演の記事が載っている。使っているイメージ写真は、バス営業所で撮影したやつ(詳しくは9/30の日記を)。

キャラの関係性を見せている写真がメインで使われているが、ボクとしては、サブで使われている写真「バスの中でバス軍団」もかなり気に入っている。

あと、特集ページにも「地元版トリビアの泉」という事で、ギンギラが登場している。「博多で最初のデパートは玉屋さんだった」など、ギンギラを観てくれているお客様にはおなじみの(でも、一般の方はほとんど知らない)地元ネタが満載なので、ぜひご覧頂きたい。

2003年10月28日 いよいよ人形を焼くことに!

家で仕上げてきたはずなのに、いざ焼くとなったら色んな所が気になってきた。ここ数ヶ月、毎日のように手を入れてきた人形なので、なかなか「はい、おしまい」という気分になれないのだ。

「まだあきらめがつかないのかい・・・」と先生に笑われながら、講座の時間中ずっと細々としたところを修正していた。で、焼いてもらうために先生に人形を託して今日の講座は修了。

あとは、はじけたりせずに(粘土の中に空気が入っていると、焼いた時に割れてしまうのだ!)うまく焼けるのを祈るだけ。

2003年10月27日 優勝と破産

地元ニュースのほとんどが「ホークスの日本一」を伝えるなか、一部報道で福岡松屋の破産が伝えられた。そのニュースによれば、今月八日に破産宣告を受けていたのが今日判明したとのこと。また地元の老舗が消えてしまった。

まあ、去年の春にマツヤレディースを売却していていたので、「既に無くなっていた」とも言えるんだけど、優勝と同じ日にこのニュースが出たのがちょっと悲しい。

ギンギラの物語上は、松屋とショッパーズは、北天神で苦戦しながらも、共に力を合わせて頑張っている「夫婦ビル」という設定になっている。優勝セールで、少しでも状況がよくなればいいんだけど・・・。

ちなみにホークス優勝の経済効果は400億円ぐらいといわれている。でも、ダイエーの有利子負債は1兆2000億円だし・・・全然足りないよね。

2003年10月26日 西鉄ホールへ

目的は「松尾スズキワークショップ」の見学。ちょうど最後の発表会の前に着いたので、調光室から発表会の様子を見学させてもらった。「ここから見るのはE−1グランプリ以来かな・・・」なんて話ながら、照明さんの横に座って始まるのを待つ。

なにげに照明のきっかけ表を見たら、オープニングの横に「北朝鮮」と走り書きがしてあるのを発見。思わず照明さんに「これ、どういう事?」って聞くと、「それが・・・北朝鮮としか書きようがない演目から始まるんです・・・とりあえず大塚さん実際見てくださいよ。」との返事が。で、実際観て納得。

オープニングは、北朝鮮のビデオにあわせて参加者が怪しげな歌を歌い踊るというモノだった。ちょうどボクも昨日そんな短編を書いたところだったので、これにはウケてしまった(こう書くと、昨日の短編の内容が「何となく」ばれてしまいそうだけど・・・じつは「くだらないヤツ」と「ちょっと危ないヤツ」の2つを書いてしまったのだ。「そんなことより、はやく本公演の脚本書けよ!」と自分にツッコミを入れつつ、つい書いちゃったんだよねぇ・・・まあ、バランスだから・・・)。

途中、参加者同士で会話をして話をひろげるコーナーがあったが、さすがにここはきつかった。うーん、たくさんの人の前で意思表示をするって難しいよね。ちょっと気になったのは、素直に自分を出そうとしない人がいたこと。それほど経験もテクニックもないのに、変に狙ってるというか・・・。で、そう言う空気はすぐお客様に伝わるので、ますますドツボにはまっていた(これには、さすがに見かねた松尾さんが助け船を出していたけど・・・)。まあ、でもワークショップなんだし「失敗してもいいじゃないか」って部分もあるので、よく挑戦したと評価すべきかな。

