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大塚ムネトの超不定期日記(2002年6月)
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2002年06月30日 初演の脚本にはあったが、今回は無くなる場面

つぶれかけた「アサヒ靴さん」が客席に登場。当時はやっていたナイキのシューズを履いたお客様に「そげんナイキがよかね、ジャストフイットがよかね。何がエアーね、ジャストフィットならうちにもよか商品があるバイ。ほら、アサヒ靴の人気商品、地下足袋!」といって、地下足袋を無理矢理お客さんにはかせて、お客さんがはいていたナイキのシューズは没収する(もちろん芝居が終わった後にちゃんと返す)という場面が初演の脚本にはあった。

実はこの場面、本番ではカットになった。どうしてボツにしたんだろう?読み返してみるとおもしろいような気がするんだが・・・多分いつものごとく全体が長くなったので、「本編に全然関係ない」このシーンがカットになったんだろうなぁ。(開拓史の「まんだらけさん」といい、お客様に観てもらうことなく消えていく「ボツキャラ」って意外に多いのだ。)

一生埋もれたままにしておくのが何だかかわいそうだったので日記で発表してみたが、どう?やっぱりボツになって当然か・・・。

2002年06月29日 ひたすら家にこもって書き直しの日々。

書き直す上での最大の問題は「中心となる時間」をいつに設定するかと言うこと。初演の時には「新しいターミナルビルが誕生するとき」が基本の時間軸だったが、最新の情報を入れようとすると、物語の中心が過去になってしまう。初演の時は「時間は動かさずに、そのかわり登場キャラたちが様々な事件を起こすことで物語を展開」したが、今回は「時間軸を動かしても大丈夫な仕掛け」をつくらないといけない。

あと、初演の時にはちょっとしか登場しなかった「昭和バス」の出番も増える予定。(マリノアってバスのアクセスは昭和バスだけなのだ!西鉄やくざバス軍団の話なのに、会場には昭和バスしか走ってないのが何だかおかしくて・・・これは昭和バスの出番を増やさないとね。)

2002年06月28日 果たして間に合うのか!!

8月は「愛と青春のバスたち」を再演することにしているが、この作品って初演は1998年なので今脚本を読み返すとネタが古いところが多い・・・なんだか、このまま上演するのは、あまりにも芸がないような気がするので、思い切って書き直すことにした。

本来書き直さないで上演するつもりだったので、果たして間に合うのか心配でもあるが・・・でも、やっぱり「まんま再演」はつまんないよね。

大まかなストーリーは変えずに(そこまでいじりだしたら絶対間に合わない!)、「途中に登場するエピソード」を出来るだけ最新のものに差し替えるつもりだ。

2002年06月27日 危ない危ない・・・

今日は8月公演のチラシを仕上げる日。ある程度完成しているので制作の立石さんにも確認してもらおうとFAXで送ったら、出てくる出てくる「誤字、間違い」の嵐。もう、大慌てで修正する。ふー危ない危ない・・・。

しかし、自分でも何回も確認しながら作っているはずなのに何でこんなに間違いがあるんだろう?ずっと画面を見て作ってるから、「間違いも込み」で見慣れてしまうのが原因かなぁ・・・。

実は今だから告白するけど、ある雑誌に「ギンギラ太陽’S」じゃなくて「ギラギラ太陽’S」と出たこともあるのだ(もちろん最終チェックをしてOKを出したのはボク!・・・もう最悪だよね。)

2002年06月26日 年相応って・・・

最近岩田屋役をやることが多いが、「37歳が人前で赤パンはいてていいのか?」と、不安になる今日この頃・・・・え、何が言いたいのかって?いやね、今日ラジオCMのナレ録りだったんだけど、ついに「小学生の子持ちの父親役」というのがまわってきたわけですよ。某遊園地のプールのCMなんだけど、設定が小学生の娘と父の会話なわけ・・・「そうか、ついに子持ちの役がくるようになったか」と、ちょっとさびしいような気分。

