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大塚ムネトの超不定期日記(2005年6月)
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2005年06月30日 これだ!

まずは順番に部分稽古をしていったが、どうも役に集中出来ない。27日の初通しでつかんだ「手応え」をなぞろうとしてしまい、「今を生きる」のではなく「再現しようとする方」にエネルギーをとられている感じ。ついには「うまく再現できなかった自分へのダメ出し」が積み重なって、一瞬セリフが出てこなくなってしまった。いかん、いかん・・・どうも、がんじがらめになってしまったみたい。すぐに気を取り直して最後まで演じたが、終わったあとは、猛烈に反省。

で、乱暴だけど、夜の通し稽古では、「どんな事があっても後ろを振り返らず、ただひたすら瞬間だけに生きて突っ走る」ことにした。周りには何気なく「ちょっと気合いを入れますから・・」ぐらいの事を言って、ちょっとどころか、最初からエンジン全開で通しに挑む。

嬉しかったのは、その勢いにすぐとまとママが反応してくれた事!「瞬間をとまとママと共に駆け抜けた1時間半」だった。今日までの段階としては自分の精一杯を演じきったと思う。終わったあとは演出も喜んでくれていたので本当によかった。夕方の稽古でふがいないところを見せてしまった分を挽回出来たよね。

2005年06月29日 衛生陶器の話(今日は稽古が休み)

水洗トイレのレバーがまた折れてしまった。以前折れたところをパテでつないでいたのだが、強度がたりなかったみたい。さすがに自分で直すのは諦めてメーカーに部品を注文することにした。ただ、まだ部品があるのかがちょっと心配。何しろ便器に書いてあるメーカー名は「INA」。この「INA」というのは「INAX」の昔の社名で、今から20年ぐらい前の製品なのだ。

ところで、INAXとTOTOは設立に関わった人物が同じって知ってた?さらに洋食器のノリタケも関係あるって。どれも陶器だから、さかのぼっていくと一人の人物につながっていくんだよね。この辺の話もかなり面白いが、今日は部品の話。

半分諦めつつ電話して聞いたら、ちゃんと今でも同じ規格の部品があるとの事。平気で規格を変えていく企業も多いのに、20年間同じ規格を守っているなんてちょっと感動してしまった。まあ、めったに壊れないモノだから、当然と言えば当然か。

2005年06月28日 アンサンブルチーム大活躍

部分稽古をしながら、アンサンブルチームの場面を細かく決めていく。ちょっと不思議な登場の仕方をするが、それが演出のねらい。ただ、調子に乗ってやりすぎる子もいて、演出がずっこけながらダメ出しをしていた。まあ、恐縮して何も出来なくなるよりはいいよね。

アンサンブルチームは、ボクら2人と絡むだけでなく、とまとママの振り付けで踊るシーンもある。ちょっとへんてこなダンスの振り付けにみんな大喜び。今日の稽古場は大騒ぎだったなぁ。

2005年06月27日 新たな悩み

昼過ぎにホールに入ると、すでにスタッフの方々が舞台の用意をしてくれているところだった。これからは、本番通りの環境で稽古出来るのでとてもありがたい。今日は、舞台を使って、立ち位置の確認をしながら順番に稽古。食事休憩のあとはアンサンブルチームと合流して、初の通し稽古へ。一気に1場からラストの5場までやってみる。

なんかね・・・つかめてきた様な気がする。

と、せっかく芝居の悩みが解決しようとしているのに、ここに来て新たな悩みが増えてしまった。「スターウォーズエピソード3は、公演が終わってからの自分へのご褒美にする」とボクが発言したのを知ってるくせに、先先行で観た連中が、ボクの前でわざと中身の話をしようとするのだ。今の稽古場にわかっているだけでも3人。ヒデ、ゲン(こいつ、パンフまで買ってきやがった!)、それと某プロデューサー。

特に、某プロデューサーは、いたずらっ子の目で近づいてくるから一番たちが悪い。「さっきの4場だけど・・・」と、芝居の話かと思って聞いてたら「○○の部分がエピソード3に似てたなぁ」なんて言うし。

だから、終わってからのご褒美なんだから言わないでよね!

