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大塚ムネトの超不定期日記(2002年12月)
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2002年12月31日 毎年恒例といえば

ベートーベン第9の演奏をNHK教育で放送していた。これって必ずこの時期に演奏してるよね。そういえば何かの本に、「第9を初めて日本で演奏したのは福岡の楽団だった」と書かれていたような気がするんだけど・・・もしそうなら、この出来事を芝居にするのも面白いだろうなぁ。

恒例といえば、今年も「年忘れ脚本大会」が開催。もちろん参加者はボク1人。

去年の12月31日の日記とほとんど同じ状況なのが、なんだかちょっと寂しい。

2002年12月30日 どこまで知りたい?

今回のチラシは、表側が「インパクト重視」になっているので、いつもより公演に関する情報が少ない。で、裏側の「情報面」に芝居の中身について書こうと思っているのだが・・・さて、どこまで書いたらいいのか、ちょっと悩んでいる。

ストーリーを要約したヤツとか、キャラのプロフィールをまとめたヤツとか、いくつか文章を書いてみたが、どれも本編を見る楽しみが減ってしまうような気がしてしょうがない。「ネタバレせずにワクワク」ってのは、ホント難しい。

結局、全部ボツにして、「物語の背景をちょっとだけ解説」した文章を載せることにした。

2002年12月29日 ギンギラ忘年会

今日はギンギラの忘年会。場所は最近すっかりお気に入りとなっている「かりん塔」。日頃お世話になっている方も招待して、総勢30人ほどでワイワイ騒いだ。

2時間といわれていたところを1時間もオーバーして3時間騒いだところで忘年会は終了。気持ちよく帰ろうとしたら、すかさず制作から3月公演の稽古日程が配られた。「さすが!」というか、「おのれ、やられた!」というか・・・。

で、「大塚さん、1月の稽古は8日からですよ、いいですね?」だって!

この「いいですね?」に込められた意味を深読みして、一気に酔いがさめたボクだった。

2002年12月28日 ジョージ・ロイ・ヒル監督亡くなる

「絶対に映画化は無理だろう」といわれた小説を見事に映画化したヒル監督。ボネガットの小説を原作にした「スローターハウス5」に、ジョン・アービングの「ガープの世界」に・・・・・小説を読んで映画を見るとがっかりすることが多いんだけど、この監督だけは別だったなぁ。

昨日は「ミスターニッポン〜21世紀の男」を薦めたけど、「スローターハウス5」や「ガープの世界」もいいよ!あ、あと、もちろん「クレヨンしんちゃん」劇場版もね。

2002年12月27日 即買いしたDVD

日テレ系で放送されていた、「私立探偵 濱マイク」。この番組って毎回監督が違っていて、当たりハズレが激しかったが、CMディレクター中島哲也が監督したエピソード「ミスターニッポン〜21世紀の男」はとても面白かった。

この「ミスターニッポン〜21世紀の男」は、ホントいいよ。かなりバカバカな設定なのに、ものすごくかっこいい。見終わった後はまるで1本の映画を見たぐらいの満足感があったもんね。

見たことないって方、お正月に見るってのはどう?

今日天神で、この「ミスターニッポン〜21世紀の男」DVD版を発見!


2002年12月26日 タイトル決め

年明けすぐがチラシの入稿日なので、さすがにいろんなことが具体的になってきた。で、今悩んでいるのがタイトル。候補はいくつかあるんだけど、どれも気に入っていて、なかなか1つを選べないんだよねぇ・・・。

できれば、「内容がイメージできて、ちょっと笑えるタイトル」にしたいと思っているんだけど・・・うーん、どれにしようかなぁ・・・。1つずつタイトルを書いた紙を机の上に並べて、あれこれ悩んでいる。

ここで、ボツにしたタイトルを1つ・・・熱血スポ根マンガ「男一匹ガキ大将」の響きに似たタイトルで、「ひよ子一匹菓子大将」ってやつ。これはあまりにもくだらなすぎて、思いついた自分が恥ずかしくなったので速攻ボツにした。(だいたい、全然時代劇に関係ないし!)