で、「赤パンはいてる場合なのか?」と考えてしまったわけね。まあ、「こうなったらヨボヨボになってもレオタを着てやる!」と、すぐに開き直りましたけどね。

2002年06月25日 博多人形講座

今日は週に1度の博多人形体験講座の日。今日のテーマは「粘土で顔を作る」。まだ基礎的なことは何も教わっていないのだが、「とりあえず、好きに作ってみなさい」という事で参加者がそれぞれ好き勝手に顔を作ることになった。誰を作ってもいいということだったのでボクはスタートレックのピカード艦長を作ることにした。もちろんスタトレ好きだからということもあるが、ピカード艦長はスキンヘッドなので作りやすいような気がしたのだ。(だって、髪の毛の再現ってすごく難しそうだし・・・)

ところが!!おなじみのキャラと思って作り始めたのに、これがなかなか形にならない。耳の形、顎のラインがどうやって首につながっているのか、顔の筋肉の付き方など、「普段見ているはずの部分」が全然具体的な形にならないのだ。

いかに普段きちっとものを見ていないかと言うことなんだろうな・・・。顎のライン、耳の形などをつかもうと、粘土でぐちゃぐちゃな手で自分の顔を触りまくって必死に形にする。必死になって粘土と格闘しているうちに今日の授業が終了。いつもながらあっという間の2時間だった。粘土と向かい合っているのが楽しくて仕方がない・・・早く来週にならないかなぁ。

2002年06月24日 自分の頭の中を見るの巻

高校卒業してから健康診断を受けたことがない。さすがにこのへんで診てもらった方がいいだろうということになって病院へ。最近ずっと頭が痛かったので、まずはMRIという機械で頭を撮影することになった。この機械を使うと、まるで「頭をたてに輪切りにしたような写真」が撮れるんだそうだ。ただしこのMRIでの撮影は、狭いところに頭を入れて10分近くジッとしていないといけないので閉所恐怖症の人だと無理かもしれない。しかも、撮影中はものすごく大きな音が鳴り響いている。ボクは、狭いところは平気だけど、耳元で鳴り響く音には参ってしまった。

しばらくして、全部で20枚ほどの「自分の頭を輪切りにした写真」ができあがった。自分で自分の頭の中を見るなんて何だか不思議な感じ。「輪切りにした自分の脳」の写真を見て「そうか、これがオレの脳味噌なのか・・・たしかしわが多いといいんだよなあ。でも、これってしわが多いのかな少ないのかな・・・」と興味津々なのだが、悲しいかな素人なので何が何だかわからない。ああ、こんな時に医学的な知識があれば、きっとこの写真からいろんな事がわかるんだろうなあ・・・。せっかくの輪切り写真を前に何だか損した気分。

写真を見て「別に問題は無いですね。」と一言で片づける先生。小心者のボクは「え?せっかく輪切りにしたのに、いっぱいあるのに、もっとボクの脳味噌のこと色々教えて下さいよ!」とは言えなかった。

2002年06月23日 今日が最終出荷!!

昨日「ボークス」の店長に聞いた情報では、ミニ戦車がオマケの食玩「ワールドタンクミュージアム」の第1弾が今日最終出荷なのだそうだ。これってすごい人気で、何と全国で300万個も売れたんだって!(もちろんボクも集めている)最後の出荷とあってボークスには「箱買い」どころか「カートン買い」の予約がいっぱいとのこと。ちなみに「箱買い」というのは250円×10個入り=2500円で、「カートン買い」というのは1箱2500円×8=2万円。「箱買い」はボクも経験あるけど、さすがに「カートン買い」はしたことがない。まとめて80個も買うなんて、まさに「大人買い」だ!(ちょっとうらやましい・・・)

2002年06月22日 アイラブタミヤ展

イムズ8階アルティアムで開催中の「アイラブタミヤ展」を見に行く。展示されているのが1960年代のプラモデルなので「ああ、これ作ったよ!」とか、「あー!!これ、欲しかったんだよなー」と、いちいち大騒ぎ。他にもジオラマや懐かしい雑誌広告(プラモの広告なんだけど、同じページには、これまた懐かしい切手の通信販売の広告があったりする)など盛りだくさん。いつもはアートな作品を売っているアルティアムの入り口までまるで模型店のようになっていて「ああ、一生このままだったらいいのに」と思ってしまった。燃え上がったプラモ魂を落ち着かせるために西通りの「ボークス」へ。ボクと同じ歳の店長とタミヤ展の話で盛り上がる。ついでに「タイ・ファイター」(スターウォーズにでてくる帝国軍の戦闘機)のプラモを買う。

燃え上がったプラモ魂を落ち着かせるには作るしかない!

