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大塚ムネトの超不定期日記(2004年1月)
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2004年01月31日 相乗効果かな

夕方までワークショップの脚本作業。今日の夜から泊まりでまた熊本なので、夕方までにある程度書いてしまおうというわけ。「役者大塚復活だぜ!」という喜びのおかげか、今日の脚本作業は順調。さらに移動の電車の中でも良いアイデアを思いついたので即メモにまとめる。

今日の稽古も、もちろんひたすらエチュード。(毎回書いてるが)池田さんの指示に戸惑ったりドキドキしながら即興で表現するのがスゴク楽しい。

色々と大変な事もあるけど「久々に役者に集中できる」という喜びに支えられているなぁ。

2004年01月30日 嘉穂劇場へ

1月公演の時に会場で展示していた「南国から来た寒いヤツ」の絵看板を返しに飯塚へ。絵看板の他に、募金箱、公演で集めた義援金24万円、それとコガキョが中心になって集めていた署名も一緒にアラマッキー運転のトラックで運ぶ。アラマッキーにはワークショップの照明も頼んでいるので、公演の打ち合わせをしながらのドライブとなった。

劇場で調査解体中の内部を見学させてもらったが、無事復活も決まったので案内してくれた伊藤さんもニコニコ顔。「水害の直後に行った時は、お互い泣きながら手を握りあいましたよねー」なんて話しつつ、復活公演の話で盛り上がった。

名物社長もだいぶ元気になられていたし、本当によかった。

2004年01月29日 どんたくに登場か?

イベント関係の知り合いから、どんたくの時に「某企業のかぶりモノ集団」の行進が出来ないだろうか?との問い合わせがあった。この人はちょっと無茶な企画を考える人で(まあ、だからこそ「面白くて印象に残るイベント」になるわけだけど)、一緒に仕事をするととても刺激的で楽しい。

で、今回提案中の企画は「某企業のかぶりモノを50個ぐらい作って社員にかぶってもらい、社長を先頭に全員で行進する」という内容。何ておバカで素敵な企画だろう!

すっかりやる気になって「どうすれば実現可能か」を速攻頭の中で考える。問題があるとすれば、50個分の「製作費と製作時間」。なにしろ数が多いのでちょっと大変そう。で、ひらめいたのが、「紙で簡略化したかぶりモノを作って、参加者にそのままプレゼントする」というアイデア。工作キットのようにしてそれぞれで組み立ててもらえば製作時間の心配もいらないし、予算も少なくて済む。「お、それいいねぇ!」と知り合いもすっかり乗り気で、さっそく先方に再提案するとのこと。

これが実現したらスゴク楽しいだろうなぁ。もし決まったら、ギンギラメンバーにも出来るだけ参加してもらって一緒に行進したいと思っている。

2004年01月28日 お客様全員がJRの方らしい

今日はイベントの稽古。JRの関係者が一堂に集まるイベントで、ぜひギンギラをと頼まれたのだ。ただ、お客様が全部JR関係なので、「おなじみの西鉄バス軍団大暴れ!」ってわけにもいかないしなぁ・・・と、ちょっと構成に悩む。結局、流通の話を中心に約20分の話を作ることに。

先方から「ちょっとだけでいいから、九州新幹線つばめの事をせりふで言って欲しい」と注文が出ていたが、セリフだけなのも寂しいので、博多駅と一緒にラストに登場するようにした。ほんの少しの出番だけど、実際に登場した方が嬉しいよね。

今日は脚本を渡して配役を決めて、大まかな動きをつけるところまで済ます。

2004年01月27日 プロへの道

もちろん火曜日は博多人形講座の日。で、講座が終わってあと片付けをしている時に先生が何げなく言った事が心に残っている。

「自由に作っている今が1番楽しいと思うよ。そりゃあ、みんなにプロになって欲しいけど、でもプロになると楽しいだけじゃないからね・・・」

この言葉を聞いて、ああ、どの世界でもプロとして生きていくというのは大変な事なんだよなぁと、(当たり前のことなんだけど)あらためて感じた。

芝居だって最初は「好きだから」というだけで始めたけど、実際にお客様に観てもらいプロとして認めてもらうには、好きなだけじゃ、楽しいだけじゃダメだもんね。

楽をしたがる「自分の内なる敵」とどこまで戦って表現を追求できるか・・・今年も負けないように頑張るぞ!