2002年12月25日 スケジュール決め

西鉄ホールで来年3月公演の打ち合わせ。公演日、時間、前売り発売日などを次々決めていく。

すでに、西鉄ホールを3月17(月)から24(月)まで1週間押さえているので、この日程の中で、どう公演をするかを話し合った。今年の提携公演と同じく、月、火の2日間を仕込みにつかって、公演は「19(水)から翌週24(月)まで」でどうかということになった。

あとは、ローソンチケットの方と相談して前売りの発売日を決めるだけ。(一応2月初めの発売を予定している。)

2002年12月24日 嬉しいタイミング

今日も朝からチラシ作り。マシンが不安定なので一気に作業効率が落ちてしまい困っている。本当はとっくに出来上がっているはずだったんだけど・・・。

夜は年内最後の人形講座。今日は着物の赤い部分に色を塗ることにしていたが、色を決めるまでにかなり手こずってしまった。赤と言っても「明るい赤から暗い赤」まで様々なので、なかなかイメージの色が作り出せなかったのだ。基本の赤にブルー、オレンジ、白、黒など、それぞれ混ぜる量も変えながら何度も試す。

こう書くと、すごく大変そうに思われるかもしれないが、自分が好きでこだわっていることなので全然つらくはない。というか「楽しくてしょうがない」

講座が終わって帰ってきたら、週刊スタートレックが届いていた。トレッキーのボクにはピッタリのクリスマスプレゼントだ。

2002年12月23日 おびえながらの作業が続く

相変わらずフォトショップは不安定のまま。1度マシンから削除して、フォトショップを再インストールしてみたが状況は変わらない。仕方がないので、まめに保存したり、バックアップを取りながら作業を続ける。

「ああ〜作業するたびに保存するのって、すごくめんどくさい・・・」

でも、昨日みたいにさんざん作業したところで強制終了されるのもイヤだしなぁ・・・。

2002年12月22日 致命的・・・命に関わるほど重大なようす。いのちとりのこと。

昨日のミーティングでチラシを見てもらったが、今作ろうとしているデザインが好評だったのでこのまま作業を続けることに決定。

今日は朝からフォトショップでチラシ作り。(ちなみに、フォトショップというのは画像処理ソフトのこと。ギンギラのチラシは毎回フォトショップを使って作っている。)

ところが、夕方まで作業を続けて、「ああ、やっと完成が見えてきたかなぁ・・」と思ったときに事件が起きた!

突然モニター画面に「回避不可能な致命的エラーが発生!」というメッセージが出て画面がフリーズしてしまったのだ!で、勝手にフォトショップが終了。おしまい。THE END。

「ぎゃー!データがデータが消えてしまったー!」

そういうときに限って、保存するのを忘れてたりするんだよね・・・トホホ。

しかし、「回避不可能で致命的」なんて、ものすごい表現だよね。だって、「今更どうにもなりません。おわりです。」ってことでしょう?

そんな事言うなよなぁ。・・・ていうか、そうなる前に言ってくれよなぁ・・・。

2002年12月21日 今日の主役はかがっち

今日は、ミーティングというより、かがっちによる「誠 裏話ショー」という感じだった。

死ぬほど肉練をやらされた話や、○○が××した話など(とても、ここでは書けない内容)とても面白かった。しかし、まさか○○が××だったとは!

なんだか今日は、ミーティングというより、飲み会のようなノリだった。「こんな事なら最初から居酒屋に集まったほうが良かったかもしれないねぇ〜」なんて話しつつ解散。


2002年12月20日 3月公演のチラシ

ギンギラのチラシって、毎回基本レイアウトを同じにして作っている。うちのチラシを見てもらえばわかるが、まずチラシセンターにGマークがあって、その下に「1番伝えたいこと」が白地で入る。後は黒地に白文字で書かれた見出しがあって、その下に小文字で小見出し、その見出しの解説となっている。もちろん、各文章には庄ちゃんのイラストが入る。

ボクは、チラシというのは「本番までの間、お客様に楽しんでもらうモノ」と思っている。

楽しんでもらうための要素は「面白い情報」と「面白いビジュアル」だと思っているので、今のスタイルにたどり着いたわけ。でも、同じスタイルだから、その分、文章とイラストの面白さが求められるわけで、これにはいつも苦労している。