2002年06月21日 さあ、8月の準備!!

昨日1日ダメダメで過ごしていたので携帯の着信がたまっている。「昨日はへばっていたんです。ごめんなさい」と、片っ端からお詫びの電話をかける。お詫び行脚が終わったところで、いよいよ8月公演のチラシ作り。本当は6月公演の最中に作らないといけなかったのだが、「さすがに公演中に他のことは勘弁して」と制作に頼んで締め切りを遅らせてもらっていたのだ。来週入稿の予定なので今日は1日バリバリ作る。

2002年06月20日 寝てるんだか、起きてるんだか・・・

打ち上げが終わったのが朝方の3時。へとへとになって家に帰ってきたところで、力つきて眠りにつく。今日は1日中、起きているような寝ているような・・・すっかりダメ人間になってぼんやり過ごす。

気がつくと夜中になっていた。今日1日何も食べてないのでおなかが減っているのだが、食べることさえめんどくさくて、結局そのまま寝る。

2002年06月19日 去年に続き、今年も最終日は福岡大空襲のあった6月19日。

去年の公演が終わってからの出来事。かぶりモノを車で倉庫に運んでいたら、深夜になって急に雨が降り出した。その雨が降り始めた時間を見てボクはハッとした。それは福岡大空襲があったといわれている時間と同じだったからだ。どこにも逃げようがないどしゃ降りの雨の中、取材で話を聞いた方が「まるで、雨のように火の粉が降った」と話してくれたのを思い出した。「この雨が火の粉だったら・・・」と、想像せずにはいられなかった。更に不思議だったのはその雨が2時間ぐらいでやんだこと。そう、空襲が続いたのも2時間ぐらいといわれているのだ!

公演が終わってから外に出たら、今年も雨が降っていた。

2002年06月18日 恒例の映画大会が今回は・・・

芝居の中で映像を使っているので毎回プロジェクターを借りているが、ギンギラではこのプロジェクターを使って、公演前の空き時間に「貸し切り映画大会」を開くのが恒例となっている。いつもなら、トムとジェリー(もちろん、吹き替えはTV放送版!)を見るのだが、今回は「何としても日本vsトルコの試合を大画面で見よう!」ということで全員の意見が一致。「貸し切り映画大会」の変わりに「貸し切りワールッドカップ観戦」を開催することに。

ただ問題が1つ発生。残念ながら会場にTV映像の出力が来ていなかったのだ!もちろんアンテナ線も来ていない。いろんな方法を検討した結果、20メートルぐらいあるアンテナ線に室内アンテナをつないで、ホール中を動き回って「1番映りがいい場所を探す作戦」を実行することになった。苦労のかいあって、多少画面が乱れるが、そんなこと全然気にならない「超大画面でのサッカー鑑賞」が実現!

試合の結果は残念だったが、大画面でのサッカー観戦はすごい迫力でとても楽しかった。

2002年06月17日 遅ればせながらバスに背番号を導入

「バスの車体の上には4桁の数字がありますよ!」との指摘を受けた。これ、すっかり忘れてました。で急きょ本番前にバス軍団で集まって番号を付けることに。やくざバスだから、「8933」(やくざさん)かなとか、いや、ヤンキー風に「4649」(よろしく)にしようとか、ワイワイ盛り上がった。そのうち「9696」(黒グロ)は?とか「1192」で「いい国作ろうっ」てのはどう?なんて、どんどん話が脱線していく。きりがないので、各自で「ちゃんと語呂合わせになっている」4桁の番号を付けようということになった。

そんなことがあった今日の本番での出来事。やくざバス役の義太郎(木炭バス)がセリフを思いっきりとちって、舞台上であたふたしていた。なぜかその場面に出演していない役者たちがソデから義太郎を見て笑っている。

何で笑っていたと思う?何と義太郎のバスには「4989」(四苦八苦)と番号がついていたのだ!舞台上で「まさに車体番号通り」になっている義太郎を見て、みんなが爆笑していたのだった。

2002年06月16日 体が持ちません・・・

時々「作・演出・オマケに主役」ってのがいるが、ボクには信じられない。だって1番大事な物語の主役を「外から客観的に観ることが出来ない自分」がやるなんて・・・ねぇ。そんなわけで、もともとは役者だけしかやっていなかったボクだが、作・演出をするようになってからは脇に徹するようにしている。でも、「役者としての自分」が減っている現状がさびしいのも事実。