2004年01月26日 し、しまった・・

昨日の深夜に嘉穂劇場のドキュメンタリー番組が放送されたらしい・・・らしいと書いているのは、ボクが見損なってしまったから(うわ、しくじったー!)。昨日の日記を読んでもらえばわかるように、すっかりいい気分で酔っぱらってて「家に帰って気がついたら朝になっていた」というわけで・・・・。

見た連中の話だと、番組の後半でギンギラもしっかり登場していたとのこと。1月公演で伊藤さんご夫婦が来てくれた時に取材カメラも一緒だったので、その時の様子が流れていたらしい。

今週のどこかで劇場に支援金を持っていくことになっているので、詳しい話を聞いてみようと思う。

2004年01月25日 パワフルな方々

今日はちょっと遅い新年会。ボクが公演でバタバタしていたので、ここまで延びてしまっていたのだ。幹事役は、去年ある雑誌の座談会がキッカケで知り合いになった佐々木さん(この方は、元シティ情報ふくおかの名物編集長で、ずっと地元福岡の「若者文化」を観察しているスゴイ人なのだ)。

で、この佐々木さんが仕切りとあって、集まった方も、福大の先生、リバーウォークのイベントを仕切っている方、エッセイストの方など、面白い方ばかり。それぞれ地元でバリバリ活躍している方なので、話題もここには書けないような「福岡の裏話」が一杯。料理もおいしかったけど、なによりみんなの「オモシロ話」でお腹一杯になったかな。

本当に楽しい飲み会だった。

2004年01月24日 集まった支援金は、20万円を超えました!

天神で「モンタン」の取材を受ける。嘉穂劇場応援企画という事だったので、喜んで協力させてもらった。ひよ子侍の写真や、水害の1週間前に絵看板の前で撮影した記念写真など、いくつか写真を提供して、劇場のこと、筑豊のお菓子のことなど色々話す。

庄ちゃんにイラストの発注をしてから高宮のスタジオへ。今日はギンギラのミーティング。2月のイベントの打ち合わせや、今年の予定などを話し合う。で、制作も担当している立石さんから、1月公演でおこなった「嘉穂劇場支援募金」の総額が発表される。今回は「ひよ子グッズの売り上げをすべて寄付する」と決めていたのだが、売り上げはなんと20万円を超えたとのこと!

協力してくれた皆さん、本当にありがとうございました。集まった支援金はギンギラで責任を持って劇場に届けます。

2004年01月23日 無事入稿

「ある出来事」があって昨日の夜は原稿どころではなかった。さすがのボクも気持ちの切り替えが出来なかったなぁ・・・。とは言え今日が締め切りなので、本来昼からするはずだった「別件の打ち合わせ」を夕方まで延ばしてもらって、何とか原稿へ。

でも、けっして原稿を書くことが嫌なわけではなく、「ある出来事」があって集中できなくなっていただけなので、いざ書き始めたらすぐに楽しくなってきた(これって、きっと自分の脳から何か出てるんだろうな)。

自分を支えてくれる仕事に感謝しつつ、無事夕方に入稿。そのあとの打ち合わせもちゃんとやりましたよ。

2004年01月22日 芝居のテーマは「生きる」と言うこと

今日のワークショップでは「もう死んでしまっていて食事を楽しむことが出来なくなった」という設定で、「もう1度だけ食べるとしたら何を食べたいか?」を4人ずつぐらいのグループに分けてエチュード風に発表してもらう。

ボクの狙いとしては、「みんなが知っている、おいしい食材の話」なんかより、ありふれた食材でもいいから「その人にしかない思い出込みの話」を聞きたかったのだが、これが予想以上にいい話が続出したので、メモをとるのが大変だった。まさに嬉しい悲鳴ってヤツ、きっと大半の話はそのまま脚本に採用されると思う。

雪のため集まりがよくなかったが、中身の充実度は今までで1番だったかもしれない。

2004年01月21日 原稿など

今日はひたすら原稿を書く日。まずはギンギラ新聞の原稿から(本当はとっくに締め切りだったのだが、公演中だったので、締め切りを延ばしてくれていたのだ)。締め切りを延ばしてくれただけでもありがたいのに、さらに昨日の夜に編集の方から「ほとんど完成形に近い原稿のレイアウト」がメールで送られてくる。何とお礼を言えばいいのやら、ホント感謝感激。