その後、「訴え演劇」と題された短編の上演と、松尾さんと会場の質問コーナーがあって、最後は踊って終り。盛りだくさんでなかなか面白かった。

帰りに「煮込み」へ寄ってご飯。大将は休みだったが、日本シリーズをみんなで観たくなったらしく、途中から店にやって来た。大将を中心に、みんなで大騒ぎしながらしばし試合を観戦。

2003年10月25日 だって、一番好きなのは「モンティ・パイソン」だし・・・

来年の1月公演には全然関係ない、「とてつもなく、くだらない短編」を書いてしまった。エンターテインメントを追求するギンギラの脚本には絶対出てこないような、下ネタバリバリの下品なヤツ。あまりのひどさに「登場人物の設定」も、ここには書けない。

ギンギラの脚本を書く時に、「意識して持ち込まないようにしている、でも本当は頭の中にあるアイデア」が、つい、うっかりカタチになってしまったんだよねぇ。本当はどちらも(というか、タブーなんか関係無しであらゆる表現)が大好きなので、つい、「いかがわしいモノ」も書きたくなってしまうみたいで・・・。創作上のバランスと言うことかな?

で、実は、いくつか「お下劣路線」の作品が出来上がってたりする。

ギンギラの本公演で急に上演したら、みんな怒るよね・・・うーん、こうなったら別ユニットを作って、こっそり上演するか?

2003年10月24日 TBS系「ニュース23」にて

よくニュース番組などで、キャスターが「政治家の2等身人形」を使って政局を説明しているが、今日出てきた「宮沢さん人形」は、目尻も、頬も下がりすぎててかなり怖かった。

これじゃあ、引退する長老と言うより、水木しげるの図鑑に出てくる妖怪みたい。

一緒に登場した「小泉さん人形」は、髪型、目つきなど、「まあ、似てるかなぁー」ぐらいの無難な出来だったのに、なぜ宮沢さんだけ妖怪君になってしまったんだろう?で、改めてインタビューに答えている宮沢さんの顔を観察していたら、あることに気がついた。

宮沢さんって、「子どもの顔がそのまま年をとった感じ」なのだ!確かに、このまま人形にしたら全然「引退する長老」という感じにならない。かといってシワを増やすと、グロテスクになってしまいそうだし(アキラに出てくる超能力者たちみたいになりそう)、だから目尻や頬を過剰にたるませて「情報としての老人らしさ」を強引に人形に取り入れたんだろうなぁ。

ところで、あの人形って、1体30万以上するって知ってた?

2003年10月23日 がんばれ枝葉

キャラをふくらませているウチは、頭の中で自由に物語を展開して、ボク自身が最初の観客として物語を楽しんでいるが、そろそろ「サブキャラのエピソード(いわゆる枝葉の部分)」を、脚本の中に落とし込んでまとめないといけない時期になってきた。

今日は1日中、「全体の時間におさまるか?」「ストーリーの整合性は?」など、いくつかの条件に照らし合わせてエピソードを選別していく作業。せっかく思いついたのに今度は捨てないといけないので、ここからの作業は、ちょっと切ない。

どのエピソードも気に入っているモノばかりなんだけどなぁ・・・。

あれもこれも盛り込んで長くなりすぎて「こうなったら、作品を前・後編にわけて公開しよう!」となった「キル・ビル」がうらやましい。

2003年10月22日 レールが1つに

地下鉄3号線(七隈線)のレールが今日1つにつながった。これで全線12.7キロが1本のレールで結ばれたことになる。当初の予定より1年早く工事が進んでいて、開業目標は2005年の春とのこと。この七隈線が開通すると、1日10万人以上が利用すると予想されている。

はたして「バス利用者」は、みんな地下鉄に取られてしまうのか?2005年の春に開業と言うことは、バス軍団の「城南線で稼げるウチに稼ぐ作戦」も、残すところあと1年半ということに・・・。さあどうするバス軍団!

2003年10月21日 ギリギリセーフ

今日は久々の人形講座(どういうワケか、ずっと火曜日が忙しくて全然行けなかったのだ!トホホ・・・)。今日はやっと行けたのでとても嬉しい。

家でコツコツ作って完成させていた原型を先生に見てもらってから、内側の粘土をくりぬく作業。今日はくりぬく作業だけで終わってしまったので、持ち帰って作業の続き。で、全てくりぬいてから、改めて「くりぬくためにバラバラにした原型」を1つに貼り合わせて、継ぎ目をきれいに修正する。

あとは乾燥させて炉で焼くだけ!