で、今回の「天神開拓史」だが、いつも岩田屋役をやっている権ちゃんが「飛ぶ劇」に入団し、公演中な事もあってボクが岩田屋役をやることに。開拓史での岩田屋さんはかなり重要な役どころ。いつもは脇役に徹しているボクなのだが、今回は「役者としての自分」を久々に鍛え直すチャンスと思い、特別に「いつも以上に」役者として公演に参加。

これで「役者としての自分」が大喜び!・・・のはずだったのだが、この土日の4回ですっかりヘロヘロになってしまった。情けないったらありゃしない!公演後にホールのロビーであった中打ち上げではたった1杯のビールで寝る始末。・・・こんなヘボヘボで役者がやれるのか!大丈夫かオレ?

悲しい37才の叫びでした・・・。

2002年06月15日 パンツ事件

今日の公演後、楽屋から女性陣の悲鳴が聞こえてきた。しばらくして、「何か布の固まり」のようなモノを棒に引っかけた立石さんが楽屋から出てきた。なんと、女性陣が並べて置いていた靴の上に、「脱ぎたてパンツ」が落ちていたんだそうだ。しかも、「まさに今脱ぎたて」という感じで、靴の上に「しな〜」っと落ちてたんだって!確かに、誰のかわからんパンツが、自分の靴の上に「しな〜」と落ちてたらイヤだよね。(それも本番が無事終わって気分がいいときに・・・)
立石さんが棒に引っかけて持ってきたのは、しなしなホカホカの「脱ぎたてパンツ」だったのだ。

「ちょっと、これ誰のー!」と、棒にパンツを引っかけて叫ぶ立石さん。

しばらくして名乗りを上げた(というか、パンツを探しに来た)のは、なんとギンギラの看板松ちゃん(ソラリアデビル)だった!聞けば着替えが間に合わなくてあわてて脱いで楽屋に放り込んだんだって!

まあ、いかに本番中がバタバタしているかというお話。

2002年06月14日 公演初日、危機一髪!の巻

今日の本番でやらかしてしまった!なんと舞台に登場する直前になって自分のかぶりモノがないことに気づいたのだ。「ああー!かぶりモノがない!」確か、本番前にいつもの場所に置いたはずなのに・・・。どうしよう!あわてているボクの耳に、登場のきっかけ台詞が聞こえてくる「いかん!ここで登場しないと!」でも、肝心のかぶりモノがない。どうする、かぶりモノ無しで登場するか?いやそんなの事は絶対出来ない。そんな「外食王オムレット」で○○がやらかしたことと同じ事をしたら、何を言われるかわからない。(○○はさんざん言われてたもんね・・・ああ、ボクも言われるのはイヤだー!)・・・じゃあ、違うかぶりモノで出るか?でも、一体何をかぶる?ああ、だめだ、パニックで考えが全然まとまらない。

幸い、舞台上ではボクが出てこないことに気づきアドリブで場面をつないでくれている。(グッチありがとう!)しかし、それも一時しのぎでしかない。とにかく早く登場しなければ!「無い!無い!無い!」ボクは叫びながら舞台裏を走り回っていた。もしかしたら客席にまで声が響いていたかもしれないが、今はそんなことをいってられない。舞台裏にいる全員にSOSを発信して一緒に探してもらった。

そしたら、全然違う場所から出てきましたよかぶりモノが!もちろん、ボクは何事もなかったように涼しい顔をして(心の中では、「登場遅れてごめんなさい!ごめんなさい!ばれてる?遅れたのばれてる?大声出して走り回ったのバレてる?ねえ、どうなのよぉ!」と泣きそうになりながら)舞台に登場しました。

客席にバレてないといいんだが・・・。

2002年06月13日 よく「このタイミングで夢天神とは狙いましたね!」言われるが・・・

「伊勢丹の件があったり、社長が替わったりと、絶妙なタイミングで公演ですね。狙ったんでしょう?」と、よく言われるのだが、「いえいえ、とんでもない!」今回の公演は、去年の「岩田屋会」がきっかけになって実現したので、(詳しくは去年10月15日の日記を)その後の展開には僕らもビックリ。