2005年06月26日 今日は稽古が休み

ボクが高校2年生の時、長年KBCで放送していた「トムとジェリー」が、ある日TNCに局を変えて放送された。物心ついたときから毎日のように見続けていたボクは、「これは何かが起きたに違いない。今回の放送を録画しておこう」と、毎日速攻で家に帰って必死に録画をした。当時つき合っていた子に、「私に会うより、マンガの方が大事なんて信じられない」と呆れられて別れる事になったが、とにかく録画した。

結局TNCで2回放送されて、以後二度と放送される事はなかった。あとから知った事だが、権利の関係で「昔ながらの吹き替え版」は永遠に封印されてしまったのだ。ボクのイヤな予感は的中していたというわけ。で、ボクの手元には「テレビ完全収録12巻と、ベスト版の1巻」がある。今となっては「超お宝映像」ということになるが、問題は「録画テープが全てベータな上に、ベータデッキも壊れてしまっている」という事。で、いつか見ようと思っているうちに、そのまま10年ぐらい経っていた。

前フリが長くなってしまったが、先週、アラマッキー(彼も熱狂的なファン)がベータデッキを借りてきてくれたおかげで、久々にテレビ版のトムとジェリーを見ている。やっぱりこの吹き替えじゃないとねぇ。よし、この機会に全てDVD化するぞ。

2005年06月25日 自主稽古

今日は泊君が来れない日なので、ママと自主稽古。制作、舞監などスタッフの方々は来てくれているので、気になる点を相談したり、見てもらったりしながら過ごす。今回、本当にスタッフの方々にはお世話になっている。稽古場に着くと、すでに平台と箱馬でベットが組まれているし、舞台の大きさもテープでばびってある。電気ポットでいつでもコーヒーを飲める様にしてくれているのもありがたい。ボクらが稽古に集中できるように、いろいろと配慮をしてくれているのだ。

さあ、あと本番まで10日。いよいよ来週からはイムズホールでの稽古が始まる。

2005年06月24日 「2人芝居なのに、2人で寂しい」とは?

午前中は原稿。本当は「昨日の夜中に」という約束だったのだが、昨日の稽古が強烈すぎて、力尽きて寝てしまったのだ。ホント昨日の稽古はすごかったからなぁ。きっと打ち上げでも「きっかけはあの日だったよね」とか話題になるんだろうな。

午後からは稽古。まずは衣装の打ち合わせをして、1場と2場を通す。1場は特にアンサンブルとの絡みが多い場面なので、2人だけだと稽古が寂しい。「2人芝居なのに、2人で寂しい」なんて、変だよね。夜はアンサンブルチームが合流。ママが振り付けのダンスの稽古など。今回の芝居は盛りだくさんで楽しいなぁと改めて思った。

稽古のあとはみんなで飲む。これがまた楽しい。

2005年06月23日 記者発表&まさに劇的空間

稽古前の午後2時からギンギラパルコ公演の記者発表。会場は稽古場でもある市民会館の練習室C。マスコミ各社から20人ぐらいが集まるので、ずらりと長机が並べられている。昼過ぎには東京からパルコの大竹さんも到着。軽く打ち合わせをしていよいよ記者発表へ。ピクニック代表の武藤さん、パルコの大竹さん、そしてボクの順で公演に対する想いを語る。約1時間の質疑応答のあとはギンギラメンバーもキャラに扮してみんなで写真撮影。なお、今日の発表は明日の朝刊各紙に載るとの事。

記者発表のあと単独取材を1つ受けてから引き続き稽古へ。今日はギンギラメンバーや取材関係者など、いつもより見学が多い中での稽古。あとから思えば、このギャラリーが多かったのが良かったのかもしれない・・・。

稽古は昨日に引き続き4場。「クライマックスのぶつかり合い」になかなか到達出来ないので、まずは「ぶつかり合いの直前まで」をやってみる。何度か繰り返してみたが、やはりもう1つ壁を越えられない。ちょっと諦めつつ「とりあえずもう一度やってみようか・・・」とスタートした瞬間、ママがものすごいテンションでボクに感情をぶつけてきた。手元にあったシーツを思いっきりボクに投げつけて感情を爆発させる。その瞬間、ボクのスイッチも入った。一気に迷いが吹っ切れてママにぶつかっていく。「クライマックスの前まで」と言う事だったが、もちろん演出も止めようとはしない。結局、そのままクライマックスまで全て演じきった・・・強烈な体験だった。終わったあとは、エネルギーを使い果たしたような脱力感で立てなかったほど。でも、こんな心地良い疲労感なら大歓迎。「今日の4場の稽古はこれで終わりにしよう」と泊君も満足そう。