朝から原稿を書いててあんまり寒いので外を見たらものすごい雪。こんなに雪が降ったのは何年ぶりだろう。しばらく外の様子を眺めてから、またひたすら原稿の続き。

2004年01月20日 喜んでもらえて何より

今日は天神FMでシンポジウムの打ち合わせ。去年暮れぐらいから新聞に出てる「ハートウォーク天神キャンペーン」の一環で、天神に関するパネルディスカッションが開かれるのだ。最初はパネリストだけを頼まれていたのだが、今日の打ち合わせで、ギンギラとしてイベントも出来ないかと相談される。会場がエルガーラホールなので「エルガーラにエルガーラが登場!」とか、楽しくていいかもしれない。とりあえずみんなのスケジュールを確認してから返事をすることに。

夕方からは、久々の博多人形講座。公演があったので欠席が続いていたがようやく今日から復活。嬉しくて6時半からなのに6時に会場に行ってしまった。先ずは人形師の先生方に休んだお詫びをしてから自分の人形と対面。

今年お世話になっている柴田先生や、去年教えてもらった川崎先生など、人形師の先生方も公演を観に来てくれたので、公演の感想など色々聞かせてもらう。先生方がみんな笑顔で感想を話してくれるのが嬉しかった。先生が「中洲の玉屋さん人形」とか作ってくれないかなぁ・・・とか思ったりして。

2004年01月19日 西鉄広報誌コンパス取材など

今日はコンパスに連載しているギンギラ新聞の取材で筑紫にある西鉄電車車両基地へ。去年、電車の日にこの車両基地でイベントをしたのだが、その時に「電車をそのまま持ち上げる巨大クレーン」とか、「改造中の電車がズラリと並んでいる様子」などを見学させてもらい、「まさに秘密基地な感じ」の車両基地をすっかり気に入ってしまったのだ。で、今回連載で取り上げることにしたわけ。

夜は今年最初のワークショップ。今日は公演で上演する脚本について、みんなと色々話す。途中、「もし自分が死んでしまうとしたら、最後に何をしたいか?」という質問をしたら、大人チームと、高校生チームで、答えの傾向が違っていたのが面白かった。大人達は「昔好きだった人に会う」とか、思いが過去に向かうのだが、高校生達は「冒険する」など、あくまで未来に向かおうとしていた。

まあ、このベクトルの方向の違いは「酸いも甘いも知った組」と「まだまだ人生これから組」の違いなんだろうなぁ。うんとても面白い。

2004年01月18日 きららの稽古

朝から熊本へ。今日もひたすらエチュード。演出の池田さんから次々に出てくる設定にあわせて即興で場面を作っていく。さすがにきららの役者さん達は慣れているので、次々出てくる注文にすぐに対応して演じている。ボクもドキドキしながら必死についていった。

「ああ、自分が作・演出だと、このドキドキ感は味わえないよなぁー」と、不安になればなるほど嬉しくなってくるボク。これぞまさに一役者。演出のイメージを受け取りながらひたすら表現に徹するのがホント楽しい。

稽古は夜9時過ぎに終了。まだワイワイやっている稽古場から帰るのが嫌で、よっぽど今日も泊まってしまおうかと思ったが、明日は取材があるので最終電車で福岡へ。

2004年01月17日 天神に関して言いたいことは山ほどある

午前中に福岡へ戻る。先ずはたまっているメールを確認して、急ぎだったモノに慌てて返信。ノートパソコンで外から色々出来るようになれば心配せずに外泊できるんだけどなぁ。

午後から天神で打ち合わせ。今日は「福岡市のまちづくり検討会に出てくれないか」という話。もちろんとても面白そうなので即OKする。2月から3月まで4回ほどの検討会とのことだが、果たしてどんな意見がまとまるのかスゴク楽しみ。

2004年01月16日 カンヅメ

今日も熊本。稽古は夜7時からなので、ゆっくり熊本見物に・・・と行きたいところだがそうはいかない。来週から再開のワークショップに向けて、ホテルにカンヅメになって脚本作業。構成はもう大体出来ているので、今日は具体的なセリフおこし。
基本的な部分はこっちで作り込みつつも、実際ワークショップでのみんなの様子も反映させようと思っているので、まずは「第一稿」というところかな。