今日から小屋入りだったが、まずはみんなで「岩田屋会での公演」を思いだし、この席には中牟田社長(当時)が座ってたよねぇ・・・・などと、しみじみ語り合った。

2002年06月12日 そう言えば、こんなの作ったなぁ・・・

夜8時から最後の通し稽古。そのあとはギンギラ倉庫に行って「天神開拓史」に必要なかぶりモノの運び出し。今回は「ある懐かしいキャラ」が登場するので、久々に倉庫の奥にある「昔登場したキャラたち」の山を探索。自分でも作ったことを忘れていたキャラが一杯でビックリしてしまった。

例えば、「セガサタン」というキャラ。この「セガサタン」はキャナルシティの用心棒という設定で、頭がタマゴっち(もちろん顔はオヤジッチ!)、胴体がセガサターンになっている。もう何年前か忘れてしまったが、当時タマゴっちが大ブームのバンダイとセガが合併するというニュースが流れたので、こんなキャラが誕生したのだった。しかし、その後合併の話は流れてしまい、あわれ一回登場しただけの幻のキャラとなってしまったのだ。思い出した!これ作るのすごい大変だったんだよなあ・・・。

ギンギラは「その時々の旬な出来事」を即芝居に取り入れているので、セガサタンのように、「一回だけ登場して、あとは出番がない」というキャラが結構いるんだよねぇ・・・もちろん今回も「きっと来年は出ないよな」という方が多数登場する。

2002年06月11日 今日は博多人形体験講座の日

以前コラムで取材したのがきっかけですっかり博多人形に熱中している。で、この6月から始まった体験講座をさっそく受講。実は去年も体験講座はあったんだけど、芝居が忙しくて諦めてたんだよね。時々新聞などに講座の経過報告が出てたんだけど、それを見るたびに「来年こそ、来年こそは受講してやる!」と決心していたので、今年は迷わず応募。ようやく念願かなっての受講なのだ。そんなこともあって、毎週火曜日の講座が楽しくてしょうがない。きょうは、粘土を使ってのデッサン授業(粘土彫塑)で、「自分の手を作る」と言う課題だった。自分の手を見ながら指の関節とか、それぞれの指の動きの関係性なんかを観察しつつ粘土で作るんだけど、「自分の手をちゃんと見る」というのが新鮮で、作業に熱中する。最初は「関節のでこぼこ感」の再現に熱中していたが、最後の方では指が曲がったときにできる「皮膚のしわしわ感」の再現に熱中してしまい、先生から「しわしわにしすぎだよ」と注意されてしまった。無心になって、ただひたすら粘土をこねくり回すのが楽しくて、気がつくと2時間の授業はあっという間に終了。

この講座はデッサンから始まり、原型作り、彩色と「実際に人形を作り上げるまで」を1年かけてやることになっている。もちろんボクの目標は「ギンギラキャラを博多人形で作ること!」地元キャラの人形が、博多人形で出来てたらおもしろいでしょ?

2002年06月10日 日食を生まれて初めて観た。

ただいま火曜朝8時。昨日の夜11時からの打ち合わせが夜中の3時近くまでかかってしまい、それから飯を食べたり風呂に入ったりとしていたら、すっかり夜が明けてしまった。いかん!今週は本番だというのに、ちゃんと夜寝て朝起きるクセを付けないと本番でからだが持たんぞ、こりゃ。

でも、今日はとっても貴重な「日食が観測できる日」。ああ、もうこんな日に限ってこれだもんなー。結局朝7時30分まで頑張って日食を観測してから、寝ることにした。が、初めて観る日食に興奮して目がさえて全然眠れなくなってしまった!・・・もう、最悪の展開だ。こうなったらこのまま「健康に早起きしたフリ」をして、かぶりモノを作るしかない。

2002年06月09日 お前は出演者だろー!とツッコミつつ、わからないでもないその気持ち・・。

今日は昼から稽古だったので、夜はちょっと早めに稽古終了。稽古場のテレビを付けると、ちょうど対ロシア戦前半の真っ最中だった。このまま稽古場で見てもよかったのだが、悲しいぐらい小さいテレビなので画面の中で何が起きてるのか今ひとつよくわからない。(もちろん臨場感はゼロ!)稽古場から家までが遠いメンバーは、まだ続いている前半戦を捨てて「後半戦を家でゆっくり見るために」ダッシュで家に帰っていった。幸い家まで自転車で10分もかからないボクは、とりあえず前半戦は稽古場で見て(と言うか音声を聞いたと言う方が正しいかな)で、もちろん休憩になってダッシュで帰った。せっかくホームシアターに命(となけなしのお金)を懸けているボクなので、後半戦は我が家の100インチの大画面で鑑賞。