まさに劇的に場面が変化する瞬間をみんなで体験した日だった。

2005年06月22日 「なりふりかまわず」な場面

今日はクライマックスの4場を稽古。4場は、逃亡の果てに2人がついに「ある答え」にたどり着く場面。「ここはもう技術がどうのとかではなくて、とにかく2人のぶつかり合いです。」と演出からの指示。しかし、まだママとボクの葛藤が、お互い爆発しきれていない。

エネルギー充填120%じゃないと波動エンジンだってかからないんだ!!

と、わかる人しかわからない事を思い浮かべたりしながら、葛藤する。迷いがあるせいか、とりあえずテンポとテンションだけで会話をしてしまうときがある。もちろん、演出はすぐに見抜いてチェックが入る。で、演出からのヒントを頼りにまた自分と向き合う。

2005年06月21日 楽しく悩む

今日の夜からアンサンブルチームが参加するので、2人の稽古は夕方まで。悩みどころである「絞り込み」もずいぶん慣れてきた。最初は何かが減っていくような不安があったが、減ったのは「もともとよけいだったモノ」なので、「必然部分」をふくらませればいいはず。というわけで、演出がしっかり見てくれているので安心して試行錯誤を続けている。

夜はアンサンブルチームとの初稽古。思ってもなかった様な場面が次々と出来ていく。そりゃそうだ、だって元の脚本に無い事ばっかりだし・・・。泊版東京物語がだんだん見えてきた感じ。もちろん脚本通りの場面も、演出の指示で進んでいるので、そういう意味では、すでに泊版東京物語になっているのだが、今日のアンサンブル場面は「具体的に見える形」なので、よりわかりやすい特徴といえる。

稽古が終わってローソンチケットの取材を受けたが、「以前ギンギラの稽古場で見た大塚さんは険しい表情でしたが、今日はずっと嬉しそうでしたね。」と指摘されてしまった。「いえ、それは、たまたま追い込みで険しかっただけですよ。」と慌てて言い訳。今日の稽古は「新たな東京物語」が姿を見せ始めた稽古だったので嬉しくて仕方なかったのだ。

2005年06月20日 稽古第2週

今朝は6時に勝手に目が覚めた。さすがに昨日一日ぐったりしていたので寝飽きたか?よし、このまま本番まで朝型でいくぞー。

せっかくの早起きなので、たまっている色んな事(内容を詳しく書くと、「コラ、まだやってなかったのか!」と怒られるので書かない。ごめんなさい。)を次々片づけていく。

午後からは稽古。もがく日々が始まった。とまとママは長ゼリフで、ボクは先週の「何でもあり」から「役の必然」への絞り込みで。でもこうして存分にもがけるのも、演出の泊君をはじめ頼りになる方々がいてくれるから。これが、自分が作・演出の現場だったら「役者として」もがく暇なんか無いもんねぇ。

と言うわけで、今週もよろしくお願いします。

2005年06月19日 ぐったり

連日、15時半から22時までで稽古は終わりなのだが、家に帰ってきても何だかテンションは上がりっぱなし。全然眠くならないこともあって、部屋で一人稽古の続きをしている。その日の復習をしながら翌日の作戦を立てているというわけ。当然寝るのはすっかり夜が明けてから。ときには稽古のあとに関係者でご飯を食べて、軽く飲んで帰ってくる時もあるが、そんな時もやっぱり朝まで稽古してから寝ている。

と、こんな生活を6日間過ごしたら、さすがにバテてしまった・・・当たり前か。「悔いはないけど体はヘロヘロ」。で、今日は1日ぐったり過ごす。来週からは、夜はすぐ寝て早起きして稽古する「朝型人間」に切り替えなければ。

それと、今日6月19日は「福岡大空襲があった日」。今年は60年目と言うことで、新聞各紙でも大きく伝えていた。出来れば61年目も、62年目も、たとえキリが悪い数字であろうとも大きく取り上げてほしいと思う。天神開拓史も上演したいんだけどなぁ。