もう人形が焼き上がっている人もいてちょっと焦ったが、一応今月中に原型を仕上げればいいとのことだったので、ホッとする。焼く前に追いついてホントよかった。

2003年10月20日 早くも取るか・・・

竹中直人主演のドラマ「ライオン先生」第2話を見る。「ライオン先生」というのは、昔は熱血教師でライオンのたてがみのような髪型をしていたことからついた主人公のあだ名。で、この主人公の教師役を竹中直人が演じているが、「今ではすっかりしょぼくれてしまい、自慢のライオンヘアーがカツラになっている」という、いかにもクセのある設定にしてある。

さて、このドラマがどこに向かって進んでいくのか(当たり前の教師モノなのか、それとも教師モノのフリをしたヘンテコドラマなのか)興味があって第1話から見ているが、早くも2話目でカツラを取ってしまった。あれ、普通のドラマになっていくのかな?

水戸黄門のように、毎週「最後にカツラを取って解決」なんて事になったりして・・・。

2003年10月19日 にしてつ電車祭り

一回目は11時からだったが、会場は親子連れが一杯で、立ち見までてるほどだった。「かぶりモノキャラ」が登場すると会場がどよめいていたので、初めての方が多いのがわかる。いつもと違う会場の反応が新鮮で、とても面白かった。

ただ、小学生ぐらいの子たちは、ちゃんと集中して観てくれるのだが、「0歳から3,4歳」ぐらいの子たちは、大きな音がしたり、照明が暗くなっただけで泣き出してしまったので、これには困った(たしかに、物語の後半「福岡大空襲の場面」は、チビッコには怖かっただろうなぁ・・・)。で、一人が泣き出すと、連鎖反応が起きて、また別の子が泣き出す・・・。通常の公演だったら入場をお断りするのだが、まあ、お祭りのイベントなので、今回は仕方がなかった。

幸い、最終の4回目は、0歳児ぐらいの子があまりいなかったこともあって、会場がしっかり作品に集中してくれているのが伝わってきた。最後の一回だけだったが、しっかり集中して観てもらえる回があったのでホッとする。集中してくれていたおかげで、逆に、一生懸命観ていたチビッコが、「力が入って、思わず持っていた風船を割ってしまう」というハプニングが起きたが、ま、これは「そのぐらいしっかり観てくれた」ということなので、みんなで笑って許した。

しかし4回とも満員で、ものすごい賑わいだった。3回目までは、役者のハプニングもあって(詳しく書くと本人がへこむと思うので、まあ「大笑いの事件があった」という事で・・・)、何だかワイワイやってるうちに今日1日が終了。途中の休憩時間で会場を見学して、ギンギラメンバーも祭りを大いに楽しんだ。

観に来てくれた皆様、どうもありがとうございました。

2003年10月18日 イベントの準備など

BSで始まった「プラネテス」をまたしても見損なってしまった。だいたい土曜の朝8時05分なんて半端な時間に放送なんで、うまくタイミングが合わないんだよなぁ・・・。結局第1話からずっと見損なっている。でも今日は惜しかった。昨日から徹夜で脚本を書いていたので「よし、このまま起き続けて見てから寝よう!」と、今週こそ見れると思ったんだけど・・・朝7時30分で力尽きてしまった。こんな事ならタイマーセットしてとっとと寝ればよかった。

ちょっと寂しい気分で昼から倉庫へ行って、明日の「電車祭りイベント」の準備。夜はイベントの稽古。

明日上演するのは、「天神開拓史に登場する電車の場面」を抜き出して、約10分にまとめた寸劇。作品の対象は、会場に来る子どもたちなので、あまり難しくならないように途中で案内人が解説を入れるように構成してみた。

さてさて、子どもたちの反応はどんな感じだろうか?