ただ、「何でもあり」がウリのギンギラとしては、ちょっと違うチラシもいいかなぁと思うボクもいるわけで・・・。前回の遊園地3兄弟の時にはいつもと違うスタイルのチラシを作ってみた。(まあ、「情報とビジュアル」のバランスは同じぐらいにしてたけど)

で今回、じつは「ひよ子侍」をやると決めたときからイメージしていたチラシの案があって、試しに作っていたのが今日完成したんだけど・・・これが、「情報はほとんどゼロ」の、「バカバカパワー全開」のチラシなんだよねぇ・・・。見た瞬間のインパクトだけ追求しました!って感じ。

自分が好きで作ったくせに「これでいいのかなぁ」と悩んでいる。明日は3月公演のミーティングがあるので、みんなに見てもらって意見を聞こうと思う。

2002年12月19日 文化庁メディア芸術祭賞の大賞

劇場版クレヨンしんちゃん「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」が芸術祭賞アニメーション部門の大賞に選ばれた。

この日記で何度となく「TV版はともかく、劇場版はすごく面白い!」と書いてきたボクとしては、「ほらね、だからすごいっていったでしょ!」って感じ。いくら「面白いから見てみろよ!」って言っても、あんまり信じてもらえなかったんだよねぇ・・・。この受賞で、おもしろさを信じてもらえるといいんだけどなぁ。

まだ見たことないという方、正月休みにレンタルで借りて見るってのはどうだろう。オススメは、(これまた何回も書いてる)「モーレツ大人帝国の逆襲」というやつ。この作品は大阪万博を背景に「懐かしい未来」をえがく大傑作。ホント泣けるよ。(この作品、何と先月DVDも発売になっている!)

ただ、大人が面白い分、「子供映画としてアリなのか?」と言う疑問はあるんだけど。特に大賞に選ばれた「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」は、ラストがあまりにも切なすぎる映画だったんで、子供に見せていいのか心配になったもんね。

まあ、だまされたと思って見てみてよ!ギンギラが好きな方だったら、絶対気に入ると思うよ。

2002年12月18日 西鉄ホールにて

午前中はおとなしく過ごす。昼過ぎにはだいぶ具合がよくなっていたので遅れている作業を再開。と言っても脚本を考えるとまた熱が出てきそうなので、ちょっとおいといて、今日は情宣用の文章作りと、チラシのデザイン作業をする。

夜は西鉄ホールへ。かがっち(遊園地3兄弟では、現実の太宰府園、シーガイアなど)が公演に参加している「誠」を観に行く。かがっちは全学連の一員として大暴れしていた。

終演後、ロビーで西鉄ホールのNプロデューサーと3月公演について話す。ひとしきり話もすんだので帰ろうとしたら「必ず年内に打ち合わせに来てくださいよ!」と、Nプロデューサーにしっかり釘をさされてしまった。まるでボクに「逃げ出さないでくださいよ!」と言わんばかりの迫力だった。

さすがNプロデューサー、ボクが煮詰まっているのはお見通しだったようだ。

2002年12月17日 熱が出る仕組み

モーターとかエンジンとか、無理して使い続けているとオーバーヒートして壊れることがあるよね。これって、人間にも同じ事が言えるんじゃないかなぁーと、ボクは思っている。

たとえば脚本を書いてて煮詰まってしまうと、「何とかしなければ」と気ばかり焦ってくる。そんな時って頭の中では、「いいアイデアが出てこない→へこむ→自分を励ましてまた考える→いいアイデアが出てこない→へこむ→自分を励ましてまた考える→いいアイデアが・・・・」と、同じ考えがグルグル回り出してしまう。

この状態に陥ってしまうと、だいたい熱が出てくるんだよねぇ・・・。

まあ、そんな時って徹夜してしまったり、食事が不規則になったりと「体に悪い条件」がかさなってるので、それで風邪を引いてしまっているだけかもしれないんだけど・・・。

で、何の話かというと・・・今日、熱を出してダウンしてしまったと・・・そのことを長々と言い訳したわけね。ああ、情けない。

2002年12月16日 どちらが生き残るか?