夕方から稽古場へ。今日はチラシ用の写真撮影。きららの作・演出である池田さんのイメージに合わせて衣装を着てメークをしていく。一体どんな風に仕上がるのかとてもワクワクしてしまう。ギンギラではプランから実際のチラシ作りまですべてボクがやっているので、この感じも久しぶり。

撮影が終わってワイワイ騒いでいたら、結局今日も午前3時をすぎてしまった。こんな事なら今日こそ事務所泊まりで良かったなぁ・・・話が尽きないので、そのままごはんを食べに行く。解散したのは5時近かったかもしれない。

2004年01月15日 今日から「劇団きらら」の稽古に参加

日中は、ワークショップ用の脚本の構成をして夕方から熊本へ。4月に客演する「劇団きらら」の稽古に今日から参加するのだ。ここ2、3年ずっと自分で作・演出した芝居にしか出ていないので、一役者としてよその芝居に出るなんてスゴク久しぶり。久々の役者修業が楽しみでしょうがない。

7時半から始まった稽古は、まずストレッチから始まり発声をして、きららの特徴である「エチュード大会」に突入。何人かの役者で即興劇をする。ボクは初参加ということもあって、きららの役者さん全員と組んでやらされたので、ほとんど出ずっぱりという状態。まるで「千本ノック」の様な感じだった。

ヘトヘトになったけどものすごく楽しかったなぁ。

きららは事務所兼稽古場を持っているので、稽古が終わった後はトーク大会へ。結局朝の3時ぐらいまでワイワイやっていたかな。で、おいしい熊本ラーメンを食べてホテルで一泊(ボクは「稽古場で寝かせてもらってもいいですから」と伝えていたのだが、気を使ってくれたのだ。でも、初日から朝までワイワイやっていたので、次こそ事務所に泊めてもらおうと思っている。わざわざホテルなんてこっちが申し訳ない)。

色々とあるので稽古にすべて行けないが、それでもいいよと参加を認めてくれて、暖かく迎えてくれるみんなの優しさがとても嬉しい。

2004年01月14日 公演裏話

午前中もホールでの片付けが残っていたが、さっそく打ち合わせが入っているのでボクは休ませてもらう。というわけで、みんなよりちょっと早く「劇場に通う日々」が終了。

なんか余韻にひたりたいので今日は公演裏話を・・・

○1月なのにクリスマス
今回、客席両側の上を舞台として使っていたが、クリスマスツリー用の「点滅電球がつながった長いコード」が足下ライトとして使われていた。役者達は舞台両側のはしごを使って上がり、まるで滑走路のように点滅する明かりが一列に続いていた中を、こっそり移動していたというわけ。もしかしたら暗転中に微妙に点滅していたのに気づいた方がいるかもしれない。

○実は狭かった!
今回の舞台は3段舞台になっていたが、一番後ろの「地上として使っていた場所」は、普通に立ち上がると頭が照明にぶつかってしまうぐらい狭くなっていた。芝居の中では、この3段目でも役者達が行ったり来たりしているが、本当はヒザをついて「普通に立っているフリ」をしていたのだ。「西鉄バスが昭和バスを追いかけるシーン」は、ヒザ立ちで動き回っていたので、やってる役者はスゴク大変だった。

大変といえば中央に空いていた地下鉄用の穴。あれも床までの高さしかなかったので、役者が無理矢理「まるで背骨を横に折るようにして」出入りしていたのだ。芝居上は「地下まで続く深い穴」という事になっているので、役者が頑張って「すっと穴に吸い込まれるように」見せていたのだ。

作品の中身に関しての裏話はまた今度。

2004年01月13日 最終日

今日は1時過ぎにホール入り。本当は3時集合なのだが、舞台でゆっくり過ごしたくて早く行ったのだった。事務所でプロデューサーの中村さんといくつか打ち合わせをしてから楽屋にいったら、すでに何人かの役者が来ていた。みんなもそれぞれ思うところあって早く来たようだ。