日本が勝ったのは嬉しいけれど、もし決勝に進むと、ギンギラの本番と日程が重なるんだよねぇ・・・ちょっと複雑な心境だ。この話を稽古場でしたら、グッチ(劇団坂口(仮)の座長)のやつ、「ボクだったら芝居は観ないでサッカーを取ります! 」と宣言しやがった。もちろん「こらー!サッカーを取るも何も、お前出演者だろう!」と、ツッコミをいれましたよ。

2002年06月08日 ようやくコンビニに出回り始めた商品

タイムスリップグリコに続き、またしても新たな食玩に手を出してしまった。だって稽古場の近くのコンビニにズラリと並んでるから、休憩中におやつの買い出しに行った時につい買っちゃうんだよね・・・。

今回手を出してしまったのは、タカラの「ワールド・タンク・ミュージアム」という戦車のおまけが入っているやつ。全部で18種類のオマケには、エレファント、ティーガーなど、昔タミヤの35分の1で作った戦車がズラリとラインナップされてる。これって、今爆発的に売れていて、予約しないと手に入らない「超人気商品」なのだが、それがなんとコンビニに並んでいたのだ!どうやら、増産分が出回り始めたらしい。

「ああっ、ついに出会ってしまった!こ、これはもう買うしかない・・・」

で、今日何げに2個買ったら、なんと!30個に1個と言われてるシークレットをいきなりゲット!やったー!!

最近オマケ運がすごくいい。2箱(20個)買っても手に入らなかった「サンダーバード」のシークレットも何げに買った2個でゲットしたし、しかももう1つは、欲しかった高速エレベーターカーだったので言うことなしだった!(詳しくは5月28の日記)

・・・まあ、そんなこんなの、「小さな幸せ」を励みに、本番に向けて頑張っているというわけです。

2002年06月07日 雁ノ巣の格納庫が取り壊しに!

航空業界を題材にした「翼をくださいっ!」は、最初の構想では「現在の航空業界」をバカバカに描く1時間の作品になるはずだった。舞台はもちろん福岡空港。で、いつものように図書館で福岡空港の歴史を調べていたら、その昔、福岡空港が出来るよりも遙か前に、この福岡に空港があったことがわかった。しかもその空港は日本で最初の国際空港としてかなりにぎわっていたらしい。その空港の名前は「雁ノ巣飛行場」。更に取材を続けると、今でも格納庫の跡が残っていることがわかったのですぐに現場を見に行った。

「うわー、なんだこのボロボロの格納庫は!」

雑草で覆われた格納庫の屋根には穴が空き、さびてボロボロの壁は今にも崩れ落ちそう。しかし、それでもなお建っている(残ってると言うべきかな)。ボクはその「圧倒的な存在感」に衝撃を受けてしまった。まるでこの格納庫が消えることを頑固に拒絶しているような気がした。その時、雁ノ巣の資料に「戦争中たくさんの飛行機が飛び立ったがその多くは2度とは戻らなかった」と書かれていたのを思い出した。

ボクは、このボロボロの格納庫が「逝ってしまった飛行機たち」をずっと待っているような気がして、もうたまらなくなってしまった。滑走路もなくなり、ボロボロに朽ち果てても、それでも帰りをひたすら待っているような気がして、「あたしがここで待っててあげないと、あの子たちが帰って来れなくなると困るから・・・」そう言ってるような気がして、何だか泣けてきた。

この格納庫を実際に見て衝撃を受けたことが、きっかけになって「雁ノ巣さん」というキャラが誕生し、「翼をくださいっ!」は、航空業界の今と昔を描く超大作に変わったのだった。

その格納庫がついに取り壊されることが決まったそうだ・・・。

2002年06月06日 やはり・・・

今日の稽古で初めて全体を通してみたら、なんと2時間を超えていた。うーん、「現在のシーン」をかなり短くしたつもりだったのだが、まだ2時間以上あったとは・・・。

こうなったら全体的にちょっとずつカットして短くするしかないなぁ。

2002年06月05日 泣きを入れてみました。

いよいよ本番が近づいてきた。脚本が手を離れたのでホッとしているが、まだまだ本番までにやらないといけないことは山ほどある。再演とはいえ、現在のシーンがかなり変わったので、新しいかぶりモノも作らないといけないし、後回しになっていた自分の場面の稽古もしないと・・・。ところが!ここにきて8月公演のチラシを、もう制作しないといけない事が判明。