2003年10月17日 超バカ映画「地獄甲子園」

シネリーブルで今日まで上映だった「地獄甲子園」を観に行く。物語は、野球の名を借りて殺戮を繰り返す「外道高校野球部」を倒すべく、ケンカ野球番長の野球十兵衛が地獄甲子園で死闘を繰り広げるという「超バカバカ」ストーリー。

なぜか爆発する選手や体中にバットが刺さって倒れている選手など、変な連中が続々登場。で、血まみれになったかと思うと、突然ミュージカルのように歌い出したりする、もうバカパワー全開の映画だった。うん、思った通りの映画で大満足。

今日で上映が終わりと知って、「脚本をほっぽり出して慌てて観に行った自分」を、ほめてやりたい。

バカパワーといえば明日、土曜の夜「モーレツ大人帝国」が放送される。こっちは清く正しいバカ映画なので泣けること間違いなし。特に昭和30年〜40年代に生まれた連中には絶対オススメだ。

2003年10月16日 ハマっている漫画家

久々にシティ情報ふくおかの編集部へ。1月公演について演劇担当の方から取材を受ける。ついでに地元劇団の話などして、だいたい1時間ぐらい過ごす。そのあとは印刷所の方と待ち合わせてポスターの仕上がりを確認。チラシと同じように「つや消し黒」を背景に使うので、仕上がりが楽しみ。

帰って来たら福岡吉本のマネージャーさんからFAXが来ていた。NHKでの仕事以来、劇場のスケジュールを送ってくれ「いつでも観に来てください」とコメントまでつけてくれている。さすがマネジャーさんだ。華丸・大吉コンビの漫才をぜひ生で観たいので、11月こそは劇場に行きたいと思っている。

今週は「プラネテス」が載っているので買ってきたモーニングを読んで息抜き。読むと言っても「ジパング」と「プラネテス」だけなのでもったいない気もするが、「ジパング」だけでも買ってよかったと思うぐらい味わいのあるエピソードだった。「太陽の黙示録」に「ジパング」と、最近すっかり「かわぐちかいじ」にハマっている。

2003年10月15日 新シーズン開始

CSで放送中のSFドラマ「バビロン5」が、今日から新シーズンに突入。物語の中心人物が「果たして死んでしまうのか?」というので引っ張っていたので、一体どう解決するのか期待していたのだが、今日の放送では解決するどころか「更に他のレギュラーキャラもどんどんピンチに陥る」という展開で、結局どれも解決しないまま1時間が終了。

新シリーズといえば先週の土曜から「ザ・ホワイトハウス」も第2シーズンに突入。こっちも「大統領の暗殺未遂事件」で引っ張っていたので放送を楽しみにしていたのだが、全て解決せずに次回に続いてしまった。

あーもう!どっちもずるい構成だよなぁ。これじゃあ次回も見るしかない・・・と、まんまと作り手の思惑にハマっている。

2003年10月14日 T・P・Oってやつ

昼から今泉にある岩田屋本社へ。広報の方と「挨拶がてらお茶でも飲みましょう」という事になっていたのだ。きっと、社員休憩室かなんかの一角でワイワイ話すと思っていたボクは、ついいつものラフな格好で行ったのだが・・・これが失敗だった。

エレベーターで上がってドアが開いたときには、すでに社員の方が待っていてくれてて、休憩室どころか、ちゃんとした応接室に案内されたのだ。なのにボクときたら、いつも通りの短パン姿だし名刺も持ってないしで、もう最悪。「ああ、ボクだけ場違い・・・ボクだけ場違い・・・」とオロオロする始末。そんなボクの様子を見て逆に「こちらこそ、お茶会といってたのがちょっと大げさになってスミマセン」と、気遣ってくれる岩田屋の方々。ホントスミマセンでした。

出だしは焦ってしまったが、いざ話してみれば皆さんギンギラを観てくれた方ばかりで、芝居の話、天神のことなど楽しく話をさせてもらった。最後に「これからの新しい岩田屋を見ていてください!」と力強く言われたのが印象に残っている。

夜はあんみつ姫へショウを観に行く。残念ながら、とまとママは休みだったが、その分今月参加している中村タクジとコガキョの出番が増えていたようで、頑張っている2人を見ることが出来た。昨日のCVRとは対極にあるようなエンターテインメントなショウを観たおかげで、ようやく昨日の衝撃が落ち着いたような気がする。