登場するキャラが具体化してきたので、頭の中でセリフをしゃべり始めたことはこの前書いた通り。セリフのメモも増え、いくつかの「具体的な場面」が出来上がってきた。どれも「明日本番でもいい」ぐらいの完成度。

が!早くも「明らかに両立しない場面」が出てきてしまった!困ったなぁ・・・どちらも面白い場面なんだけど、設定が矛盾するので、どちらかは諦めないといけない。

まだまだ全体の場面数が足りないというのに、もう減らさないといけないなんて!

2002年12月15日 家電戦争について(6日の続き)

ある新聞の地域面に「パソコンについて家電各店をめぐる」という記事が出ていた。(これって6日の日記とほとんど同じ切り口だぞ!)

さて、どこまで赤裸々に書いてくれるのか楽しみに読んでみたが、全然具体的な内容になっていなかった。どうしてだろう?広告とかの関係で、具体的なことを書くとやばいのかなぁ・・・。ちょっとガッカリ。

そう考えると、毎日新聞経済面のインタビュー記事「迫る」は、すごい!(「迫る」については11月24日の日記を!)ぜひ、担当記者の方に取材を申し込みたいなぁ。

※6日の日記に

「ビックにいたっては店員が来る気配もなかった(これに関しては、たまたまかもしれないが・・・)」

と書いたが、今日改めてビックに行ったら、すぐに店員がやって来た。しかも「声をかけてほしい」と思っていたタイミングで!・・・これって、すごく高度な接客テクニックなので、ちょっと感動してしまった。

どうやら6日は、タイミングが悪かっただけのようだ。と言うわけで、ボクの中ではビックカメラの評価が1番に。

2002年12月14日 講演会最終日

最終日の今日は女性の演出家が登場。「実際の現場での話」をまじえながら具体的に語ってくれた。

実践的な演出テクニックの話もでたが、ボク自身が演出する上で心がけている事と重なる点も多く「うん、わかるよそれ!」と納得できるものばかりだった。

今日が1番面白かったかな。

2002年12月13日 今後の活動の参考に

今日は講演会が終わった後の打ち上げに参加させてもらった。今日登場した演出家は、僕らの世代より前から小劇場でずっと活動している方なので、是非直接会って話をしたかったのだ。

実際の活動、劇団の展開など、今後の参考に色んな話を聞くことができた。なにより「表現を追求して戦っているのはみんな一緒だよな!」と、意見が一致したのが嬉しかった。

ただ、しきりに「東京の演劇祭に参加したらいいのに」といわれたのが気になったかなぁ・・・。シアターガイドの編集者が東京からギンギラを観に来てくれたときも、演劇祭の話になったんだよねぇ〜。

全然媚びずに「天神開拓史」を上演するのも面白いかもしれないな・・・なんて、ちょっとだけ考えてみた。

2002年12月12日 演出家の話

ぽんプラザで今日から3日間「演出家の講演会」がある。今日はミュージカル畑の方の話だった。色んな話をしていたが、「元々ダンサーだった」この演出家が、若い頃にアメリカで技術の差を見せつけられてショックを受けたという話が印象に残った。

「踊るべき人間が踊っているのを見せつけられて、果たして自分は踊るべき人間といえるのか・・・やりたいだけの人間なのか、やるべき人間なのか」。

この演出家は、「その時以来、やるべき人間でありたいと努力を続けて今に至っている・・・」と話していた。

この「やりたいだけ」で自己満足するんじゃなくて、「やるべきレベルを目指す」って、絶対大切だよね。

2002年12月11日 芝居と料理

脚本の取材で昼から天神へ。本当はもうそろそろネタのまとめに入りたいところだが、せっかく「取材していいよ」って言ってくれてるんだから行かないのはもったいない。

夜はすっかりお気に入りになっている警固の「かりん塔」へ。で、店の方と色々話しているうちに「新しいメニューを考えるのが大変なんだよ・・」という話題になった。「今までにないオリジナルメニューを追求しているんだけど、だからって珍しいだけでマズイ料理じゃあダメだしねぇ・・・これが難しいんだよ」とのこと。

これって芝居と似てるよね。「テレビや映画では味わえないオリジナルなもの」でなければお客様は来てくれないし、来てくれたとしても、お客様に満足してもらえなければ2度とは来てくれない。

この「料理と芝居が似ている話」で夜中の2時まで盛り上がった。

2002年12月10日 週刊スタートレック

デアゴスティーニに直接申し込んでいた「宮城版、週刊スタートレック」の4号、5号が送られてきた。

番組に登場する異星人の社会構成についてとか、言語の解説、宇宙での作戦行動などなど、ファンにはたまらない内容になっている。ただし・・・

「こりゃあ、一般の人は絶対買わないよなぁ。」

果たして来年の全国発売はあるのだろうか?