3時半からばらしの打ち合わせをして、今日のドッキリイベントへ。公演2日目は義太郎の誕生会だったが、今日は今年二十歳になるスタッフ君の為の「ギンギラ成人式」。グッチの君が代独唱(ちょっとヘタっぴだった)に始まり、ギンギラマークの掲揚、来賓挨拶(もちろんボクらがそのつもりで喋る)など、いかにもな式を演出。新成人4人をみんなでお祝い。

その後準備となるのだが、いつものごとくボクがステージ上でゴロゴロしていたら「邪魔ですから楽屋に行ってください」と舞監からお叱りの言葉が。「だって、今日で終わりだもん、ずっとこの舞台にいたいんだよう・・・」とダダをこねるボク。スタッフの準備があるので邪魔なのはわかっていたが、ついワガママを言いたくなってしまったのだった。

おかげさまで最終日も無事終了。今回の作品は自分でもとても気に入っているので、これをたくさんの方に観てもらえたのがとても嬉しい。

ばらしでは、福岡吉本の大吉さん(昨日来てくれたのだ)が差し入れてくれた台車が大活躍。しかし、台車の差し入れなんて生まれて初めて(きっと半分冗談のつもりだと思うけど)、今後はこの台車を「大吉号」と名付けて愛用したいと思う。

最後の挨拶でも言ったことだが、「お客様が前売り券を買って待っていてくれる」というのは本当に幸せなこと。ご来場ありがとうございました。

2004年01月12日 5日目

金曜の夜公演から、「夜、昼、夜、昼、夜、昼」と、連続6回公演が続いているので、さすがにちょっときつい。今日の昼を乗り切れば、あとは明日の夜公演だけ。「きついのは今日で終わりだが、でも、あとは明日の最終公演だけ・・・」と、「何とか乗り切ってホッとしたい体」と「まだまだやりたい気持ち」の間に差がひろがる、寂しい38歳。

1日1ステでずっとやれると楽しいんだけどなぁ・・・と絶対制作的に無理なことを思ったりして。

今日の公演も無事終了。まあちょっとしたハプニングは毎回起きているが、どれも笑い話程度のモノばかり。さあ、いよいよ残すは明日の1ステのみ。どうか、みんなが全力を出せますように。

−待っていてくれているお客様へ通信5−
最終日は平日ですので、仕事帰りにくるお客様が多いと思います。「急な残業になったりしませんように」と、ボクも祈りつつ待っています!

2004年01月11日 4日目

今日も集合は11時。昨日も書いた通り作品の出来にはもう満足しているので、立ち回りなどを軽く稽古するだけで、あとは各自で体を動かしたり声を出したりしながら、それぞれ本番に向けて気分を高めていく。

4日間(仕込みから入れると6日間)劇場に通っていることになるが、この「劇場で1日が始まる感じ」が本当に心地よい。出来る事なら、このままずっとこんな生活を送りたいなぁ

昼公演のあと、マダム大丸役の瀬戸優子が楽屋に遊びに来る。子育てのため、長期お休み中だが、去年ぐらいから「何とか2004年は復活したい」と言っていたので、もしかしたら今年どこかで「女ビルの一生」を上演できるかもしれない。瀬戸さん演じるマダム大丸は絶品なのでボクも楽しみ。お客様にも瀬戸さんのファンは多く、今回のアンケートにも「瀬戸さん復活まだですか」何て書いてあるほど。「女ビルの一生」は玉屋さんとマダム大丸の2ビルを巡る物語だが、お客様からのリクエストも多く、ボクもこの作品が大好きなので上演出来るといいなぁ。

夜公演のあとは、今回お休みしている松清貴樹が楽屋に遊びに来る。これまでずっと出る側だったので、初めて客として観て「いつも以上に緊張した」とのことだった。もう座席がないので、客席の1番後ろにある照明ブースに椅子を置いて観ていたのだが、横で照明を担当しているアラマッキーの話だと、芝居が盛り上がるたびに、「あっ!」とか「うーん・・・」とか、思わず声を上げながら観ていたらしい。その姿がなんともおかしかったとのこと。

楽屋では、みんなが松ちゃんに「ホラ弁当食べていったら・・」「これ差し入れで一杯あるから持って帰りなよ」とか、まるで「田舎に帰った時の親戚のおばさん」の様にワイワイ接していたので見ていて楽しかった。もちろんボクも「ありがちな田舎のダメ親父」みたいなポジションで、ダラダラ喋ってたけど。

−待っていてくれているお客様へ通信4−
実は今日から「あるかぶりモノ」が新しいカタチに変わっています。セリフも「より面白くなるように」いくつか変わってたりします。「日々進化する舞台」をお楽しみに!