昨日も書いたけど、心を揺さぶるような作品から、みんなで楽しめるエンターテインメントな作品まで、幅広いジャンルの作品が福岡で成立したらいいなと思う。

2003年10月13日 CVR チャーリー・ビクター・ロミオ

イムズで上演されたCVRを観る。この芝居は、実際に起きた飛行機事故の「コクピットボイスレコーダー(CVR)」に残された記録を舞台で再現するというモノで、全部で6件の「事故までの瞬間」が演じられる。

どれも極限の状態を描いていて、当然の事ながら、事故の瞬間に一瞬の轟音と共に全てが終わってしまう。この終わり方が、これでもかというぐらい容赦ない。例え、どんなに頑張ろうと、励まし合おうとも、全ては一瞬で断ち切られてしまうのだ。この容赦なさは、現実だからこそなんだろうけど、かなり衝撃的だった。

ギンギラの作品はエンターテインメントなモノなので、見終わったあとは、満足感とか、心地よさなどの「気持ちの収まりどころ」が絶対必要だと思っている。CVRの場合は、思いっきりボールをぶつけて「あとは自分で感じてください」と、突き放しているようだった。

ボクは、舞台を観るという習慣が圧倒的に少ない日本の、更に少ない地方の福岡で芝居をやる上で「まずは間口が広いエンターテインメントで戦うしかない」と思って活動しているので、こういう作品が成立しているのがスゴクうらやましい。

もちろんエンターテインメントが大好きだからこそ、今のような芝居を作っているんだけど、理想はもっと幅広いジャンルの芝居が成立して欲しいと思っている。そんなわけでこのCVRを観て、内容もさることながら色んな意味で考えさせられた。

芝居としての出来は見事だし、音響効果もスゴイし、思いっきり心を揺さぶられた作品だった。ぜひ、もう1度観たい。

2003年10月12日 普通だと部品交換するしかないが

トイレのレバーがバカになって水が流れなくなってしまった。で、タンクを分解して中を調べたら、水を解放する栓とレバーをつなぐ部分が折れていたのが原因だった。折れたのは、ちょうど金属の棒がプラスチックの中に埋め込まれている部分で、よく見ると金属棒の表面がサビている。どうやらサビて表面が膨張したことで、密着していたプラスチックに亀裂が走ったらしい。

応急処置として、接着剤で折れた部分を貼り合わせる。もちろんこれだけでは強度が足りないので、周りをトイレットペーパーで包み、浸透性の高い瞬間接着剤をトイレットペーパーにしみこませて、ぐるっと固める。いわば骨折をギブスで包むようなもので、これで当分大丈夫なはず。

造形の仕事をしていると色んなテクニックが身に付くので、ちょっとした修理なら自分ですぐに出来るようになる。「便利屋さんでも始めるかな・・・」と、しばし現実逃避してから再び脚本へ。まあ、ちょうどいい気分転換になったという事で・・・。

2003年10月11日 最後にもう一度、思いっきり飛びたかったのか

今日の毎日新聞に、昨日死んだ日本産最後のトキ「キン」の記事が出ていた。この記事によると、病理解剖した結果、死因は「頭の挫傷」と判明したとのこと。どうやら突然飛び上がって、入っていた保温室の扉に激突したのが死因らしい。これには解剖した関係者も驚いていたようだった。というのも、キンは人間で言うと100歳ぐらいなので最初は老衰死と思われていたからだ。

保温室に他の動物が近づくことはなく「なぜ飛び上がったのか?」は不明。トキ保護センターの方は「こんな素早い動きは見たことがない」とコメントしていた。で、その後に続く獣医さんのコメントがたまらなかった。

「若いころの夢でも見たんでしょうか」だって!