2002年12月09日 ちょんまげ2連発

夜7時から「子連れ狼 第一部」最終回。主役の北大路欣也の存在感は、さすがだと思うんだけど、それにくらべて脇を支える役者の魅力が乏しい気がする。もっとギラギラした感じがほしいんだけどなぁ・・・。

で、8時からは水戸黄門。石坂浩二版を見たときは、「この先、水戸黄門はどうなってしまうのか」と不安になったが、さすが里見浩太郎。もう、視聴者が期待する通りの黄門様を余裕で演じている。ただしこっちも脇の役者が弱い。(由美かおりの、「もはや妖怪の域に達したお色気」は怖いけどね・・・)

最近の時代劇って「主役のオーラ」だけで成立させてる感じがして、なんだか物足りない。

「ひよこ侍」では、主役の魅力はもちろん、周りを支えるキャラたちの魅力をいかに作り出すかが勝負なんだろうな。

2002年12月08日 今日思ったこと

西日本新聞に載っていた記事のことを思い出した。その記事は「生きている意味」と題された文章で、諸富祥彦(もろとみよしひこ)という方が書いたものだった。

・・・そもそも、この人生は、私が生きたいと思ったから始まったのではない。気づいたときにはもう始まっていたのであり、その意味では私たちの生命はわたしたちの意図をはるかに超えている。私が命を持っている、というより、いのちが私している。いのちの働きそのものがまずあって、それが今、ここでたまたま私という形をとっているのである。だから私のなすべきこと、行うべきことは、ただ一つ。このいのちに与えられた使命をまっとうすることそれのみである・・・(以上記事より引用)


出来る事なら「本人が必要と思う人生の時間」と「与えられた命の時間」が同じだったらいいのにと、心の底から思った。


2002年12月07日 お前はどんなお菓子?

ギンギラの脚本を書く場合、なんといっても重要なのは「どう擬人化するか?」ということ。

取材で集めた情報や実際に自分が感じる実感をもとにして、「それぞれがどんなやつなのか?」をひたすら考えるのだが、今回は思った以上に取材ができたおかげでだいぶキャラが膨らんできた。

ついには、頭の中でセリフをしゃべり出したキャラも登場!

しゃべり始めてくれればこっちのもの。あとは、「頭の中の舞台」で大暴れしているキャラのセリフをどんどん書き出していくだけでいいもんね。

とりあえず全体のストーリーとか設定は後回しで、しゃべったことを全部メモに書き留める。この調子で全部のキャラがしゃべりだしてくれれば、全体の構成に移れるんだけどなぁ・・・。

2002年12月06日 ちょっと家電戦争について・・・

「果たして、どこの店が1番得なのか?」気になったので、ベスト電器、ビックカメラ、ヨドバシカメラの3店をまわってみた。調べたのは最新型のパソコンの値段。

表示値段が1番安かったのはヨドバシだった(ポイント還元も13%と1番得だった)。次がポイント還元は同じく13%だったものの、表示値段が5000円高かったビック。で、1番高かったのがベスト(ポイント還元も1番低かった)。

ただし店員のサービスは違って、真っ先に声をかけてきたのはベスト、次がヨドバシ。ビックにいたっては店員が来る気配もなかった(これに関しては、たまたまかもしれないが・・・)。

あと面白かったのが、店によって「長期保証の内容」が微妙に違っていたこと。ヨドバシは5年保証だけど、(メーカー保証の1年以降)一回でも修理したら権利がなくなる。ビックは3年保証で最初の1年は「盗難、災害」の保証もついているが2年目からは「故障に関しての保証」のみ。ただしヨドバシと違って期間中は何回修理してもタダ。

1番条件がいいのがベストで、「盗難・災害・故障」のすべてに関して5年間保証となっていた。これについてはチラシにも大きく出ているので、ベスト電器としても「他店との差別化」の作戦のようだ。ただし、「ポイント全部が保険料」という仕掛けらしい。ヨドバシとビックは共に「ポイントの5%が保険料」なので、長期保証に加入しても差し引き8%は還元されることになる。

今回の結果からみると「最新型のパソコン」に関しては、最安値のヨドバシで値段を調べて「長期保証の内容が真ん中ぐらい」のビックで値段交渉するのが1番得な作戦とおもわれる。

以上、報告終わり!