2005年06月18日 意味ある中断

稽古中、とまとママからセリフが出てこなくなった。どうやら「感情が腑に落ちないセリフ」があったのが原因らしい。ママは「中断してごめんなさい」と謝っていたが、ボクは「なんて純粋に演じているんだろう」と衝撃を受けてしまった。

実は、ボクも「役としての必然への絞り込み」で、腑に落ちていない部分があった。でも、腑に落ちないながらセリフを言おうとしていたのだ。ママはしきりに止めてしまったことを反省していたが、いえいえ、ボクの方こそ「腑に落ちないまま演じようとしていたこと」を謝らないといけない。

なにより2人で稽古を止めてしまったことが演出に対してとても申し訳ない。でも、泊君は「じゃあ30分休憩しましょう」と、どーんと構えてくれている。さすがだ。結局、今日はバカ話などをワイワイやって一日が終了。稽古らしい稽古はしなかったが、しかし今日と言う日は、稽古と同じぐらいボクにとって重要な日だった。

明日は休みなので、猛反省して役の見つめ直しだ。

2005年06月17日 お楽しみコーナーの次は

今日は4場に突入。「お楽しみコーナー」の3場のあとは、解釈が色々分かれる4場に突入。途中何度も「解釈」について相談。稽古場には演出だけでなく、プロデューサーをはじめとする制作スタッフも何人かいるので、その方々の考えも聞いてみる。

4場はクライマックスと言うこともあって難しい場面だ。もちろん演じる側としては、その「難しさ」も、挑戦しがいがあって楽しみなんだけどね。

2005年06月16日 演出が「お楽しみコーナー」と命名

今日は3場に突入。3場は今回の芝居で一番にぎやかな場面となっている。ちょっと下品な場面もあって、ボクもとまとママも「下品」は嫌いじゃないので(むしろ好きと言うべきか・・・)ノリノリで稽古。途中、ふと我に返って照れているとまとママがとても可愛らしい。

出ているボクが言うのも変だけど、今回のとまとママは必見だと思うよ。

今日は3場を徹底的に稽古して、1場から3場までを通す。通しが終わったあとは倒れ込んでゼーゼー言ってしまった。すごくキツイけど、でもすごく楽しい。お客様に喜んでもらえるようにさらに磨きをかけなければ!

2005年06月15日 火に油を注ぐ感じ

今日は1場と2場を繰り返し稽古。だんだん演出からの指示が細かくなってきた。でも、キャッチボールがうまくいっていない場面だけで、「2人が気持ちよく演じてる場面」は、まだ見逃してくれている。

火が消えそうなときだけ油を注いで、自力で燃えているときはその火を楽しんでいるというか・・・そんな感じの演出。これでまた調子に乗っちゃうんだよねぇ。さすがだなぁ。


2005年06月14日 1日1場?

昨日は1場で今日は2場の稽古。「これは5日で完成か」と冗談を言いつつ、とにかくまずはざっくりと。でも今日1日だけで2場がだいぶ固まったような気がする。まあ1日あたりの稽古時間が長いから、ある程度出来るのは当然か(稽古は基本的に15:30〜22:00までとなっている)。

実は稽古が始まる前は、「1日がちょっと長いかなぁ」と心配していたのだが、いざ始まってみるとすぐに時間が経つ。今日もあっという間に稽古が終わってしまった気がする。きっと集中出来ているんだろうなぁ。いいことだ。

2005年06月13日 本稽古開始

プレ稽古の2回で、ざっと全体の読み合わせは終わっていたので、今日はさっそく1場(演出が便宜上、全体を5場に分けている)の立ち稽古。まずは約10分ほどの1場をざっと通す。事前に「まずは役者がどう演じるかを大切にしている」と演出の泊君から言われていたので、とにかく思いっきり、ちょっとやりすぎかなというぐらいまでやってみる。何度か繰り返していると、さっそく演出からの指示が飛ぶ。指示と言っても具体的なことではなく、2人の関係性のヒントなど。「細かいことは先々言うから」とのことだったが、ヒントが的確なので、具体的な指示を1つもらうより遙かに色んな事が伝わった。

夜はエキストラ出演してくれるメンバーが見学。せっかくだからと言うことでみんなの前で1場を通す。多少荒いところもあったと思うけど、何しろ今日作った場面だから許してね。