2004年01月10日 3日目

今日は10時半にホールへ。集合は11時だったが、昨日の遅刻の反省から早めに小屋入り。まず福岡吉本の事務所に電話してから(実は公演祝いとして大きな花を贈ってもらっていたのを知らなくて、慌ててお礼の電話をしたのだ)、みんなが集まる前の舞台で一人静かに過ごす。最終日の公演前も「いよいよ今日で終わりか」と別れを惜しみながら過ごしているのだが、今日は「あと半分、よろしく頼むよ・・・」との思いを込めて過ごす。

初日から出来に満足しているので、音響の細かいレベルを確認するぐらいでほとんど手直しをするところもない。次賀君指導のもと、立ち回り関係の場面だけしっかり稽古してから本番へ。

もちろん昼夜とも絶好調。夜は初めての「トリプルカーテンコール」に大感激してしまった。ダブルカーテンコールはよくあるが、大体そこで拍手は収まるので、鳴りやまない拍手は初体験だった。ホントありがたいことだ。

夜はわざわざ東京からSETの方々が公演を観に来てくれた。初日の嘉穂劇場の方々、昨日のあんみつ姫の石川支配人、福岡吉本の方など、「エンターテインメントの現場で戦っているプロ」が来てくれるのはとても嬉しい。

ここ数年「何か一緒にやりたいですね」とずっと話しているので、今年こそ実現できたらいいなぁ。

夜はホールで中打ち上げ。みんな集まってビールで乾杯する(喉に不安がある役者はジュースだったけどね)。ボクも最初の一杯目だけビールにしてあとは大事をとってオレンジジュースを飲む。「ジュースでいいさ!ビールは公演さえ無事終われば、あとはいくらでも飲めるんだ!」と自分に言い聞かせてグッと我慢。

−待っていてくれているお客様へ通信3−
立ち回りなどの派手な場面もオススメですが、途中の「雪の場面(もちろん詳しくは観てのお楽しみ!)」も、きっと気に入ってもらえると思います!

2004年01月09日 2日目

初日が無事終わった気のゆるみか、何と遅刻してしまった!今日は、各スタッフに謝って回る事から1日が始まる。で、ボクが遅刻したせいで、今日誕生日のギタローのための「ドッキリ誕生会作戦」にはすっかり乗り損なってしまった。

「すべて手はずは整ってますから、大塚さんは邪魔しないように・・・」みたいな注意をされる中、キッカケ稽古のフリをした「ドッキリ誕生会」がスタート。

その様子を眺めながら、「あーあ、遅刻したから面白企画に乗り損なってしまった」とちょっとガッカリだったが、ワイワイやっているみんなを眺めていたら、「きちっと作品を作りながら、こんな風にリラックスできるのは素晴らしいなぁ」と、ちょっと嬉しくなった。(昨日に続いて自画自賛みたいでお恥ずかしいが、本当にそう思った)。

−待っていてくれているお客様へ通信2−
今日からクライマックスに新しい仕掛けが加わり、ますますにぎやかな感じになってます。日々進化する公演をお楽しみに!

2004年01月08日 初日

今日も集合は朝9時。ゲネプロ(お客様がいない以外、すべて本番通りにやること)の予定時間は「2時目標、遅くても3時」となっている。昨日の課題を解決しながら、限られた時間の中で「1番カッコイイ場面」になるように、ひたすら音響照明のキッカケ合わせが続く。

今回の公演に参加している役者・スタッフのほとんどが、もう何回も西鉄ホールを経験済みなので、パピオの最終稽古では戸惑ってしまった小屋の大きさも、実際に立ってみればすぐに慣れていった。うん、頼もしい限りだ。


いよいよ7時半から初日公演。今回は、いわば「つかみの場面」として、最初の10分に怒濤のようなキッカケが詰まっている。「ここがうまくいくかどうか」が、そのあと全体に大きく影響するのだが、見事にバッチリ決まったのでホッと一安心。出だしでうまくのれたこともあって、良い感じに駆け抜けたと思う。自画自賛になってしまうが、今日の出来は良かったなぁ。よく、自分の納得がいく演技が出来た時に「初日がでた」という表現を使うが、今回は「初日に初日が出た!」といってもいいぐらいの出来だったと思う。この調子で明日からも頑張らなければ!