2003年10月10日 サザエさんじゃないんだから・・・・

今日も引き続き資料整理。新聞、雑誌の切り抜きを、中身に目を通しつつ分類していく。で、先日座談会に参加した時にもらった、都市科学研究所が発行している雑誌「都市科学」を読み始めたら、「福岡の都市再生について」とか「産業化する芸術の可能性」とか面白い特集ばかり。

ボクは「芝居として表現すること」で街を語ってきたが、都市科学では「学問として」街のことが語られている。これがとても興味深い。調子に乗って、読みかけになっていた「都市と日本人(上田 篤著 岩波新書刊)」もついでに読破。いやーおもろい、おもろい・・・って、いかん!今やるべきは脚本なのに!

そう言えば、サザエさんで「大掃除の途中で古新聞を読み始めて、掃除そっちのけで新聞に熱中する」って話があったなぁ・・・。

2003年10月09日 わかっていたのに・・・

朝から資料の整理。ここ数ヶ月の新聞・雑誌の切り抜きをきちんと分けていなかったのが原因。日付が入っていない記事は、ネットでキーワードを検索して、日付を調べて整理していく。ちょっとの手間をサボったばっかりに、とてもめんどくさいことになってしまった。

あーもう、こうなることはわかっていたのに!

今日はモーニング発売日なので「ジパング」をコンビニで立ち読み。「プラネテス」が載ってるときは買って読むが、「ジパング」だけの時は、つい立ち読みで済ませてしまう。あと浦沢直樹の「PLUTO」も読む。どちらも続きがすごく楽しみ。

立ち読みでしばし現実逃避したあと再び資料整理。

2003年10月08日 今日はポスター作り

いつも通り、チラシをベースにポスターを作る。チラシといえば、今回、初めて背景が真っ黒なチラシを作ってみた。で、出来れば「安っぽい黒」ではなく「落ち着いた黒」を使いたかったので、いつもだと1枚の絵として入稿している「チラシデータ」を、「イラスト・文章」と「背景」に分けて入稿し、ツヤ有り、ツヤ無しに分けて仕上げてもらう。

表面が粗い紙を使う方法もあったが、それだと全体的に沈んでしまうので、今回は紙自体は光沢がある紙を使っている(全体で荒い感じは「ひよ子さんのチラシ」をレトロ風に表現するときに使った方法なので使いたくなかった)。

なかなかいい感じでチラシが出来たので、ポスターも同じように仕上げようと思う。

2003年10月07日 財団主催の「制作講座」

夕方からあじびホールであった制作講座を見学。(この講座は、制作のプロを招いての実践的なものなので、ギンギラ制作の、立石、仲の2人にも参加してもらっている。)

参加しているメンバーは幅広くて音楽、美術など様々。ただ福岡の劇団の数からすると、劇団の制作をやっている人間がもっといてもいいはずなんだけど・・・何で参加しないのかな?せっかく教えてくれるんだから、どんどん吸収すればいいのに。いい制作がいない劇団は、絶対伸びないと思うんだけどねぇ。

今日の講座は2部構成になっていて、まず第一部は企業メセナの話から。トヨタの文化担当の方が、企業との関わり方、支援してもらうためのアドバイスなど色々話してくれた。ただ話の中で、「担当の方には、いきなりメールでなくせめて電話で・・・」とか「終わったらそれっきりではなくてちゃんと報告を・・・」とか、ものすごく当たり前な事を言われていたのが、ちょっと気になった。これって、いかに常識がない連中が多いかという事になるんだろうなぁ・・・。

第二部は地元でのチケット販売についての話。財団の方、イムズの方など何人か話していたが、具体例としてギンギラの話になり、制作の立石さんも約10分ほど喋っていた。で、質疑応答とか、次回のお知らせなどをして講座は修了。参加者の何人かで飲み会をするとのことだったが、ウォーカー編集部で1月公演のページ作りの打ち合わせをすることになっていたので、編集部によってから飲み会に合流。K2の小島さんや高崎君をはじめ、色んな人と制作について話した。

2003年10月06日 ささやかな幸せを支えに

昼から天神でイベントの音響打ち合わせ。音響担当の遠藤さんが熊本出身との事で、昨日見学に行ったきららの話で盛り上がる(今思えば、ボクが一人で「昨日スゴクいい経験したんですよ!」と、言いたがってただけかも・・・)。