稽古のあとは見学のみんなと一緒に飲む。打ち入りみたいなものかな。しかし演出の希望していた人数が集まったので本当に良かった(メンバー集めはFPAPの高崎君がやってくれている。高崎君本当にありがとう)。熊本からヒデが来てくれてたのも嬉しかったな。

2005年06月12日 まるで「翼をくださいっ!さらばYSー11」のような新聞

今日の西日本新聞朝刊に「福岡市が雁ノ巣を新空港にする独自案を発表」という記事と、「YSー11が来年勇退する」と言う2つの記事が出ていた。

今日の朝刊は、「翼をくださいっ!さらばYSー11」を観てくれたお客様にとっては、「芝居の続き」のようで、楽しんでもらえてるんじゃないかな。

もし雁ノ巣に新空港が出来たら、芝居のラストに「雁ノ巣さんが再び飛行機達の役に立つ」という、とっても嬉しいラストシーンを書き加えることが出来る。まだ空港を作るかどうかわからないらしいが、もし作るんだったら是非雁ノ巣であってほしい。きっと雁ノ巣さんも喜ぶはずだ。

雁ノ巣さんに再び飛行機達が集まる場面・・・あー想像しただけで泣けてくる。

ただ、なぜ「来年消えるYS11」の記事が一緒に載ってるのかが、ちょっと気になる。もしかして、担当記者の方も芝居を観てくれてたりして・・・。

2005年06月11日 「特賞が田んぼ」って・・・

今年の新天町の福引きは、ちょっと面白い。「天神名物新天町抽選ロマン」と言うタイトルで、特賞は「石油一年分」か「田んぼ」か「スペイン旅行」。旅行はよくあるが、「石油一年分」と「田んぼ」というのは面白いよね。

新聞の広告などを見ると、新天町の福引きが面白いのは昔からで、昭和37年が「火星の土地10万坪」、昭和35年が牛(もちろん生きた牛を1頭!当時大当たりしたのは女子中学生で辞退したらしい)とある。どうやら、今年はその懐かしいイメージを再現したようだ。うん、これ面白い企画だよ。この宣伝コンセプトを考えたプランナーもさすがだが、「良しこれでいこう」と決めた新天町も素敵だ。

2005年06月10日 今月の日経トレンディに

「水族館・動物園ランキング」が掲載されている。全国から選んだ20カ所に順位をつけているのだが、福岡市動物園が「カップル16位・ファミリー15位」に入っていた。下位のランキングだが、まあ全国の20カ所に選ばれただけでも良しとすべきか。

ただコメントは「魅力ある珍獣もいない、オリも古く動物が見にくい、展示に新鮮味もない、通路の半分が傾斜で疲れる」と、かなりキツイもので、「各飼育員からのメッセージがオリの前にあって、会話が弾む」と言うのが、かろうじて評価されていた点だった。

ちなみに1位は東京都多摩動物公園。記事を読むと確かに行ってみたくなる盛りだくさんさ。ただ、北海道の旭山動物園(ペンギンの園内散歩をやってるので有名)が1位だと思っていたのでちょっと意外だったなぁ。

2005年06月09日 一石二鳥

昼からあんみつ姫の事務所へ。稽古初日から、脚本を持たないことになっているので、とまとママと2人でセリフの自主稽古。ボクは「上演が3回目」という事もあってほとんどセリフは入っている。まあ3回目と言っても、前回から10年近く経っているので「10年ぶりなのにセリフがよみがえってくるなんて」と調子に乗って喜んでいたら、「歳をとると昔のことをよく思い出すらしいですよ」と言われ衝撃を受ける。え・・ボクは進歩してるんじゃなくて退化しているのか?あわわ・・・。

途中、ピクニックの堀さんが来てくれて、石川さんとボクの3人で東京公演リリースの最終確認。東京公演に向けての準備も着々と進んでいる。うん、いい感じだ。

あんみつ姫の事務所にはママの仕事部屋だけでなく、支配人の部屋、制作の部屋、音響の部屋などがあるので、自主稽古をしながら合間でれぞれの部屋に行って打ち合わせも済ませる。

2005年06月08日 バランス

昨日打ち合わせした「道路」に関する短編を考える。途中ギンギラ新聞の校正をしたりしながら、ひたすら家にこもって作業。昨日は朝からたくさんの人に会ったし、夜中までみんなで大騒ぎしていたので、今日は家にこもっているのがちょうど良いみたい。