ちょうど嘉穂劇場の伊藤さんご夫婦をはじめ、飯塚の方々も来てくれていたが、今日のを観てくれたのは本当に良かった。

あ、ただボクの終わりの挨拶が長かったなぁ・・・これ反省。「前売り券が完売」という事は、お客様が作品を観る前からボクらを信じて期待してくれているわけで、その「お客様に待ってもらえる事」が、どれほど表現者にとって嬉しいかを話しているウチに、自分で何を言ってるのかわからなくなってしまったのだ・・・感激しすぎて、いくら喋っても喋り足りなくて・・・。

明日からは、もうちょっと短くします。

−待っていてくれているお客様へ通信1−
今回のオープニングには色んな見どころが詰まっているので(中身は見てのお楽しみ)、絶対に遅刻はしないようにお願いします。「スタッフ・キャストの力結集!」って感じのここを見逃すのはホントもったいないですよ!

2004年01月07日 仕込み2日目は中身の作業&いよいよ本番

今日は朝からキッカケ合わせ。昨日1日かけて作り上げた舞台で、いよいよ中身の作業が始まる。予定では、明日の昼までにすべてのキッカケを確認しないといけない。

いつもながらギンギラは音響、照明のキッカケが多いので(音響のプロである遠藤さんに「ギンギラはキッカケが多すぎだよー」と苦笑いをされてしまうほど。アラマッキーは「へへへ・・・」と笑っているが、きっと大変だと思う。)、それを頭から1つ1つきっちり決め込んでいくのは本当に時間がかかる。もちろん、脚本上での打ち合わせはしっかり済んでいるのだが、やはり「実際の現場の空気」で変わる部分もあって、その場その場で「とりうる1番良い方法」を決めるべく、ボクの脳みそは1日中フル回転していた。

基本的にダメ人間なボクが、「モーレツ社員」の様に働き続けるのは、この仕込みの時ぐらいか・・・。自分でも「1分当たりの情報処理能力」が早くなってるのがわかるもんね(その分、公演終了の翌日はヨボヨボだけど・・)。あれ、この話毎回書いてるなぁ・・・まあ「毎回書きたくなるぐらいのモーレツさ」と言うことでご容赦いただきたい。

9月公演が中止になったので、ホント久々の公演だし、チケットは完売してるしで、もうテンションあがりまくり。

よーし、明日からの本番で「新春早々完全燃焼」するぞー!

2004年01月06日 仕込み一日目は環境作り

朝から各スタッフがバリバリ働いている。舞台全般は舞監の横山君仕切のアクトワンチーム。照明はアラマッキー仕切のシーニックチーム(なぜか音響の遠藤さんも照明チームで動いてくれている。ホント頼りになる人だ)。

キャストだけでなく、スタッフさんも、公演のたびに大体集まるメンツなので「おお!いよいよ公演が始まるなぁ・・・」と嬉しくなってくる。もちろん出演者も衣装、舞台、かぶりモノ、小道具など、それぞれ頑張りながら舞台作りが進む。

昼からは夢天神の権藤君も「遊びに来た」といいながら、しっかり手伝っていってくれた(じつは権藤君も、ボクが頼りにしているスタッフの一人で、今回も仕事として参加してもらうはずだったが、スケジュールの都合などでナシになっていたのだった)。

「スタッフ(もちろんキャストも)にタダ働きはさせない!」が信条なので、遊びに来ただけだからと遠慮する権藤君に「せめてメシだけでも食っていってくれ!」と、食い下がるボク。せめて「消費した分ぐらい補ってくれよ!」ってわけ。

必ず毎回受付をしてくれる子、必ずピンスポットでついてくれる子など、だんだんお馴染みのメンツが集まってくるのがとても嬉しい。

2004年01月05日 かぶりモノ追いこみ

今回重要な役どころとして「あるお菓子キャラ」が登場する。はじめは、1番わかりやすい「お菓子の箱」をかぶりモノにしようかと思っていたのだが、これまで登場したお菓子キャラはすべて中身をかぶりモノにしているので、改めて「お菓子自体」をかぶりモノにアレンジする。ただ、カタチがちょっと特殊なのでわかりにくいかなぁ。