打ち合わせのあと西鉄ホールへ遊びに行く。ちょうど事務所にスタッフの松本君がいたので、1月公演の舞台についてあれこれ相談。おかげで問題点がいくつか解決しそう。脚本を書いている途中で、ボクはよくホールに遊びに行くが、ホールに行く事で「ここでやるぞ!」と気合いを入れ直し、ホールのみんなとアイデアの実現が可能か相談しているのだ・・・・たまには「家から逃げたくて」ホールに行く事もあるけど。まあ、そんなこんなも含めて、いつも叱らずに事務所で過ごさせてくれるのでとてもありがたい。この際、自分の机を置かせてもらおうかな・・・。

さすがにいつまでも事務所にいるわけにはいかなので、ある程度打ち合わせをさせてもらったところで家に帰る事に。

せめてコンビニでやる気が出るものを買おうとしたら、ちょうど新しい食玩、フルタの「軍艦コレクション」を発見!別に集めたいわけではなく、「気分をちょっと盛り上げたいだけ」なので、1個だけ買う。で、家に帰って開けてみたら、何と、シークレットアイテムが出てきた!

「おお、いきなりシークレットが出るなんて、オレのおもちゃ運最高だぜ!」

おかげで見事に気分が盛り上がったですよ(・・・って、昨日しっかり充電したはずなのに、もう泣きごとを言っている自分が情けない!)。

2003年10月05日 熊本へ

昼から熊本に「劇団きらら」の稽古を見学に行く。天神から高速バスで2時間、熊本のバスセンターで乗り換えて30分。2時間半掛けてようやく熊本大学のそばにある稽古場に到着。

ただの見学のつもりだったが、「せっかく来たんだから・・・」ということで、何と稽古を休んだ役者の代わりに読み合わせに参加することに!「一役者」としての読み合わせなんて超久しぶり。ものすごくドキドキしながらの読みだったが、この久々の緊張感がとても心地よかった。自分の劇団ではこの緊張感は味わえないもんね。

で、凄かったのが、きららの役者さん達の瞬発力。演出の池田さんから指示が出ると、役者達は読みながらでも瞬時にセリフを変えていく(もちろん、ただ変えるだけでなく、きちんと会話として成立している)。この瞬発力には感動した。聞けば脚本は「まずエチュードから立ち上げる」とのこと。きっと、役者それぞれが「きちんとキャラをつかんでから」脚本が出来ているので、即興の指示にもキャラとして対応できるんだろうなぁ。読みのあとに立ち稽古も見学したが、「脚本に沿った稽古」と「キャラだけ生かして即興でやる稽古」の両方をやっていて、やはり、どちらも自在にこなしている役者達が見事だった。

今日を逃すともう公演が終わるまで動けなかったので、稽古を見学(というか参加!)できてよかった。ここのところ忙しすぎて、なんか消耗している感じだったが、今日1日稽古に参加させてもらったおかげで、エネルギーが再充電できたような気がする。いやホントいい時間だった。

劇団きららの皆さん、本当にありがとうございました。

2003年10月04日 今回のDM発送総数は6300通。

今日は夕方5時からDM作業だったが、脚本に集中させてもらって、8時過ぎに稽古場へ。稽古場に着くとDM作業の真っ最中で、みんなワイワイやりながら、封筒にチラシと挨拶文を入れていた。

いつもだとボクも会話に合流するのだが、今日は「脚本の問題点」を頭の中でずっと考えながらだったので、あまり会話に参加せずに黙々と、でも頭の中はフル回転で作業。途中イベントの脚本を配ったりしながら今日のところは10時で終了。みんなが頑張ってくれたので、明日は夕方からで間に合うだろうとのこと。

2003年10月03日 これからが大変

今日は1日中脚本作業。昨日「一段落ついた」と書いたが、正確には「来年1月公演の脚本以外、一段落ついた」という意味なので、全然のんびりは出来ない。きっと「このまま来年1月公演に突入!」って事になるんだろうなぁ・・・。

夜中に一休みしてテレビをつけたら、アナウンサーが互いの話術を競う番組を放送していた。勝負は、2人ずつに分かれた実況担当アナウンサーが、お互い初見の映像にアドリブで実況をつけ「どちらの実況が印象に残ったか」で決まる。この勝負が、即興劇を観ているようでとても面白かった。