気分転換には、もうすぐ稽古が始まる東京物語の脚本を読む。仕事もリラックスも全て家の中で済ませる。ホント一歩も家から出なかったので、今日は宅配ピザの配達員にしか会ってない。

2005年06月07日 みんなで分かち合う

午前中は国土交通省の福岡事務所でイベントの打ち合わせ。「道路の大切さを再認識する短編」を作ることになっているのだ。まあ確かに、道路のことって普段は意識してないよね。気にするとすれば、工事や、渋滞など「不便」を感じたときぐらい。で、担当の方々としては、不便な時だけでなく、「普段、役に立っていること」をもっと意識してもらいたいという願いがあるのだ。うん、この気持ちはよくわかる。交通機関が、「安全が当たり前で、事故の時だけ取り上げられるのは辛い」のと一緒。ギンギラで色んな業種を取材してきたが、「当たり前を守る方々」の苦労には、いつも頭が下がる。さて、どんな話にしようかな。

昼からはNHKの地域ドラマの打ち合わせ。企画に参加しているので、担当ディレクターと一緒にロケハン。

夜はジャンジャンで「ギンギラお祝い会」。ギャラクシー賞とパルコ劇場進出を、関係者みんなでお祝い。こうしてみんなが集まるのは地震の時以来なので、まずは「地震の時に誓ったこと」を話して、それが実現した事への喜びと、実現に向けて動いてくれた関係各位への感謝を忘れないように、もちろん頑張ってきた自分たちを「お互いに褒め合おうぜ!」と話してから乾杯。出だしはちょっと真面目な話をしたけど、乾杯のあとはひたすら大騒ぎ。

2005年06月06日 実現は2年後ぐらいか

昼からアクティブ博多で打ち合わせ。メンツは伊集院さんと日下部君とボクの3人。「3人でやれそうなこと」がだいぶ見えてきたので、今日はイメージのすりあわせ。

いつも書くが、まずは「やりたいこと」のイメージを共有することから。でっかい話で良いんだよね。「夢と希望と話題にあふれた作戦」を考えて、実現したら楽しいだろうなぁ・・・とワクワクすることから始める。途方もない計画でいいから、まずイメージ。そしてこれが大切なことだけど「どうしたら、そのやりたいことと今現在がつながるか」を逆算。この逆算を成立させるのが大変だし時間がかかるわけだけど、道筋さえ出来ればこっちのもの。あとはひたすら諦めずに一つ一つ解決していく。いざ計画が動き出せば、「ワクワク連鎖」はどんどん広がっていくし、そして広がることでより実現性も高まっていく。

「人を傷つけず、理にかなっていて、楽しいこと」なら、言い張っていれば(もちろん行動も必要だけど)、絶対実現する・・・と、ボクは信じている。

2005年06月05日 心強いコメント

「小劇場演劇の制作者を支援するサイトfringe(フリンジ)」で、サイトの主宰者である荻野さんが「ギンギラパルコ公演」についてコメントを書いてくれている。http://fringe.jp/blog/archives/000319.html

「ギンギラ太陽’sを絶賛する」と題された文章は、さすがこれまでのギンギラを見てくれているだけあって、嬉しくなるぐらい細かいところまでフォローしてくれている(他に、トピックでもパルコとギャラクシー賞について書いてくれている)。ギャラクシー賞の時にも書いたが、地元を追求した作品で、こうして全国的な評価をもらえるのは嬉しい。それと、北九時代一緒に活動していた谷瀬が、やはり同じようにコメントを書いてくれてるのも嬉しかったなぁ。

心強いコメントありがとう。

2005年06月04日 きらら「こども廃業」

ぽんプラザで「こども廃業」を観る。今回出演しないコウスケのたどたどしい前説のあと(まあ、好意的に受け止められていたから、あれは作戦かもしれないが・・)、気持ちの良い曲と共に芝居がスタート。

ヒデは、しっかり主役として頑張っていたし、宗さんは相変わらずの暴れっぷり。新人の子もいたが、ちゃんと芝居の中での役割を担っていたと思う。さすが池田さん。いつもののように「役者が存分に演じられる作品」を作り上げていた。役者と言えば、特に河原君が良かったなぁ。あれはボクには真似出来ない。ホント悔しいぐらい良かったよ。