夜はアクロスで稽古。昨日の通しで気になった部分を修正して、早めに稽古を切り上げて積み込みへ。衣装チームは今夜のウチに準備してグッチの車に積み込む。かぶりモノは明日の朝。

倉庫の様子を見に行きつつ、ひたすらかぶりモノの追いこみ。

2004年01月04日 最後の通し稽古

今日は夕方からパピオで稽古。立ち回りに必要な小道具、かぶりモノを全部運び込んで「本番さながら」に立ち回りの稽古をする。音響の遠藤さんと殺陣指導の次賀君も立ち会って効果音に合わせながらひたすら殺陣の稽古。

8時からは各スタッフが立ち会っての通し。稽古場の床にビニールテープを貼って「本番と同じサイズの舞台」を体験しながら通しをする。今日はパピオの中練習室だったのでかなり広いはずなのだが、それでもまだ西鉄ホールには大きさが足りない。舞監からの、「部屋の端から端までが全部舞台だと思ってください」との言葉に、ちょっと戸惑ってしまった。

通しは1時間30分で終了。終わった後は全員でスケジュールの確認。配られたスケジュール表にはこれから1週間の予定が書き込んである。「おー、いよいよ劇場に通う幸せな日々が始まるなぁ・・・」と、みんなで喜びつつスケジュール表を見る。

2004年01月03日 ときめいた初売りチラシ

ホームセンター「ダイクス」の初売りチラシにときめいてしまった。新春恒例「工具均一市」(普通の人は知らないだろうけど、毎年恒例なの!)では、798円均一のハロゲンライトとか、極薄ダイヤモンドヤスリとか欲しいモノばかり。

あと、20台限りの新春目玉商品、電気ドライバーセット1,980円(お一人様1台限り)ってのもたまらなかった。うーん、時間さえあれば買いに行ったんだけどなぁ。

きっと、舞台関係者はみんなこのチラシでときめいたに違いない。

2004年01月02日 猪突猛進の燃え尽き型なボク

脚本の方はいい感じで進んでいる。「よーし、このまま徹夜で・・・」といきそうになるのをグッと押さえて、本番前なのでペース配分に気をつける。今体調を崩したら大変だし・・・。

で、今日は気分を切り替えて、かぶりモノ作業へ。もうだいたいの準備は出来ているが(そりゃそうだよね。だって6日は小屋入りだし、あと今日を入れても4日しかないもん)、面倒なのがいくつか残っているので、今日中にやっつけることに。これも調子に乗って「徹夜で全部仕上げるぞー!」何て気にならないように、「気分を高めたり、沈めたり」しながら一日過ごす。

もともと「猪突猛進の燃え尽き型なボク」なので、この過ごし方って、逆に体に悪そうな気もする。

2004年01月01日 やはり今年も・・・

年忘れ脚本大会の真っ最中。稽古が連休のスキに、ワークショップの脚本をまとめようと言うわけ。いつものごとく机の上は場面メモが一杯。

ただいつもと大きく違うことがある。それは今度の脚本には、「かぶりモノが一切出てこない(!)」という事。参加者達と一緒になって、作品を作るのが目的なので、あえていつものスタイルはとらないことにしたのだ。ノリ的には昔、ケカの公演用に書いた短編「誰が幸せでショウ」みたいな感じになるかな。うん、スゴク楽しみ。

で、机の上には脚本メモの他に、参加者からのリクエストメモも並んでいる。「海賊になりたい」とか「学園モノがいい」とか「歌って踊りたい」とかとか・・・もう、好き放題のことをみんな言ってくれている(誤解の無いように書いておくが、これはボクがみんなにスキなことを言うように要求したからであって、だからバラバラなのは当然なのだ)。

このバラバラなリクエストを全部取り入れて、しかもいつもと違う脚本を書く。「なんて無謀で楽しみな挑戦なんだろう」と自分でもワクワクしてしまう・・・・・と喜びつつも、やっぱり「いざまとめる」となると、ちょっと大変だったりもするなぁ。