出場したアナウンサーも様々で、映像に縛られて「見たとおりの事」しか言えないフツーの人から、早々と先を読んで「イメージしたストーリーにのせて喋り、しかもちゃんとオチまでつける」という天才的な人まで登場。参加者の中に一人だけラジオの実況アナウンサーがいたが、「映像がないのが基本」だけあって、細かな情景の説明は1番だった(テレビだったら「あれをご覧下さい」でも映像があるからいいけど、ラジオの場合はそうはいかないもんね)。

思わぬ拾いモノだった。この番組って毎週やってるのかな。

2003年10月02日 どんな研究をしてるんだろう?

昨日の夜から今朝にかけて「鉄道の日イベント脚本」の修正作業。舞台が電車の車内から室内に変わったので、脚本も修正する事になったのだ。朝1番で先方にFAXしてから、ちょっと仮眠。

昼からソラリアホテルで、「都市と若者」というテーマの座談会に参加。座談会の主催は財団法人 福岡都市科学研究所という福岡市の外郭団体。(これスゴイ名前だよね。なんか「巨大ロボット」とか作ってそう)。ここの研究員をしている佐々木さんから、「ぜひ」と声をかけてもらったので参加したのだった。

じつは、ボクの方も、この佐々木さんに1度取材を申し込みたいと思っていたところだったので、今回声をかけてもらったのはとてもありがたかった。座談会が終わったあとに「今度話を聞かせてください」とお願いして(あと、科学研究所の見学もしっかり頼んで)解散。いつも書いてる事だけど、ギンギラの芝居は「まず取材ありき」。

財団の皆様、今度本当に見学に行きますのでよろしくお願いします。

座談会が終わったあとは、西鉄ホールで先日撮影した情宣用の写真選び。ボクとカメラマンのゲンさん、それにホールの中村さん、下田さんで、何枚か選ぶ。

ここ2週間ほど怒濤のような忙しさだったがようやく今日で一段落。「いやーきつかったなぁ・・・」。

2003年10月01日 まったく水曜スペシャルと来たら・・・・

水曜スペシャル「謎の地底人クルピラは実在した!」ってヤツをビデオに録画。録画した理由は、「スゴク見たいから」ではなく、「時間通りに見るのがもったいない」から。だってちゃんと見ると、7時から10時近くまで3時間もあるんだもん。

どうせ「ドキュメント風大げさドラマ」なのはわかっているので早送りしながら鑑賞。せめて最初の30分ぐらいはと思って見始めたが、すぐに「地底人はもしかしたら宇宙から来た別の生き物かもしれない」なんて言い出すので、即早送り。そんなわけないやん、まったく!

途中なぜか女性レポーターの高山植物めぐりも登場するヘンテコ番組で、もちろんこの場面も早送り。せめて隊長の場面だけはちゃんと見ようと思ったのだが(隊長は藤岡弘なのだ!)・・・これといった活躍もなく「うーむ」と、顔のアップでうなるだけなので、やっぱり早送り。

やはりというか、当然というか、全然見なくていい番組だった・・・って、思い返してみると昔の水曜スペシャルもそうだったけどね(そういえば、嘉門達夫が替え歌にしてネタにしてたっけ)。今でも覚えてるひどかったヤツは、「アフリカにターザンを発見!」ってやつ。これ予告では、「ヒョウ柄の腰布をまいた男が走る映像」を流していた。その姿は、まさに映画そのままのターザン!

翌日学校で、「あれ、絶対違うよね」と話しつつ翌週見たら、いつものごとく「このたき火の跡はまだ暖かい」とか、「こっちに謎の足跡が!」とかでさんざん番組をひっぱったあげく、最後に見つけてみれば「ただの自然保護官」でしたというオチで、番組スタッフが頼んでターザンの格好をさせたところで終わりという、ホントひどい番組だった。

まあ当時のボクらはその「過剰演出」を楽しんでたんだけどね。いかん、たかが水スペの話を、こんなに書いてしまった。えーっと、今日も1日忙しかった、終わり。