実は公演前に、「熊本弁がわからないかもしれない」と、池田さんから相談があった。ボクは「それを必然で作ったんだから、ぜんぜん気にせずにやってください。気持ちは必ず伝わるはずです。」と答えていたが、やはり問題なかったと思う。

芝居のあとは、天神で打ち合わせを1つ済ませて、きらら恒例の「福岡ご飯会」へ。池田さんから「今回の作品が出来るまでのあれこれ」を聞く。ボクも「一緒に芝居をした身内として」良かったところだけでなく、ダメだしなど色々話す。

2005年06月03日 次のステージの始まり

色んな方からお祝いの連絡をもらう。ある方に「これでもう思い残すことはないでしょう」といわれたが、いえいえ何を言いますか。

ボクの今の目標は「福岡で1万人を動員すること」。エンターテインメントを追求している以上、リピーターを含めてお客様が増えなければいけないと思うし、劇団の運営上も「1万人」と言うのが次の目安になっている。で、1万人を実現するにはどうしたらいいのかを色々検討した結果、「地元での注目度を上げるために、東京などの大都市でインパクトのある公演をする」と言う戦略が出てきた。今回のパルコは、この戦略に基づいて活動を進めて来た結果なのだ。

そもそもは今から5年前。次の目標に向けて作戦を練っていたボクは、色んな方に会いに行った。「地元でより大きな活動をするために全国展開する」と言う意見はこの時に、複数の方から出た意見だった。

「嘉穂劇場での公演」「作品のDVD化」「制作体制の強化」「新たなジャンルの作品作り」など(まだあるけど、あとは秘密の作戦なのでナイショ)。同時進行で進めてきた戦略の中で、今回の東京公演が一番時間がかかった。が、その甲斐あって、これ以上ないぐらい、ワクワクする企画として実現した。さあここからだ。まだまだやることはたくさんある。

まずはパルコでなんとしても結果を出さなければ。

2005年06月02日 同じ出来事のハズなのに

「ブルーノート閉店へ」と言う記事でちょっと気になることがある。まず最初にこの記事が出たのは毎日新聞だった。見出しが「消えるジャズの殿堂」。内容は「高級路線がファン離れを招いたという見方もある」とか、福大の先生が「福岡の文化マーケットは浅い」など、全体的に「福岡ってだめだよね。」って感じの記事。これを読んだボクはガッカリしてしまった。

が、翌日の西日本新聞の記事を見て驚いた。ブルーノートが閉店というのは同じだが、記事を読むと、「ファンクラブ会員数も増えるなど、経営状況は順調で店内改装も行っていたという」と書かれている。さらにブルーノート側のコメントとして「別の形態で営業継続を図りたい」とある。両方の記事で同じなのは「ブルーノートのライセンスを持つ企業との交渉が決裂した」ってことぐらい。あとは印象がずいぶん違うんだけど・・・どうなんてんのこれ?

で、知り合いの新聞記者にこの事を話したら、「たぶんその2つの記事の中間ぐらいが真実だと思うよ」だって!

うーん・・・「真実は一つ」でも、伝える方が「十人十色」じゃねぇ・・・。

2005年06月01日 パルコ劇場での公演決定!

実は「パルコ劇場」での上演計画が進んでいる。で、「そろそろ実際に会って打ち合わせを・・・」と思っていたところに昨日の授賞式だった。ちょうどいい時に東京に招待されて、しかもホテルは劇場の近く。これは、もう「何か見えない糸で結ばれてるにちがいない」と自分に都合良く解釈。

昼過ぎに劇場に行って、まずはちょうど入れ替えで空いていた舞台に立ち「新たな伝説を作るぞー」と気合いを入れる。その後の打ち合わせで、ついにパルコプロデュースで公演することに最終決定!!ようやく決まった・・・すごいことだよ。パルコ劇場に地方の劇団が登場するなんて、今まで無かったことなんだから!これは「新たな伝説」の始まりでしょう。うん、「地震で中止になった日に言ったこと」を実現出来たぞ。

今日から情報解禁となったので、ギンギラメンバーに「もう外に話してもいいよ」と知らせる。昨日の受賞に続き、2日続けて嬉しいニュースをみんなに伝えられたので、とても気持ちがいい。