2002年12月05日 流通戦争の本

九州の流通戦争についての本が発売されている。書かれている内容は、まんま「ギンギラの芝居」のよう。

ただし、ギンギラの舞台と違っているところが1つある。それは「筆者の方が愛を持って書いていない」と言うこと!(冷静に分析している本なので当然かもしれないが・・・)

例えば、伊勢丹傘下に入った岩田屋については「岩田屋の自爆」と冷たく切り捨てている。

まあ、そう言ってしまえば確かにそうなんだけど・・・

「でも、でも、天神をここまでに育てたのは岩田屋の力が大きいんだぞ!」

あと、渡辺通りに出来るビルに「ロフトがテナントとして出店する」とハッキリ書かれていたが、これって正式決定したって事なのかな?

2002年12月04日 来年3月の動員目標は3000人!!

毎回ギンギラの舞台監督をしてくれている横山クンから「3月のスタッフはちゃんと押さえられているのか?」との電話あり。さすが横山クン、「早め早めに動く」スタッフの鏡だ。

さっそく舞台装置担当の権藤君に電話。スケジュールの確認をする。何しろ来年の3月は、西鉄ホールを1週間おさえる公演なので、かなり拘束時間が長くなってしまうのだ。

しかし3000人規模の公演が出来るなんて、(チケットもちゃんとプレイガイドで売れるなんて)本当に嬉しいなぁ。

2002年12月03日 ついに人形に色を塗る日

実際に着色したら取り返しがつかないので、家で色塗りのシュミレーションをしてみた。

自分で書いていたデッサンをスキャナーでマシンに取りこんで着色パターンを何度もためす。

腕、鎧など、何枚かの写真を元にデッサンしていたので、微妙に違っている写真のイメージを1つに統一するのにかなり苦労した。

もちろん、そんな苦労を含めてとっても楽しんだけどね・・・。

2002年12月02日 筑豊へ

今朝は4時に起きて取材の準備。昨日のうちに読んでおかないといけなかった本をまだ読み終わっていなかったのだ。(さすがに昨日はヘトヘトで睡魔に勝てなかった・・・)今日の取材を無駄にしないため、とにかく準備できる事は全部しておかないと。

取材のポイントをメモにまとめて、遅刻しないように早めに家を出る。飯塚へは、天神から高速バスに乗って約50分ほどで到着。さっそくFAXで送ってもらっていた地図を頼りにお店探し。すぐに「見るからに老舗の和菓子店」を発見。

「おおー!ここかぁ・・・なんか緊張してきたぞ・・・」

「直接の知り合いでない」場合や「老舗のお店」に取材するときは緊張してしまうが、とくに今回はその両方なので緊張しまくりだった。幸い、担当の方がスゴクいい方だったので、ボクが予想していた以上に話を聞く事が出来た。もちろん、「当事者だからこそ」の裏話もバッチリ!

もともと、このお店のお菓子を登場させようと思っていたが、今日の取材のおかげで、思いっきりキャラが膨らみましたよ!

2002年12月01日 イベント&取材の準備

ウォーカー祭りのイベントにギンギラで出演。10分弱の作品だったのですぐに公演は終了。あっけなかったけど、これで年内の公演は全て終り。と言っても、すでに来年3月公演の準備が始まっているので全然休むひまはなかったりする・・・トホホ。イベントのあとは、かぶりものと衣装の整理をするために何人かで倉庫へ。

夜は明日の取材の準備。取材相手について、自分でわかる事を全てまとめる。「別に自分で調べなくても取材で聞けばいいのに」なんて考えではダメ。ボクは「自分でわかる事はキチッと調べておく」というのが取材する上での礼儀だと思っている。それに、ある程度の事をわかっていれば、限られた時間の中でも効率良く質問できる。

もちろん、「本音の部分に迫るにはどう聞けば良いか」という作戦を立てるためでもあるんだけどね。