「えー!そんなの無理だー!6月公演に集中させてよー!」

と制作に泣きを入れてチケット発売日を遅らせてもらうことに。これで公演中にチラシ作りをしなくてもすむスケジュールになった。(そのかわり公演が終わって2日ぐらいで作らないといけないが・・・まあ、公演が始まったら余裕も出てくるので何とかなるとは思うのだが・・・)公演前に集中できないよりはマシだから、良しとするか。

2002年06月04日 確か、もともとは骨を蹴ってたんだよね・・・

ボクはワールドカップのことがよくわからない。でも、決してサッカーが嫌いだからとかではない。小学生の頃は夏は水泳、冬はサッカーをするクラブに入ってたくらいだし(今思うと、変なクラブだな・・・)中学の時にテニス部に入ったこともあってサッカーから興味が無くなってしまったのだ。そんなわけで日本中が盛り上がる中、アンチ派でもなく、かといって熱狂応援派でもなく、宙ぶらりんに過ごしている。

今日の稽古が終わってジャンジャンで晩御飯を食べていたときに、「ワールドカップが嫌いなわけじゃなくて、ただ知らないだけ」と話したら、もうみんなして(嬉しそうに)説明してくれた。今や街中が「にわかサッカー解説者」であふれている状態の中で、「嫌いなわけじゃなくて、ただ知らないだけ」なボクは、うんちくを話す相手としてちょうどいいらしい。

まあ、公演前で、ワールドカップどころじゃないというのもあるけどね・・・。

2002年06月03日 ついにラストシーン完成!!

これで全ての脚本が完成。しかし、いざ完成してみたら去年の上演では7ページだった「現在のシーン」が、3倍の21ページになっていてビックリした。これでも、かなりの場面をカットしているのだが、まさか去年の3倍になるとは・・・まあ、この1年、流通業界にはホントいろんな事が起きたから、長くなるのも当然か・・・。

※ここで、カットになった場面をコッソリ教えちゃいます!
北天神で唯一調子に乗っている「まんだらけさん」が、客席で大いにうんちくを語るシーンが全面的にカットになった。これは、ボクが「毎日日替わりで自分のお宝を熱く語る」という設定で、お宝が全て私物というのがウリだったのだが、書いた自分が言うのもなんだけど、全体が長くなりすぎてる時に、オタクトークをしている場合じゃないということで全面カットに。まあ、当然と言えば当然のカットかな・・・(でも、公演中どこかで1回ぐらい出てくるかも・・・)

2002年06月02日 音楽だけってのは、ないんじゃないの?

福岡市が「エンターテイメントシティ構想」というのを発表。「地元密着エンターテイメント」を追求するギンギラ太陽’sとしては大歓迎。・・・と、言いたいところなのだが、その内容にちょっとがっかり。音楽産業を育てよう!というのが目的なんだって。

ちょっと、音楽だけってのはないんじゃないの?

2002年06月01日 土曜と言えば、朝10時から放送の「建てもの探訪」

今日の「建てもの探訪」は、まあ普通な住宅が登場・・・と思ったら、なんと夫婦の寝室の壁がすべて「真っ赤」に塗られてる!

「うわー、寝室が真っ赤なんて!」

その寝室を見て、昔読んだアメリカンフットボールの漫画を思い出した。試合の直前の場面でフットボールの選手が「闘志を高める部屋」というのに入るんだけど、その部屋の中がすべて真っ赤なのだ。(「赤という色は人に刺激を与える色だから、この部屋に入ると選手のテンションがあがる」と解説されていた。)主人公はこの真っ赤な部屋で闘志をむき出しにしてグラウンドに飛び出す。その時の主人公の瞳の中には炎がメラメラと燃えていた・・・(確か、この漫画、「巨人の星」と同じ作者だった)

じゃあ、今日の番組に登場した真っ赤な寝室は、「夫婦がテンションをあげる部屋」ということになるのかな?・・・おいおい、いったい何のテンションをあげる気だ!!